「パンオフェ(ブリの刺身/방어회)」の版間の差分
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2024年7月15日 (月) 12:30時点における版
この記事はウィキペディアではありません。「韓食ペディア」はコリアン・フード・コラムニストの八田靖史が作る、韓国料理をより深く味わうためのWEB百科事典です。以下の内容は八田靖史の独自研究を含んでいます。掲載されている情報によって被った損害、損失に対して一切の責任を負いません。また、内容は随時修正されます。 |
パンオフェ(방어회)は、ブリの刺身。
概要
パンオフェのパンオ(방어)はブリ、フェ(회)は刺身を意味する(「センソンフェ(刺身/생선회)」の項目も参照)。韓国では刺身をワサビ醤油やチョゴチュジャン(唐辛子酢味噌、초고추장)につけたり、葉野菜に包んだりして食べるが、ブリの場合はこのほかに海苔で包んだり、ペチュキムチ(白菜キムチ/배추김치)と一緒に食べたりもする。海苔で包む際はごはんを加えて、手巻き寿司のように味わうこともある。済州道の馬羅島(マラド、마라도)沖が主産地であり、済州島(チェジュド、제주도)南西部の摹瑟浦(モスルポ、모슬포)に多く水揚げされる。11~2月がシーズンであり、中でも1~2月を最盛期とする。毎年11月には摹瑟浦一帯で「最南端ブリ祭り(최남단 방어축제)」が開催される。シーズンになると済州道では多くの刺身店、海鮮料理店がメニューに加えるほか、近年は他地域でも済州道から空輸したブリを用いて提供する。ブリを用いた料理としてはほかに、パンオグイ(ブリ焼き、방어구이)、パンオカマサルグイ(ブリのカマ焼き、방어가마살구이)、パンオチリタン(ブリの澄まし鍋、방어지리탕)などがある。
- サイズの分類
- ブリの大きさによって、3kg未満のものをソバンオ(小ブリ、소방어)、3~5kg程度のものをチュンバンオ(中ブリ、중방어)、4~5kg以上をテバンオ(大ブリ、대방어)、8kg以上をトゥクテバンオ(特大ブリ、특대방어)と呼び分ける。
- ブリとスズメダイ
- 馬羅島沖のブリはスズメダイ(자리돔)を食べて育つことから、チャリバンオ(자리방어)との呼び名がある。スズメダイは済州道の名産品であり、チャリフェ(スズメダイの刺身、자리회)、チャリムルフェ(スズメダイの水刺身、자리물회)などの料理で味わう。夏の季節食材として人気が高く、それを食べて育つことから、馬羅島沖のブリは美味しいと語られることが多い。
- 部位分け
- 店によってはブリを細かく部位分けして提供する。トゥンサル(背身、등살)、ペッサル(腹身、뱃살)、コリサル(尾身、꼬리살)、カマサル(カマ、가마살)、ペコプサル(ハラス、배꼽살)、サイサル(血合い、사이살)などが代表的である。
- 内臓
脚注
外部リンク
- 制作者関連サイト
- 韓食生活(韓食ペディアの執筆者である八田靖史の公式サイト)
- 八田靖史プロフィール(八田靖史のプロフィール)