「漆谷郡の料理」の版間の差分

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2018年11月2日 (金) 01:28時点における版

この記事はウィキペディアではありません。「韓食ペディア」はコリアン・フード・コラムニストの八田靖史が作る、韓国料理をより深く味わうためのWEB百科事典です。以下の内容は八田靖史の独自研究を含んでいます。掲載されている情報によって被った損害、損失に対して一切の責任を負いません。また、内容は随時修正されます。

漆谷郡(チルゴックン、칠곡군)は慶尚北道の南部に位置する地域。本ページでは漆谷郡の料理、特産品について解説する。

地域概要

漆谷郡は慶尚北道の南部に位置する地域。市の北部は慶尚北道亀尾市、北東部は慶尚北道軍威郡、南部は広域市の大邱市、西部は慶尚北道星州郡、北西部は慶尚北道金泉市と接する。広域市の大邱市と、慶尚北道で第2位の人口を誇る亀尾市の間にあって衛星都市の役割を担っている。人口は11万9278人で、単独の郡(広域市内の郡を除く)としては全国でもっとも多い(2018年9月)[1]。郡の東部は八公山(パルゴンサン、팔공산)の一角を成し、市の北部から南部にかけて洛東江(ナクトンガン、낙동강)が流れる。この洛東江は朝鮮戦争(1950~53年)時に韓国側の最終防御線となった時期があり、郡内の倭館邑石田里(ウェグァンウプ ソクチョンニ、왜관읍 석전리)にかかる漆谷倭館鉄橋(チルゴク ウェグァンチョルギョ、칠곡 왜관철교)を爆破して北朝鮮側の侵攻を防いだ経緯がある。このことから漆谷倭館鉄橋は「護国の橋(ホグゲ タリ、호국의 다리)」と呼ばれ、国の登録文化財第406号として登録されるとともに、漆谷郡は「護国の故郷」を地域のキャッチフレーズとしている。代表的な観光地としては、朝鮮時代に造られた架山山城(カサンサンソン、가산산성)や、朝鮮戦争の歴史を学べる漆谷護国平和記念館(チルゴク ホグク ピョンワキニョムグァン、칠곡호국평화기념관)などがある。ソウル市から漆谷郡までは、ソウル駅から中心部の倭館駅までITX-セマウル号で約3時間10分、ムグンファ号で約3時間30~40分程度。あるいは隣接する大邱市の東大邱駅まではソウル駅から高速鉄道のKTXで1時間40分前後なので、そこからムグンファ号に乗り換えて倭館駅まで約25分という方法もある。ソウル市から直行便の高速バスはなく、大邱市亀尾市を経由して行く必要がある。

  • 旧・漆谷邑
かつて漆谷郡の中心地域は漆谷邑(チルゴクウプ、칠곡읍)地区にあったが、1981年に邑全体が大邱市へと編入された。その後、漆谷洞(チルゴクトン、칠곡동)と改称したが、2003年に他地域と統合されて行政区域としての漆谷という名称は失われている。

食文化の背景

代表的な料理

  • キョンヤンシク(軽洋食/경양식)倭館邑石田里
  • スンデクッパプ(腸詰のスープごはん/순대국밥)
  • オリプルコギ(アヒルの焼肉/오리불고기)

代表的な特産品

代表的な酒類・飲料

飲食店情報

以下は韓食ペディアの執筆者である八田靖史が実際に訪れた店を列挙している。

  • MONOVEL(모노블)
住所:慶尚北道漆谷郡石積面遊鶴路200(城谷里506)
住所:경상북도 칠곡군 석적읍 유학로 200(성곡리 506)
電話:070-8680-1662
料理:ベーカリー、カフェ
  • ヤンジ8キル(양지8길)
住所:慶尚北道漆谷郡東明面ヤンジキル8(九徳里373)
住所:경상북도 칠곡군 동명면 양지길 8(구덕리 373)
電話:054-976-1995
料理:タイ料理、豆腐ステーキ
  • ハンミ食堂(한미식당)
住所:慶尚北道漆谷郡倭館邑石田路159(石田里367-6)
住所:경상북도 칠곡군 왜관읍 석전로 159(석전리 367-6)
電話:054-974-0390
料理:コルドンブルー、シネソ

エピソード

韓食ペディアの執筆者である八田靖史は2016年10月に初めて漆谷郡を訪れた。郊外の田舎町と思いきや、洗練されたベーカリーや、本場さながらのタイ料理店、米軍基地前に根付いた洋食店と次々に出合い、その国際色豊かな食模様にたいへん驚いた。現在は敬意を込めて、漆谷郡のことを「慶尚北道の梨泰院」と勝手に呼んでいる。

脚注

  1. 주민등록 인구 및 세대현황 、行政安全部ウェブサイト、2018年11月1日閲覧

外部リンク

関連サイト
制作者関連サイト

関連項目