30,747
回編集
(→代表的な料理) |
|||
1行目: | 1行目: | ||
{{Notice}} | {{Notice}} | ||
− | + | [[ファイル:23022401.JPG|400px|thumb|犢川テナガダコ料理名所通りに置かれたカルラクタンの由来を示す案内板]] | |
'''霊岩郡'''(ヨンアムグン、영암군)は[[全羅南道の料理|全羅南道]]の南西部に位置する地域。本ページでは霊岩郡の料理、特産品について解説する。 | '''霊岩郡'''(ヨンアムグン、영암군)は[[全羅南道の料理|全羅南道]]の南西部に位置する地域。本ページでは霊岩郡の料理、特産品について解説する。 | ||
11行目: | 11行目: | ||
=== カルラクタン(牛カルビとテナガダコのスープ/갈낙탕) === | === カルラクタン(牛カルビとテナガダコのスープ/갈낙탕) === | ||
[[ファイル:22040705.JPG|300px|thumb|カルラクタン]] | [[ファイル:22040705.JPG|300px|thumb|カルラクタン]] | ||
− | + | ||
カルラクタンは1970年代後半に、[[全羅南道の料理|全羅南道]]霊岩郡で生まれたとされる。韓国では1976年より外国産牛肉の輸入を開始したことなどを理由として国内産の牛肉価格が暴落し、多くの畜産関係者が打撃を受けた。霊岩郡鶴山面犢川里(ハクサンミョン トクチョンニ、학산리 독천리)の牛市場も例外でなく、活気を失ってしまうことに危機感を覚えたある飲食店が、新メニューとして地元の名産であるテナガダコと牛肉を掛け合わせた料理を思いついた<ref>[http://yeongam.grandculture.net/yeongam/toc/GC04400023 낙지와 한우의 찰떡궁합, 독천 갈낙탕] 、デジタル霊岩文化大典、2023年2月24日閲覧</ref><ref>[https://ncms.nculture.org/food/story/1759 갈비탕과 연포탕의 환상적인 결합, 영암 갈낙탕] 、知識N文化ポータル、2023年2月24日閲覧</ref>。これがカルラクタンであり、好評を博したことから他の飲食店にも波及し、地域の名物料理となった。現在も犢川里には「犢川テナガダコ料理名所通り(독천 낙지음식 명소거리)」があって、多くの専門店でカルラクタンをはじめとしたテナガダコ料理を提供している。なお、犢川里の「犢」は「子牛」を意味し、古くから牛の飼育で有名だったことが窺われる。 | カルラクタンは1970年代後半に、[[全羅南道の料理|全羅南道]]霊岩郡で生まれたとされる。韓国では1976年より外国産牛肉の輸入を開始したことなどを理由として国内産の牛肉価格が暴落し、多くの畜産関係者が打撃を受けた。霊岩郡鶴山面犢川里(ハクサンミョン トクチョンニ、학산리 독천리)の牛市場も例外でなく、活気を失ってしまうことに危機感を覚えたある飲食店が、新メニューとして地元の名産であるテナガダコと牛肉を掛け合わせた料理を思いついた<ref>[http://yeongam.grandculture.net/yeongam/toc/GC04400023 낙지와 한우의 찰떡궁합, 독천 갈낙탕] 、デジタル霊岩文化大典、2023年2月24日閲覧</ref><ref>[https://ncms.nculture.org/food/story/1759 갈비탕과 연포탕의 환상적인 결합, 영암 갈낙탕] 、知識N文化ポータル、2023年2月24日閲覧</ref>。これがカルラクタンであり、好評を博したことから他の飲食店にも波及し、地域の名物料理となった。現在も犢川里には「犢川テナガダコ料理名所通り(독천 낙지음식 명소거리)」があって、多くの専門店でカルラクタンをはじめとしたテナガダコ料理を提供している。なお、犢川里の「犢」は「子牛」を意味し、古くから牛の飼育で有名だったことが窺われる。 | ||