「義城郡の料理」の版間の差分

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'''義城郡'''(ウィソングン、의성군)は[[慶尚北道の料理|慶尚北道]]の中央部に位置する地域。本ページでは義城郡の料理、特産品について解説する。
 
'''義城郡'''(ウィソングン、의성군)は[[慶尚北道の料理|慶尚北道]]の中央部に位置する地域。本ページでは義城郡の料理、特産品について解説する。
  
 
== 地域概要 ==
 
== 地域概要 ==
義城郡は[[慶尚北道の料理|慶尚北道]]の中央部に位置する地域。郡の北部から東部にかけては[[慶尚北道の料理|慶尚北道]]の[[安東市の料理|安東市]]、南東部は[[慶尚北道の料理|慶尚北道]]の[[青松郡の料理|青松郡]]、南部は広域市の[[大邱市の料理|大邱市]]、南西部は[[慶尚北道の料理|慶尚北道]]の[[亀尾市の料理|亀尾市]]、西部は[[慶尚北道の料理|慶尚北道]]の[[尚州市の料理|尚州市]]、北西部は[[慶尚北道の料理|慶尚北道]]の[[醴泉郡の料理|醴泉郡]]と接する。人口は5万3122人(2018年7月)<ref>[http://www.mois.go.kr/frt/sub/a05/totStat/screen.do 주민등록 인구 및 세대현황] 、行政安全部ウェブサイト、2018年8月16日閲覧</ref>。郡の全体が太白山脈と小白山脈に挟まれた位置にあり、比較的なだらかな丘陵地帯と安渓平野(アンゲピョンヤ、안계평야)の広がる道内でも有数の穀倉地帯である。代表的な観光地には、新羅時代の681年に創建された孤雲寺(コウンサ、고운사)や、三韓時代の部族国家である召文国(チョムングク、조문국)の史跡などがある。[[ソウル市の料理|ソウル市]]から義城郡までは、東ソウル総合バスターミナルから義城市外バスターミナルまで高速バスで約3時間10分の距離。清涼里駅から義城駅まで高速鉄道のKTXで約2時間の距離(1日1便)、ITXで約3時間の距離(1日2便)である(いずれも2025年2月時点)。
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義城郡は[[慶尚北道の料理|慶尚北道]]の中央部に位置する地域。郡の北部から東部にかけては[[慶尚北道の料理|慶尚北道]]の[[安東市の料理|安東市]]、南東部は[[慶尚北道の料理|慶尚北道]]の[[青松郡の料理|青松郡]]、南部は広域市の[[大邱市の料理|大邱市]]、南西部は[[慶尚北道の料理|慶尚北道]]の[[亀尾市の料理|亀尾市]]、西部は[[慶尚北道の料理|慶尚北道]]の[[尚州市の料理|尚州市]]、北西部は[[慶尚北道の料理|慶尚北道]]の[[醴泉郡の料理|醴泉郡]]と接する。人口は4万7875人(2026年1月)<ref>[https://jumin.mois.go.kr/ 주민등록 인구 및 세대현황] 、行政安全部ウェブサイト、2026年2月15日閲覧</ref>。郡の全体が太白山脈と小白山脈に挟まれた位置にあり、比較的なだらかな丘陵地帯と安渓平野(アンゲピョンヤ、안계평야)の広がる道内でも有数の穀倉地帯である。代表的な観光地には、新羅時代の681年に創建された孤雲寺(コウンサ、고운사)や、三韓時代の部族国家である召文国(チョムングク、조문국)の史跡などがある。[[ソウル市の料理|ソウル市]]から義城郡までは、東ソウル総合バスターミナルから義城市外バスターミナルまで高速バスで約3時間10分の距離。清涼里駅から義城駅まで高速鉄道のKTXで約2時間の距離(1日1便)、ITXで約3時間の距離(1日2便)である(いずれも2025年2月時点)。
  
