「パッチュク(アズキ粥/팥죽)」の版間の差分
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+ | パッ([[팥]])はアズキ。チュク([[죽]])は粥。タンパッチュク([[단팥죽]])とも呼ぶ。茹でたアズキをもち米とともに煮て粥にする。白玉([[새알]])や餅などを浮かべることもある。見た目は日本のおしるこにも似るが、甘さがごく控えめであるか、または塩味に仕立てることも多い。粥専門店で味わえるほか、伝統茶店や市場の露店などで提供される。また、インスタントやレトルトのパッチュクも市販される。類似の料理には、アズキをどろどろに煮込んだ汁に麺を入れたパッカルグクス(アズキうどん、[[팥칼국수]])がある。 | ||
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+ | :韓国では冬至(トンジ、[[동지]])にパッチュクを食べる風習があり、これをトンジパッチュク(冬至のアズキ粥、[[동지팥죽]])、またはトンジジュク(冬至粥、[[동지죽]])と呼ぶ。冬至は1年の中でもっとも夜が長いことから、陰陽五行思想を背景に陰の気が強まる日と考え、人間に災いをもたらす鬼神が横行しやすい日とされる。鬼神がとりつくことで病気になったり、不幸が訪れるのを防ぐ意味から、陽の気を高める食品としてアズキをパッチュクにして食べたり、古くは家の門に振りかけたりした。 | ||
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+ | :南西部の全羅道(チョルラド、전라도)ではパッチュクにうどんを入れたパッカルグクス(アズキうどん、[[팥칼국수]])を指してパッチュクとも呼び、白玉([[새알]]、[[새알심]])を入れたものをトンジジュク(冬至粥、[[동지죽]])と呼び分ける。 | ||
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2024年12月19日 (木) 02:43時点における最新版
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パッチュク(팥죽)は、アズキ粥。
概要
パッ(팥)はアズキ。チュク(죽)は粥。タンパッチュク(단팥죽)とも呼ぶ。茹でたアズキをもち米とともに煮て粥にする。白玉(새알)や餅などを浮かべることもある。見た目は日本のおしるこにも似るが、甘さがごく控えめであるか、または塩味に仕立てることも多い。粥専門店で味わえるほか、伝統茶店や市場の露店などで提供される。また、インスタントやレトルトのパッチュクも市販される。類似の料理には、アズキをどろどろに煮込んだ汁に麺を入れたパッカルグクス(アズキうどん、팥칼국수)がある。
- トンジパッチュク
- 韓国では冬至(トンジ、동지)にパッチュクを食べる風習があり、これをトンジパッチュク(冬至のアズキ粥、동지팥죽)、またはトンジジュク(冬至粥、동지죽)と呼ぶ。冬至は1年の中でもっとも夜が長いことから、陰陽五行思想を背景に陰の気が強まる日と考え、人間に災いをもたらす鬼神が横行しやすい日とされる。鬼神がとりつくことで病気になったり、不幸が訪れるのを防ぐ意味から、陽の気を高める食品としてアズキをパッチュクにして食べたり、古くは家の門に振りかけたりした。
- 地域
- 南西部の全羅道(チョルラド、전라도)ではパッチュクにうどんを入れたパッカルグクス(アズキうどん、팥칼국수)を指してパッチュクとも呼び、白玉(새알、새알심)を入れたものをトンジジュク(冬至粥、동지죽)と呼び分ける。
脚注
外部リンク
- 制作者関連サイト
- 韓食生活(韓食ペディアの執筆者である八田靖史の公式サイト)
- 八田靖史プロフィール(八田靖史のプロフィール)