「牙山市の料理」の版間の差分

ナビゲーションに移動 検索に移動
編集の要約なし
3行目: 3行目:
 
'''牙山市'''(アサンシ、아산시)は忠清南道に位置する地域。本ページでは牙山市の料理、特産品について解説する。
 
'''牙山市'''(アサンシ、아산시)は忠清南道に位置する地域。本ページでは牙山市の料理、特産品について解説する。
  
[[ファイル:15040901.JPG|thumb|400px|江華支石墓]]
+
[[ファイル:15062501.JPG|thumb|400px|外岩民俗村]]
  
 
== 地域概要 ==
 
== 地域概要 ==
15行目: 15行目:
  
 
=== チャンオグイ(ウナギ焼き/장어구이) ===
 
=== チャンオグイ(ウナギ焼き/장어구이) ===
[[ファイル:15040902.JPG|thumb|300px|ペンデンイフェムチム]]
 
 
:牙山市の仁州地区にはウナギ焼きの専門店が集まっている。韓国観光公社が配布する『韓国の味紀行』という冊子(WEBでも閲覧可)ではその始まりを以下のように紹介している。「1973年に牙山湾の防潮堤が建設され牙山湾は塞がれ湖になりましたが、1977年には観光地として開発されることになり、観光客のための飲食店が立ち並び始めました。牙山湾の防潮堤と挿橋川の防潮堤の間の仁州面にうなぎの蒲焼きの食堂ができたのは、その直後の1980年代からだと言われています。昔ならではのノウハウを生かした韓方ソースを考案し、観光客の口コミで牙山湾のうなぎの蒲焼きが全国的に知られるようになりました。初めは数軒だったお店も徐々に増え、現在ではうなぎの蒲焼き村が形成されています。」<ref>[http://japanese.visitkorea.or.kr/jpn/taste/taste_index.jsp?cid=998506&regionCode=34,9 忠清南道味紀行] 、韓国観光公社ウェブサイト、2015年6月25日閲覧</ref>
 
:牙山市の仁州地区にはウナギ焼きの専門店が集まっている。韓国観光公社が配布する『韓国の味紀行』という冊子(WEBでも閲覧可)ではその始まりを以下のように紹介している。「1973年に牙山湾の防潮堤が建設され牙山湾は塞がれ湖になりましたが、1977年には観光地として開発されることになり、観光客のための飲食店が立ち並び始めました。牙山湾の防潮堤と挿橋川の防潮堤の間の仁州面にうなぎの蒲焼きの食堂ができたのは、その直後の1980年代からだと言われています。昔ならではのノウハウを生かした韓方ソースを考案し、観光客の口コミで牙山湾のうなぎの蒲焼きが全国的に知られるようになりました。初めは数軒だったお店も徐々に増え、現在ではうなぎの蒲焼き村が形成されています。」<ref>[http://japanese.visitkorea.or.kr/jpn/taste/taste_index.jsp?cid=998506&regionCode=34,9 忠清南道味紀行] 、韓国観光公社ウェブサイト、2015年6月25日閲覧</ref>
  
21行目: 20行目:
  
 
=== ソゴギグイ(牛焼肉/소고기구이) ===
 
=== ソゴギグイ(牛焼肉/소고기구이) ===
 +
[[ファイル:15062502.JPG|thumb|300px|塩峙韓牛村]]
 
:1980年代後半から市内の塩峙地区には韓牛([[한우]])を扱う焼肉店が集まり始め、塩峙韓牛村、塩峙韓牛特化通りなどと呼ばれている。韓牛を使った焼肉のほか、[[ユッケジャン(牛肉の辛いスープ/육개장)]]なども名物として親しまれる。
 
:1980年代後半から市内の塩峙地区には韓牛([[한우]])を扱う焼肉店が集まり始め、塩峙韓牛村、塩峙韓牛特化通りなどと呼ばれている。韓牛を使った焼肉のほか、[[ユッケジャン(牛肉の辛いスープ/육개장)]]なども名物として親しまれる。
  
