「チャプチェ(春雨炒め/잡채)」の版間の差分

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'''チャプチェ'''([[잡채]])は、春雨炒め。漢字では「雑菜」と書き、チャプ(잡)はいろいろな、チェ(채)は細切りを表す。細切りにした野菜やキノコ、牛肉などと春雨([[당면]])を炒めるか、またはそれぞれ調理した食材を和えて作る。野菜はタマネギ、ニンジン、ピーマン、ホウレンソウなど、キノコはシイタケ、ヒラタケ、キクラゲなどを用いる。味付けには醤油、砂糖、ゴマ油、みじん切りニンニクなどを使用し、こってりと仕上げる。主に家庭料理として作られることが多い。チャプチェをごはんに載せた料理は[[チャプチェパプ(春雨炒めごはん/잡채밥)]]と呼ぶ。
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'''チャプチェ'''([[잡채]])は、春雨炒め。
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== 名称 ==
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漢字では「雑菜」と書き、雑(チャプ、잡)は「混ぜる(섞일 잡)」、菜(チェ、채)は「野菜(나물 채)」を表し、いろいろな野菜を和えた料理を意味する。日本語では「チャプチェ」の表記が一般的であり、稀に「チャッチェ」なども見られる。本辞典においては「チャプチェ」を使用する。発音表記は〔잡채〕。
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== 概要 ==
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チャプチェ([[잡채]])は、春雨炒め。細切りにした野菜やキノコ、牛肉などと春雨([[당면]])を炒めるか、またはそれぞれ下調理をした食材を和えて作る。野菜はタマネギ、ニンジン、ピーマン、ホウレンソウなどが多く、キノコはシイタケ、ヒラタケ、キクラゲなどを用いる。味付けには醤油、砂糖、ゴマ油、みじん切りニンニクなどを使用し、こってりと仕上げる。主に家庭料理として作られることが多く、外食店で主菜としてメニューに載ることは稀だが、副菜([[반찬]])として出てくることはよくある。チャプチェをごはんに載せた[[チャプチェパプ(春雨炒めごはん/잡채밥)]]は、中華料理店や粉食店([[분식점]])などで提供される。
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:2013年3月に大手食品メーカーのオットゥギ([[오뚜기]])が袋めんタイプのチャプチェを発売した。
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=== コチュチャプチェ(青椒肉絲/고추잡채) ===
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:コチュチャプチェ([[고추잡채]])は、中国料理の青椒肉絲(チンジャオロースー)。コチュ([[고추]])は唐辛子を意味するが、実際にはピーマンが用いられる。豚肉、ピーマン、赤ピーマン、タマネギ、タケノコなどをいずれも細切りにして炒め、醤油、オイスターソースなどで味付けをする。辛さの要素として唐辛子油を加えたり、青唐辛子を刻んで足したりもする。中国料理店のメニューに並ぶほか、家庭料理としても作られる。店によっては花巻([[꽃빵]])を添えて提供する。
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=== メウンチャプチェ(辛口の春雨炒め/매운잡채) ===
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:メウンチャプチェ([[매운잡채]])は、辛口の春雨炒め。メウン([[매운]])は辛いという意味の動詞「メプタ([[맵다]])」の連体形。ダシ汁に醤油、砂糖、粉唐辛子、コチュジャンなどを加えて辛口に仕上げ、春雨と野菜を加えて炒め煮て作る。仕上げにはゴマ油をかけ回す。見た目は炒め物よりスープ春雨に近い。[[全羅北道の料理|全羅北道]][[群山市の料理|群山市]]の郷土料理として知られ、群山公設市場(クンサン コンソルシジャン、군산공설시장)の名物として親しまれる。
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:コンナムルチャプチェ([[콩나물잡채]])は、大豆モヤシの和え物。コンナムル([[콩나물]])は大豆モヤシを意味する。頭とひげ根を取った大豆モヤシを、ワラビ、人参、大根、セリなどと和えて作る。材料はそれぞれ下茹でをしたり、千切りにして同じぐらいの太さに揃える。味付けには塩、砂糖、酢、カラシなどを用いる。[[全羅北道の料理|全羅北道]]の[[全州市の料理|全州市]]や[[扶安郡の料理|扶安郡]]および、周辺地域の郷土料理として主に家庭で作られる。
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*[[ヤチェホットク(春雨入りのお焼き/야채호떡)]]
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2026年2月27日 (金) 22:21時点における最新版

