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− | + | 陰城郡は[[忠清北道の料理|忠清北道]]の北西部に位置し、北部は[[京畿道の料理|京畿道]]の[[利川市の料理|利川市]]と[[驪州市の料理|驪州市]]、東部は[[忠清北道の料理|忠清北道]]の[[忠州市の料理|忠州市]]、南部は[[忠清北道の料理|忠清北道]]の[[槐山郡の料理|槐山郡]]と[[曽坪郡の料理|曽坪郡]]、西部は[[忠清北道の料理|忠清北道]]の[[鎮川郡の料理|鎮川郡]]と[[京畿道の料理|京畿道]]の[[安城市の料理|安城市]]と接する。人口は9万6885人(2018年6月)<ref>[http://www.mois.go.kr/frt/sub/a05/totStat/screen.do 주민등록 인구 및 세대현황] 、行政安全部ウェブサイト、2018年7月10日閲覧</ref>。北部には標高3~600m前後の山々が連なって車嶺山脈の一角を成し、これが[[京畿道の料理|京畿道]]との境界にもなっている。北東部から南部にかけても、6~700m前後の山々が連なる。これらの山々が代表的な観光地としてハイキング客の人気を集めるほか、3ヶ所の貯水池を総称する三兄弟貯水池には釣り人が多く訪れる。ソウルから陰城郡までは、東ソウル総合ターミナルから沃川市外バス共用停留所まで高速バスで約2時間の距離。また、ソウル駅から沃川駅までムグンファ号で約2時間15分の距離。 | |
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+ | *陰城プムバ祭り | ||
+ | :陰城プムバ祭り(음성품바축제)は、かつて乞食聖者と呼ばれた故チェ・グィドン氏の博愛精神にちなんだ祭り。プムバは物乞いを意味する。貧しかった時代を振り返りつつ、その暮らしを風刺とユーモアによって笑いにしながら、ともに助け合う精神を表現する<ref>[http://www.pumba21.com/isc_page/?type=1001 인사말] 、陰城プムバ祭りウェブサイト、2018年7月16日閲覧</ref>。チェ・グィドン氏は解放後の困窮した時期に、自身も橋の下で暮らしながら物乞いで得た食事などを、より厳しい状況下にある人たちへと分け与えながら生活していた。こうした活動を無極聖堂(現在の金旺聖堂)のオ・ウンジン神父が目撃し、感銘を受けたことで、1976年には共同生活の場「愛の家(사랑의집)」が誕生。これが現在、孟洞面仁谷里(メンドンミョン インゴンニ、맹동면 인곡리)地区にある社会福祉施設の「コットンネ(꽃동네)」へと引き継がれている<ref>[https://www.kkot.or.kr/menu.do?key=100 꽃동네 어제오늘내일] 、コットンネウェブサイト、2018年7月16日閲覧</ref>。陰城プムバ祭りはこうしたチェ・グィドン氏、オ・ウンジン神父の活動を背景としたものである。開催は毎年5月。2017年12月28日には文化観光体育部によって、2018年度の「文化観光祭り(문화관광축제)」に選定された<ref>[http://www.mcst.go.kr/web/s_notice/press/pressView.jsp?pSeq=16478&pMenuCD=0302000000&pCurrentPage=1&pTypeDept=&pSearchType=01&pSearchWord= 문체부, 2018년도 문화관광축제 선정] 、文化観光体育部ウェブサイト、2018年7月16日閲覧</ref>。 | ||
== 食文化の背景 == | == 食文化の背景 == |
2018年7月16日 (月) 04:57時点における版
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この記事はウィキペディアではありません。「韓食ペディア」はコリアン・フード・コラムニストの八田靖史が作る、韓国料理をより深く味わうためのWEB百科事典です。以下の内容は八田靖史の独自研究を含んでいます。掲載されている情報によって被った損害、損失に対して一切の責任を負いません。また、内容は随時修正されます。 |
陰城郡(ウムソングン、음성군)は忠清北道に位置する地域。本ページでは陰城郡の料理、特産品について解説する。
地域概要
