「ヤンコチ(羊肉の串焼き/양꼬치)」の版間の差分

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== 概要 ==
 
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ヤンコチはひと口大に切った羊肉を鉄串に刺し、羊肉に塩、コショウ、粉唐辛子、ゴマ、クミンなどを混ぜたスパイスをまぶして焼く。羊肉は当初マトンが主流だったが、需要が増えるにつれて現在はラムが多く使用されている。多くの専門店では卓上に専用の焼き台を用意し、客が自ら焼いて食べるが、店によっては厨房で焼いたものを皿に載せて提供する場合もある。
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ヤンコチはひと口大に切った羊肉を鉄串に刺し、羊肉に塩、コショウ、粉唐辛子、ゴマ、クミンなどを混ぜたスパイスをまぶして焼く。羊肉は当初マトンが主流だったが、需要が増えるにつれて現在はラムが多く使用されている。多くの専門店では卓上に専用の焼き台を用意し、客が自ら焼いて食べるが、店によっては厨房で焼いたものを皿に載せて提供する場合もある。主にヤンコチをはじめとする朝鮮族料理の専門店で提供される料理であり、[[マラタン(麻辣湯/마라탕)]]や[[クォバロウ(豚肉の唐揚げ/꿔바로우)]]などの料理と一緒に味わうことが多い。
  
 
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2024年7月19日 (金) 06:11時点における最新版

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ヤンコチ양꼬치)は、羊肉の串焼き。串に刺した羊肉に塩、コショウ、粉唐辛子、ゴマ、クミンなどを混ぜたスパイスをまぶして焼く。もともとは中国東北部に住む朝鮮族(朝鮮半島にルーツを持つ中国の少数民族)の料理である。

名称

ヤンコチは、羊肉の串焼き。ヤン()は羊。コチ(꼬치)は串の意。中国語の「羊肉串」からヤンロウチュァン(양로우촨)、または朝鮮族の地域では「串」という意味でチャル()という呼び名も用いられる。本辞典ではヤンコチと表記する。発音表記は[양꼬치]。

概要

ヤンコチはひと口大に切った羊肉を鉄串に刺し、羊肉に塩、コショウ、粉唐辛子、ゴマ、クミンなどを混ぜたスパイスをまぶして焼く。羊肉は当初マトンが主流だったが、需要が増えるにつれて現在はラムが多く使用されている。多くの専門店では卓上に専用の焼き台を用意し、客が自ら焼いて食べるが、店によっては厨房で焼いたものを皿に載せて提供する場合もある。主にヤンコチをはじめとする朝鮮族料理の専門店で提供される料理であり、マラタン(麻辣湯/마라탕)クォバロウ(豚肉の唐揚げ/꿔바로우)などの料理と一緒に味わうことが多い。

  • 焼き台
金属製の枠組みを二段にした焼き台を用いることが多い。卓上に炭火を配したうえで、その上部に焼き台を固定し、下段で焼いたものを上段で保温できるようになっている。もっとも簡易なものは枠組みだけであるが、等間隔の溝が設けて鉄串を均一に固定できるものや、あるいは自動で左右に回転してムラなく焼くことができる焼き台もある。
  • 食べ方
味付けに使われるものと同じく、塩、コショウ、粉唐辛子、ゴマ、クミンなどを混ぜたスパイスが卓上に用意される。焼けた肉をこのスパイスにつけて食べるとより香りが立つ。
  • ニンニク
皮を剥いたニンニクが用意される。肉を食べた串にニンニクを刺して焼いてもよい。

歴史

ヤンコチは中国東北部に住む朝鮮族(朝鮮半島にルーツを持つ中国の少数民族)の料理であり、そのルーツはウイグル料理であるとされる。朝鮮族が多く住む吉林省の延辺朝鮮族自治州において、1990年代に大流行したのをきっかけに、韓国では2000年代前半頃からヤンコチの専門店が増えた。当初は朝鮮族同士によるが身内向けの商売との側面が強かったが、2000年代後半から徐々にその美味しさが知られるようになり、2010年代に入って広く人気を博すようになった。2015年にはコメディアンのチョン・サンフンによる「ヤンコチエンチンタオ(ヤンコチには青島、양꼬치엔 칭따오)」というフレーズが流行語となり、ヤンコチと青島ビールの組み合わせが定番となった。また、同時期にはヤンコチと歩調を合わせる形で、日本の札幌式を掲げるヤンカルビ(ラムチョップ、양갈비)も流行となり、韓国では全体的に羊肉の需要が増えている。

種類

ヤンコチの専門店では、さまざまな串焼きが一緒に販売される。

日本における定着

90年代後半以降に東京の池袋、上野などで延辺料理の専門店が増え始めた。

エピソード

韓食ペディアの執筆者である八田靖史は2000年代半ばに、東京、新大久保の延辺料理店でよくヤンコチを食べていた。2006年12月に書いたブログの記事には「韓国関係の集まりだけど、韓国料理からは少し目先を変えたい。そんなときに重宝するのが、延辺料理の専門店」と述べている[1]。2017年12月には念願であった延辺朝鮮族自治州を訪れ、州都の延吉で本場のヤンコチを食べることができた。そのときの話はブログの延辺報告にまとまっている[2]

脚注

外部リンク

制作者関連サイト

関連項目