 
== 食文化の背景 ==
 
== 食文化の背景 ==
[[ファイル:23082504.JPG|thumb|300px|義城ニンニク]]
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[[ファイル:23082504.JPG|300px|thumb|義城ニンニク]]
山林の多い[[慶尚北道の料理|慶尚北道]]にあって、広々とした平野を有する義城郡は稲作を中心とした農業が発達している。中でも地域を代表するのがニンニクであり、義城ニンニク(ウィソンマヌル、[[의성마늘]])は全国的に高いブランド価値を誇っている。単にニンニクとして出荷するのみならず、燻蒸した黒ニンニクや、黒ニンニク饅頭、黒ニンニクビールなども生産している。また、食用に適さない小ぶりなニンニクは粉末にし、飼料にしたうえで家畜に食べさせたりもしている。中でも韓牛は2001年からブランドとしての育成が進められており、義城ニンニク牛(ウィソンマヌルソ、의성마늘소)の名前で広く知られる。ニンニクを食べさせた豚肉(マヌルポーク、마늘포크)、鶏卵(マヌルラン、마늘란)の生産も行う。
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山林の多い[[慶尚北道の料理|慶尚北道]]にあって、広々とした平野を有する義城郡は稲作を中心とした農業が発達している。中でも地域を代表するのがニンニクであり、義城ニンニク(ウィソンマヌル、[[의성마늘]])は全国的に高いブランド価値を誇っている。単にニンニクとして出荷するのみならず、加熱、熟成させた黒ニンニク([[흑마늘]])や、黒ニンニク饅頭([[흑마늘빵]])なども生産している。食用に適さない小ぶりなニンニクを粉末にし、飼料にして家畜に食べさせてブランド化している。
  
 
== 代表的な料理 ==
 
== 代表的な料理 ==
*タッパル(鶏足焼き/닭발)義城邑道東里
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=== タッパル(鶏足焼き/닭발) ===
*マヌルダク(ニンニクチキン/마늘닭)丹村面下禾里
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:タッパル([[닭발]])は、鶏足焼き(「[[タッパル(鶏足焼き/닭발)]]」の項目も参照。)。義城公設伝統市場では練炭で焼いたタッパルが名物となっている。1974年創業の「ハルメタッパル(할매닭발)」が元祖店として知られる。
*ウィソンマヌルソ(義城ニンニク牛/의성마늘소)
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*ウィソンフンマヌルパン(義城黒ニンニク饅頭/의성흑마늘빵)
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=== マヌルダク(ニンニクチキン/마늘닭) ===
*フンマヌル(黒ニンニク/흑마늘)
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:マヌルダク([[마늘닭]])は、ニンニクチキン。マヌル([[마늘]])はニンニク、ダク(=タク、[[닭]])は鶏を意味する。揚げたての[[チキン(韓国チキン/치킨)|フライドチキン]]に甘じょっぱいニンニク醤油を絡めて作る。丹村面下禾里(タンチョンミョン ハフェリ、단촌면 하화리)の「チュヨンジャマヌルダク(주영자마늘닭)」が有名である。
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=== マヌルホットク(ニンニクお焼き/마늘호떡) ===
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:マヌルホットク([[마늘호떡]])は、生地に黒ニンニクを練り込んだ[[ホットク(蜜入りのお焼き/호떡)]]。義城公設伝統市場で、市が立つ日(2と7の付く日)に販売される。
  
 
== 代表的な特産品 ==
 
== 代表的な特産品 ==
*ウィソンマヌル(義城ニンニク/의성마늘)
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=== 義城ニンニク ===
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:義城郡は韓国を代表するニンニクの名産地で、義城ニンニク(ウィソンマヌル、의성마늘)はブランドとして全国的な知名度を誇る。韓国での栽培は外来種である暖地型(早生種)が主流だが、義城郡は在来種の寒地型(中晩成種)の名産地である。生産量は全国の3%ほどとさほど多くはないが、地元の生産者は辛味、香味が強く、貯蔵性に優れると胸を張る(八田靖史の取材記録より、2016年6月22日)。収穫時期は6月中旬から下旬で、乾燥、選別過程を経て6月下旬から7月上旬にかけて初物の販売が始まる。
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=== 義城ニンニク牛 ===
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:義城ニンニク牛(ウィソンマヌルソ、[[의성마늘소]])は、食用に適さない小ぶりな義城ニンニクを粉末にし、飼料に混ぜて飼育した韓牛。2001年より本格的にブランドの育成が始まった<ref>[https://maneulso.nonghyup.com/user/indexSub.do?codyMenuSeq=11635000&siteId=maneulso 의성마늘소 소개] 、義城畜産農協ウェブサイト、2026年2月15日閲覧</ref>。ニンニクの風味や栄養素が牛肉に直接反映されるわけではないが、地元の畜産協同組合では、ニンニクの持つ抗がん作用や、抗菌作用はいわば天然の抗生剤であり、飼料に混ぜることで健康な育成に寄与すると説明する(八田靖史の取材記録より、2016年6月22日)。同様の飼料で飼育をした、義城ニンニクポーク(ウィソンマヌルポーク、[[의성마늘포크]])と、義城ニンニク卵(ウィソンマヌルラン、[[의성마늘란]])の生産も行われている。義城ニンニク牛は畜産協同組合が運営する焼肉店などで味わえる。
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=== 黒ニンニク ===
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:黒ニンニク(フンマヌル、흑마늘)は、ニンニクを加熱、熟成させて作る健康食品。義城郡では名産の義城ニンニクを用いて作る。パウチ飲料にしたエキスや、焼き菓子のフンマヌルパン(黒ニンニク饅頭、흑마늘빵)なども作られている。
  