陰城郡は忠清北道の北西部に位置し、北部は京畿道の利川市と驪州市、東部は忠清北道の忠州市、南部は忠清北道の槐山郡と曽坪郡、西部は忠清北道の鎮川郡と京畿道の安城市と接する。人口は9万6885人(2018年6月)[1]。北部には標高3~600m前後の山々が連なって車嶺山脈の一角を成し、これが京畿道との境界にもなっている。北東部から南部にかけても、6~700m前後の山々が連なる。これらの山々が代表的な観光地としてハイキング客の人気を集めるほか、3ヶ所の貯水池を総称する三兄弟貯水池には釣り人が多く訪れる。ソウルから陰城郡までは、東ソウル総合ターミナルから沃川市外バス共用停留所まで高速バスで約2時間の距離。また、ソウル駅から沃川駅までムグンファ号で約2時間15分の距離。
- 陰城プムバ祭り
- 陰城プムバ祭り(음성품바축제)は、かつて乞食聖者と呼ばれた故チェ・グィドン氏の博愛精神にちなんだ祭り。プムバは物乞いを意味する。貧しかった時代を振り返りつつ、その暮らしを風刺とユーモアによって笑いにしながら、ともに助け合う精神を表現する[2]。チェ・グィドン氏は解放後の困窮した時期に、自身も橋の下で暮らしながら物乞いで得た食事などを、より厳しい状況下にある人たちへと分け与えながら生活していた。こうした活動を無極聖堂(現在の金旺聖堂)のオ・ウンジン神父が目撃し、感銘を受けたことで、1976年には共同生活の場「愛の家(사랑의집)」が誕生。これが現在、孟洞面仁谷里(メンドンミョン インゴンニ、맹동면 인곡리)地区にある社会福祉施設の「コットンネ(꽃동네)」へと引き継がれている[3]。陰城プムバ祭りはこうしたチェ・グィドン氏、オ・ウンジン神父の活動を背景としたものである。開催は毎年5月。2017年12月28日には文化観光体育部によって、2018年度の「文化観光祭り(문화관광축제)」に選定された[4]。
食文化の背景
郡の中央部を錦江が流れていることから川魚料理が発達している。オイカワ(피라미)をフライパンの上で放射状に並べ、辛い薬味ダレをかけて揚げ焼きにしたトリベンベンイ(オイカワの薬味ダレ焼き、도리뱅뱅이)や、いろいろな川魚を煮込んですりつぶし、その汁に麺を入れて食べるセンソングクス(淡水魚のスープ麺、생선국수)は代表的な郷土料理である。京釜高速道路の錦江休憩所(クムガンヒュゲソ、금강휴계소)付近には川魚料理の専門店が集まっている。
代表的な料理
- トリベンベンイ(オイカワの薬味ダレ焼き/도리뱅뱅이)
- マジュジョリム(カマツカの煮付け/마주조림)
- ムルチョルミョン(スープ麺/물쫄면)
- センソングクス(淡水魚のスープ麺/생선국수)
- インサムメギタン(高麗人参とナマズの鍋/인삼메기탕)
代表的な特産品
- ポクスンア(モモ/복숭아)
- インサム(高麗人参/인삼)
- ポド(ブドウ/포도)
代表的な酒類・飲料
飲食店情報
以下は韓食ペディアの執筆者である八田靖史が実際に訪れた店を列挙している。
- 江辺食堂(강변식당)
- 住所:忠清北道沃川郡東二面條令2キル3(條令里600)
- 住所:충청북도 옥천군 동이면 조령2길 3(조령리 600)
- 電話:043-733-6900
- 料理:トリベンベンイ、センソングクス
- 釜山食堂(부산식당)
- 住所:忠清北道沃川郡東二面條令2キル25(條令里589)
- 住所:충청북도 옥천군 동이면 조령2길 25(조령리 589)
- 電話:043-732-3478
- 料理:トリベンベンイ、センソングクス
- チナン食堂(찐한식당)
- 住所:忠清北道沃川郡青山面芝田キル14(校坪里257-5)
- 住所:충청북도 옥천군 청산면 지전길 14(교평리 257-5)
- 電話:043-732-3859
- 料理:トリベンベンイ、センソングクス
エピソード
韓食ペディアの執筆者である八田靖史は2008年5月に初めて沃川郡を訪れた。当時、NHK『テレビでハングル講座』のテキストに連載していた「マシッソヨ!紀行」の取材であり、錦江休憩所近くの飲食店にてトリベンベンイとセンソングクスを食べた。それを踏まえ10月号の記事に、「どちらの料理も川魚の魅力を、頭からしっぽまで、文字通り余すことなく味わうことができる見事な調理法だ」との感想を残している。
脚注
- ↑ 주민등록 인구 및 세대현황 、行政安全部ウェブサイト、2018年7月10日閲覧
- ↑ 인사말 、陰城プムバ祭りウェブサイト、2018年7月16日閲覧
- ↑ 꽃동네 어제오늘내일 、コットンネウェブサイト、2018年7月16日閲覧
- ↑ 문체부, 2018년도 문화관광축제 선정 、文化観光体育部ウェブサイト、2018年7月16日閲覧
外部リンク
- 関連サイト
- 制作者関連サイト
- 韓食生活(韓食ペディアの執筆者である八田靖史の公式サイト)
- 八田靖史プロフィール(八田靖史のプロフィール)
- 韓国語食の大辞典アプリ版(八田靖史制作の韓国料理専門辞典)