「オリタン(アヒル鍋/오리탕)」の版間の差分

提供: 韓食ペディア
ナビゲーションに移動 検索に移動
5行目: 5行目:
 
== 概要 ==
 
== 概要 ==
 
オリ([[오리]])はアヒル。タン([[탕]])は鍋、スープ料理の総称。ぶつ切りにしたアヒル肉を、セリなどの野菜とともに煮込んで作る。味付けは味噌、醤油、粉唐辛子でピリ辛に仕上げ、エゴマの粉を加えて香ばしさを出す。エゴマの粉とチョコチュジャン(唐辛子酢味噌、[[초고추장]])を混ぜたタレを用意し、アヒルの肉をつけて食べることもある。主にアヒル料理の専門店で食べるメニューであり、[[光州市の料理|光州市]]の郷土料理としても有名である。アヒルを使った料理としては、ほかに[[オリプルコギ(アヒルの味付け焼肉/오리불고기)]]、[[オリペクスク(アヒルの水炊き/오리백숙)]]などがある。
 
オリ([[오리]])はアヒル。タン([[탕]])は鍋、スープ料理の総称。ぶつ切りにしたアヒル肉を、セリなどの野菜とともに煮込んで作る。味付けは味噌、醤油、粉唐辛子でピリ辛に仕上げ、エゴマの粉を加えて香ばしさを出す。エゴマの粉とチョコチュジャン(唐辛子酢味噌、[[초고추장]])を混ぜたタレを用意し、アヒルの肉をつけて食べることもある。主にアヒル料理の専門店で食べるメニューであり、[[光州市の料理|光州市]]の郷土料理としても有名である。アヒルを使った料理としては、ほかに[[オリプルコギ(アヒルの味付け焼肉/오리불고기)]]、[[オリペクスク(アヒルの水炊き/오리백숙)]]などがある。
 +
 +
*鴨とアヒル
 +
:野生の鴨(マガモ)を食用として飼育し、家禽化したものをアヒルと呼ぶ。韓国語では、マガモを「チョンドゥンオリ([[청둥오리]])」、アヒルを「チボリ([[집오리]])」と呼んで区別をするが、両者を総称して単に「オリ([[오리]])」とも呼び、一般的に食用とされる場合はアヒルを指すことが多い。マガモを専門とする飲食店もあるが、野生のマガモを狩猟、食用とすることは禁じられており、農場で飼育したものを提供する。マガモとアヒルの交配種(合鴨)を利用する場合も多い。調理法はアヒルと動揺であり、専門店ではチョンドゥンオリタン(マガモの鍋、[[청둥오리탕]])、チョンドゥンオリプルコギ(マガモの味付け焼肉、[[청둥오리불고기]])、チョンドゥンオリペクスク(アヒルの水炊き、[[청둥오리백숙]])などの料理を提供する。
  
 
== 地域 ==
 
== 地域 ==

2024年9月1日 (日) 00:41時点における版

この記事はウィキペディアではありません。「韓食ペディア」はコリアン・フード・コラムニストの八田靖史が作る、韓国料理をより深く味わうためのWEB百科事典です。以下の内容は八田靖史の独自研究を含んでいます。掲載されている情報によって被った損害、損失に対して一切の責任を負いません。また、内容は随時修正されます。
オリタン

オリタン오리탕)は、アヒル鍋。

概要

オリ(오리)はアヒル。タン()は鍋、スープ料理の総称。ぶつ切りにしたアヒル肉を、セリなどの野菜とともに煮込んで作る。味付けは味噌、醤油、粉唐辛子でピリ辛に仕上げ、エゴマの粉を加えて香ばしさを出す。エゴマの粉とチョコチュジャン(唐辛子酢味噌、초고추장)を混ぜたタレを用意し、アヒルの肉をつけて食べることもある。主にアヒル料理の専門店で食べるメニューであり、光州市の郷土料理としても有名である。アヒルを使った料理としては、ほかにオリプルコギ(アヒルの味付け焼肉/오리불고기)オリペクスク(アヒルの水炊き/오리백숙)などがある。

  • 鴨とアヒル
野生の鴨(マガモ)を食用として飼育し、家禽化したものをアヒルと呼ぶ。韓国語では、マガモを「チョンドゥンオリ(청둥오리)」、アヒルを「チボリ(집오리)」と呼んで区別をするが、両者を総称して単に「オリ(오리)」とも呼び、一般的に食用とされる場合はアヒルを指すことが多い。マガモを専門とする飲食店もあるが、野生のマガモを狩猟、食用とすることは禁じられており、農場で飼育したものを提供する。マガモとアヒルの交配種(合鴨)を利用する場合も多い。調理法はアヒルと動揺であり、専門店ではチョンドゥンオリタン(マガモの鍋、청둥오리탕)、チョンドゥンオリプルコギ(マガモの味付け焼肉、청둥오리불고기)、チョンドゥンオリペクスク(アヒルの水炊き、청둥오리백숙)などの料理を提供する。

地域

  • 光州市
オリタンは光州市をを代表する5つの料理「光州5味」のひとつに数えられる。光州駅近くの北区柳洞(プック ユドン、북구 유동)に専門店が集まっており、一帯は「アヒル料理の通り(オリヨリエ ゴリ、오리요리의 거리)」と呼ばれている。この通りにオリタンの専門店ができ始めたのは1970年代からで、羅州市でアヒル農家を経営していた人物が、柳洞の食堂に卸し始めたのがきっかけとされる[1]。柳洞の専門店ではオリタンとともに生のセリが用意されるので、これを追加で煮込みながら味わう。アヒルの肉はチョコチュジャン(唐辛子酢味噌、초고추장)とエゴマの粉を混ぜたタレにつけて味わう。なお、光州市を囲む全羅南道はアヒルの飼育が盛んであり、飼育数は全国1位(2024年1~3月期)を誇る[2]

脚注

  1. 오리탕거리 、光州歴史文化資源ストーリーテリング、2020年1月13日閲覧
  2. 오리 시도/사육규모별 가구수 및 마리수 、統計庁、畜産物品質評価院「家畜動向調査」、2024年6月11日閲覧

外部リンク

制作者関連サイト

関連項目