 
== 代表的な酒類・飲料 ==
 
== 代表的な酒類・飲料 ==

2026年2月15日 (日) 04:42時点における最新版

この記事はウィキペディアではありません。「韓食ペディア」はコリアン・フード・コラムニストの八田靖史が作る、韓国料理をより深く味わうためのWEB百科事典です。以下の内容は八田靖史の独自研究を含んでいます。掲載されている情報によって被った損害、損失に対して一切の責任を負いません。また、内容は随時修正されます。
孤雲寺の大雄宝殿

義城郡(ウィソングン、의성군)は慶尚北道の中央部に位置する地域。本ページでは義城郡の料理、特産品について解説する。

地域概要

義城郡は慶尚北道の中央部に位置する地域。郡の北部から東部にかけては慶尚北道安東市、南東部は慶尚北道青松郡、南部は広域市の大邱市、南西部は慶尚北道亀尾市、西部は慶尚北道尚州市、北西部は慶尚北道醴泉郡と接する。人口は4万7875人(2026年1月)[1]。郡の全体が太白山脈と小白山脈に挟まれた位置にあり、比較的なだらかな丘陵地帯と安渓平野(アンゲピョンヤ、안계평야)の広がる道内でも有数の穀倉地帯である。代表的な観光地には、新羅時代の681年に創建された孤雲寺(コウンサ、고운사)や、三韓時代の部族国家である召文国(チョムングク、조문국)の史跡などがある。ソウル市から義城郡までは、東ソウル総合バスターミナルから義城市外バスターミナルまで高速バスで約3時間10分の距離。清涼里駅から義城駅まで高速鉄道のKTXで約2時間の距離(1日1便)、ITXで約3時間の距離(1日2便)である(いずれも2025年2月時点)。

食文化の背景

義城ニンニク

山林の多い慶尚北道にあって、広々とした平野を有する義城郡は稲作を中心とした農業が発達している。中でも地域を代表するのがニンニクであり、義城ニンニク(ウィソンマヌル、의성마늘)は全国的に高いブランド価値を誇っている。単にニンニクとして出荷するのみならず、加熱、熟成させた黒ニンニク(흑마늘)や、黒ニンニク饅頭(흑마늘빵)なども生産している。食用に適さない小ぶりなニンニクを粉末にし、飼料にして家畜に食べさせてブランド化している。

代表的な料理

タッパル(鶏足焼き/닭발)

タッパル(닭발)は、鶏足焼き(「タッパル(鶏足焼き/닭발)」の項目も参照。)。義城公設伝統市場では練炭で焼いたタッパルが名物となっている。1974年創業の「ハルメタッパル(할매닭발)」が元祖店として知られる。

マヌルダク(ニンニクチキン/마늘닭)

マヌルダク(마늘닭)は、ニンニクチキン。マヌル(마늘)はニンニク、ダク(=タク、)は鶏を意味する。揚げたてのフライドチキンに甘じょっぱいニンニク醤油を絡めて作る。丹村面下禾里(タンチョンミョン ハフェリ、단촌면 하화리)の「チュヨンジャマヌルダク(주영자마늘닭)」が有名である。

マヌルホットク(ニンニクお焼き/마늘호떡)

