「テハグイ(コウライエビ焼き/대하구이)」の版間の差分

提供: 韓食ペディア
ナビゲーションに移動 検索に移動
(ページの作成:「{{Notice}} thumb|400px|テハグイ '''テハグイ'''(대하구이)は、コウライエビ焼き。 == 概要 == テハグイの…」)
 
 
(同じ利用者による、間の3版が非表示)
4行目: 4行目:
  
 
== 概要 ==
 
== 概要 ==
テハグイのテハ([[대하]])はコウライエビ(大正エビとの別名もある)、グイ(=クイ、[[구이]])は焼き物の総称。コウライエビを殻ごと塩焼きにして調理をする。西海岸沿いの地域が主産地であり、9~10月頃を最盛期とする。[[忠清南道の料理|忠清南道]][[洪城郡の料理|洪城郡]]の南塘港(ナムダンハン、남당항)ではシーズンになると「洪城南塘港コウライエビ祭り(홍성남당항대하축제)」が開催される<ref>[https://www.hongseong.go.kr/prog/tursmCn/tour/sub03_03/view.do?cntNo=43 홍성남당항대하축제] 、洪城郡ウェブサイト、2024年6月17日閲覧</ref>。コウライエビ焼きを用いた料理としてはほかに、[[カンジャンセウ(エビの醤油漬け/간장새우)|テハジャン(コウライエビの醤油漬け/대하장)]]、[[テハチム(宮中式エビの蒸し物/대하찜)]]などがある。
+
テハグイのテハ([[대하]])は漢字で「大蝦」と書いてコウライエビ(タイショウエビ)のこと。グイ(=クイ、[[구이]])は焼き物の総称。コウライエビを殻ごと塩焼きにして調理をする。西海岸沿いの地域が主産地であり、9~10月頃を最盛期とする。[[忠清南道の料理|忠清南道]][[洪城郡の料理|洪城郡]]の南塘港(ナムダンハン、남당항)ではシーズンになると「洪城南塘港コウライエビ祭り(홍성남당항대하축제)」が開催される<ref>[https://www.hongseong.go.kr/prog/tursmCn/tour/sub03_03/view.do?cntNo=43 홍성남당항대하축제] 、洪城郡ウェブサイト、2024年6月17日閲覧</ref>。コウライエビ焼きを用いた料理としてはほかに、[[カンジャンセウ(エビの醤油漬け/간장새우)|テハジャン(コウライエビの醤油漬け/대하장)]]、[[テハチム(宮中式エビの蒸し物/대하찜)]]などがある。
 +
 
 +
*タイショウエビ
 +
:日本語ではコウライエビをタイショウエビ(大正エビ)とも呼ぶ。命名は1922(大正11)年で、当時山口県の下関に拠点をおいていたエビの流通業社、「林兼商店」(現在のマルハニチロ)と「日鮮組」(現在の日本水産)の二社が、共同屋号として使っていた「大正組」にちなむ。
 +
 
 +
== 歴史 ==
 +
;『蘭湖漁牧志』(1820年)の記述
 +
:朝鮮時代後期の文臣、実学者の徐有榘(ソ・ユグ、서유구)が1820年に書いた『蘭湖漁牧志([[난호어목지]])』には、コウライエビ([[대하]])に関する記述があり、「刺身によく、汁物によく、そのまま干しても酒の肴によい」【原文1】<ref>[https://nl.go.kr/NL/contents/search.do?#viewKey=CNTS-00047980321&viewType=C 蘭湖漁牧志(コマ番号105/140)] 、韓国国立中央図書館、2024年9月21日閲覧</ref>と紹介されている。
 +
 
 +
【原文1】「可膾可臛又可淡鮿為佳肴」
  
 
== 脚注 ==
 
== 脚注 ==

2024年9月21日 (土) 22:15時点における最新版

この記事はウィキペディアではありません。「韓食ペディア」はコリアン・フード・コラムニストの八田靖史が作る、韓国料理をより深く味わうためのWEB百科事典です。以下の内容は八田靖史の独自研究を含んでいます。掲載されている情報によって被った損害、損失に対して一切の責任を負いません。また、内容は随時修正されます。
テハグイ

テハグイ대하구이)は、コウライエビ焼き。

概要

テハグイのテハ(대하)は漢字で「大蝦」と書いてコウライエビ(タイショウエビ)のこと。グイ(=クイ、구이)は焼き物の総称。コウライエビを殻ごと塩焼きにして調理をする。西海岸沿いの地域が主産地であり、9~10月頃を最盛期とする。忠清南道洪城郡の南塘港(ナムダンハン、남당항)ではシーズンになると「洪城南塘港コウライエビ祭り(홍성남당항대하축제)」が開催される[1]。コウライエビ焼きを用いた料理としてはほかに、テハジャン(コウライエビの醤油漬け/대하장)テハチム(宮中式エビの蒸し物/대하찜)などがある。

  • タイショウエビ
日本語ではコウライエビをタイショウエビ(大正エビ)とも呼ぶ。命名は1922(大正11)年で、当時山口県の下関に拠点をおいていたエビの流通業社、「林兼商店」(現在のマルハニチロ)と「日鮮組」(現在の日本水産)の二社が、共同屋号として使っていた「大正組」にちなむ。

歴史

『蘭湖漁牧志』(1820年)の記述
朝鮮時代後期の文臣、実学者の徐有榘(ソ・ユグ、서유구)が1820年に書いた『蘭湖漁牧志(난호어목지)』には、コウライエビ(대하)に関する記述があり、「刺身によく、汁物によく、そのまま干しても酒の肴によい」【原文1】[2]と紹介されている。

【原文1】「可膾可臛又可淡鮿為佳肴」

脚注

  1. 홍성남당항대하축제 、洪城郡ウェブサイト、2024年6月17日閲覧
  2. 蘭湖漁牧志(コマ番号105/140) 、韓国国立中央図書館、2024年9月21日閲覧

外部リンク

制作者関連サイト

関連項目