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チャプチェ

チャプチェ잡채)は、春雨炒め。

名称

漢字では「雑菜」と書き、雑(チャプ、잡)は「混ぜる(섞일 잡)」、菜(チェ、채)は「野菜(나물 채)」を表し、いろいろな野菜を和えた料理を意味する。日本語では「チャプチェ」の表記が一般的であり、稀に「チャッチェ」なども見られる。本辞典においては「チャプチェ」を使用する。発音表記は〔잡채〕。

概要

チャプチェ(잡채)は、春雨炒め。細切りにした野菜やキノコ、牛肉などと春雨(당면)を炒めるか、またはそれぞれ下調理をした食材を和えて作る。野菜はタマネギ、ニンジン、ピーマン、ホウレンソウなどが多く、キノコはシイタケ、ヒラタケ、キクラゲなどを用いる。味付けには醤油、砂糖、ゴマ油、みじん切りニンニクなどを使用し、こってりと仕上げる。主に家庭料理として作られることが多く、外食店で主菜としてメニューに載ることは稀だが、副菜(반찬)として出てくることはよくある。チャプチェをごはんに載せたチャプチェパプ(春雨炒めごはん/잡채밥)は、中華料理店や粉食店(분식점)などで提供される。

  • インスタント製品
2013年3月に大手食品メーカーのオットゥギ(오뚜기)が袋めんタイプのチャプチェを発売した。

種類

コチュチャプチェ(青椒肉絲/고추잡채)

コチュチャプチェ(고추잡채)は、中国料理の青椒肉絲(チンジャオロースー)。コチュ(고추)は唐辛子を意味するが、実際にはピーマンが用いられる。豚肉、ピーマン、赤ピーマン、タマネギ、タケノコなどをいずれも細切りにして炒め、醤油、オイスターソースなどで味付けをする。辛さの要素として唐辛子油を加えたり、青唐辛子を刻んで足したりもする。中国料理店のメニューに並ぶほか、家庭料理としても作られる。店によっては花巻(꽃빵)を添えて提供する。

メウンチャプチェ(辛口の春雨炒め/매운잡채)

メウンチャプチェ(매운잡채)は、辛口の春雨炒め。メウン(매운)は辛いという意味の動詞「メプタ(맵다)」の連体形。ダシ汁に醤油、砂糖、粉唐辛子、コチュジャンなどを加えて辛口に仕上げ、春雨と野菜を加えて炒め煮て作る。仕上げにはゴマ油をかけ回す。見た目は炒め物よりスープ春雨に近い。全羅北道群山市の郷土料理として知られ、群山公設市場(クンサン コンソルシジャン、군산공설시장)の名物として親しまれる。

コンナムルチャプチェ(豆モヤシの和え物/콩나물잡채)

コンナムルチャプチェ(콩나물잡채)は、大豆モヤシの和え物。コンナムル(콩나물)は大豆モヤシを意味する。頭とひげ根を取った大豆モヤシを、ワラビ、人参、大根、セリなどと和えて作る。材料はそれぞれ下茹でをしたり、千切りにして同じぐらいの太さに揃える。味付けには塩、砂糖、酢、カラシなどを用いる。全羅北道全州市扶安郡および、周辺地域の郷土料理として主に家庭で作られる。

地域

  • ソウル市
ソウル市の中区南倉洞(チュング ナムチャンドン、중구 남창동)に位置する南大門市場(ナムデムンシジャン、남대문시장)では、チャプチェを具としたホットク(蜜入りのお焼き/호떡)ヤチェホットク(春雨入りのお焼き/야채호떡)が名物となっている。2番ゲート近くに専門の屋台がある。

脚注


外部リンク

制作者関連サイト

関連項目