マヌルホットク(마늘호떡)は、生地に黒ニンニクを練り込んだホットク(蜜入りのお焼き/호떡)。義城公設伝統市場で、市が立つ日(2と7の付く日)に販売される。

代表的な特産品

義城ニンニク

義城郡は韓国を代表するニンニクの名産地で、義城ニンニク(ウィソンマヌル、의성마늘)はブランドとして全国的な知名度を誇る。韓国での栽培は外来種である暖地型(早生種)が主流だが、義城郡は在来種の寒地型(中晩成種)の名産地である。生産量は全国の3%ほどとさほど多くはないが、地元の生産者は辛味、香味が強く、貯蔵性に優れると胸を張る(八田靖史の取材記録より、2016年6月22日)。収穫時期は6月中旬から下旬で、乾燥、選別過程を経て6月下旬から7月上旬にかけて初物の販売が始まる。

義城ニンニク牛

義城ニンニク牛(ウィソンマヌルソ、의성마늘소)は、食用に適さない小ぶりな義城ニンニクを粉末にし、飼料に混ぜて飼育した韓牛。2001年より本格的にブランドの育成が始まった[2]。ニンニクの風味や栄養素が牛肉に直接反映されるわけではないが、地元の畜産協同組合では、ニンニクの持つ抗がん作用や、抗菌作用はいわば天然の抗生剤であり、飼料に混ぜることで健康な育成に寄与すると説明する(八田靖史の取材記録より、2016年6月22日)。同様の飼料で飼育をした、義城ニンニクポーク(ウィソンマヌルポーク、의성마늘포크)と、義城ニンニク卵(ウィソンマヌルラン、의성마늘란)の生産も行われている。義城ニンニク牛は畜産協同組合が運営する焼肉店などで味わえる。

黒ニンニク

黒ニンニク(フンマヌル、흑마늘)は、ニンニクを加熱、熟成させて作る健康食品。義城郡では名産の義城ニンニクを用いて作る。パウチ飲料にしたエキスや、焼き菓子のフンマヌルパン(黒ニンニク饅頭、흑마늘빵)なども作られている。

代表的な酒類・飲料

飲食店情報

以下は韓食ペディアの執筆者である八田靖史が実際に訪れた店を列挙している。

  • マカガーリック(마카갈릭)
住所:慶尚北道義城郡義城邑慶北大路5690(元堂里208-1)
住所:경상북도 의성군 의성읍 경북대로 5690(원당리 208-1)
電話:054-832-6362
料理:マヌルトッカルビ、マヌルバプ
  • 鳳陽韓牛マシル作目会(봉양한우마실작목회)
住所:慶尚北道義城郡鳳陽面蜂起キル19(桃源里796)
住所:경상북도 의성군 봉양면 봉기길 19(도원리 796)
電話:054-832-8989
料理:義城ニンニク牛の焼肉
  • オウルマシル(어울마실)
住所:慶尚北道義城郡丹村面慶北大路6424(下禾里969)
住所:경상북도 의성군 단촌면 경북대로 6424(하화리 969)
電話:054-834-7757
料理:パッピンス、自家製の飲むヨーグルト
  • 義城マヌルソ食肉販売場(의성마늘소 식육판매장)
住所:慶尚北道義城郡鳳陽面桃李院1キル53-1(花田里106-8)
住所:경상북도 의성군 봉양면 도리원1길 53-1(화전리 106-8)
電話:054-833-9505
料理:義城ニンニク牛の小売店(近隣の提携飲食店に持ち込み可)
  • チュヨンジャマヌルダク(주영자마늘닭)
住所:慶尚北道義城郡丹村面チャントキル24-1(下禾里1097-6)
住所:경상북도 의성군 단촌면 장터길 24-1(하화리 1097-6)
電話:054-833-0107
料理:マヌルダク

エピソード

  • 韓食ペディアの執筆者である八田靖史は2016年6月22日に初めて義城郡を訪れた。義城郡では6月半ばにニンニクの収穫を行うため、ちょうど市場には大量のニンニクがあふれており、その強烈なインパクトにたいへん衝撃を受けた。

脚注

  1. 주민등록 인구 및 세대현황 、行政安全部ウェブサイト、2026年2月15日閲覧
  2. 의성마늘소 소개 、義城畜産農協ウェブサイト、2026年2月15日閲覧

外部リンク

関連サイト
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関連項目