 
=== ススブクミ(餡を入れたキビ餅/수수부꾸미) ===
 
=== ススブクミ(餡を入れたキビ餅/수수부꾸미) ===
[[ファイル:15040903.JPG|thumb|300px|コッケタン]]
+
[[ファイル:15062503.JPG|thumb|300px|ススブクミ]]
 
:松岳面駅村里にある外岩民俗村の入口付近には飲食店があり、キビ餅のススブクミが名物となっている。
 
:松岳面駅村里にある外岩民俗村の入口付近には飲食店があり、キビ餅のススブクミが名物となっている。
  
31行目: 31行目:
  
 
=== 牙山マルグンサル(아산맑은쌀) ===
 
=== 牙山マルグンサル(아산맑은쌀) ===
[[ファイル:15040904.JPG|thumb|300px|江華高麗人参センター]]
 
 
:米は牙山市の特産品であり「牙山マルグンサル(아산맑은쌀)」というブランド米を流通させている。マルグンサルとは澄んだ米、清浄な米という意味である。
 
:米は牙山市の特産品であり「牙山マルグンサル(아산맑은쌀)」というブランド米を流通させている。マルグンサルとは澄んだ米、清浄な米という意味である。
  
 
=== 道後温泉硫黄豚(도고온천유황돈) ===
 
=== 道後温泉硫黄豚(도고온천유황돈) ===
 +
[[ファイル:15062504.JPG|thumb|300px|温陽温泉伝統市場内にある道後温泉硫黄豚の販売店]]
 
:硫黄泉で有名な道後温泉地区では、硫黄を飼料に加えて育てた豚を特産品として育成している。市内の精肉店で販売されるほか、飲食店でも提供されている。
 
:硫黄泉で有名な道後温泉地区では、硫黄を飼料に加えて育てた豚を特産品として育成している。市内の精肉店で販売されるほか、飲食店でも提供されている。
  
45行目: 45行目:
  
 
== 老舗 ==
 
== 老舗 ==
[[ファイル:15040906.JPG|thumb|300px|1953年創業のウリオク]]
+
[[ファイル:15062505.JPG|thumb|300px|恋春のチャンオグイとタックイ]]
 
*恋春(연춘)  
 
*恋春(연춘)  
 
:牙山市得山洞に位置するウナギ料理店の「恋春」は1936年創業である。牙山市においてはもっとも古い飲食店であり、また韓国内でもウナギ料理の専門店としてもっとも古い。1926年に造られた人造湖の神井湖畔に位置し、日本統治時代に建てられた家屋をそのまま残している。店主によれば「温泉地である牙山には創業当時、日本人が休養地としてよく訪れており、日本人に向けた高級料理としてウナギを出すようになった。当時は近くに光興楼という楼閣があったため、『光興楼観光食堂』という名前を掲げ、ウナギ料理と韓定食を扱った。後に『迎春』と名前を変え、また現在は『恋春』としている。春を迎える、春に恋するというのは、もともとウナギのオフシーズンである9月末から3月は営業をせず、春を待って営業を始めたことに由来する」(八田靖史の取材記録より、2014年12月17日)。現在もメニューにはチャンオグイ(ウナギ焼き、장어구이)を筆頭に掲げ、ウナギと同じタレで焼いたタックイ(鶏肉焼き、닭구이)も他店ではあまり見ない名物として親しまれる。
 
:牙山市得山洞に位置するウナギ料理店の「恋春」は1936年創業である。牙山市においてはもっとも古い飲食店であり、また韓国内でもウナギ料理の専門店としてもっとも古い。1926年に造られた人造湖の神井湖畔に位置し、日本統治時代に建てられた家屋をそのまま残している。店主によれば「温泉地である牙山には創業当時、日本人が休養地としてよく訪れており、日本人に向けた高級料理としてウナギを出すようになった。当時は近くに光興楼という楼閣があったため、『光興楼観光食堂』という名前を掲げ、ウナギ料理と韓定食を扱った。後に『迎春』と名前を変え、また現在は『恋春』としている。春を迎える、春に恋するというのは、もともとウナギのオフシーズンである9月末から3月は営業をせず、春を待って営業を始めたことに由来する」(八田靖史の取材記録より、2014年12月17日)。現在もメニューにはチャンオグイ(ウナギ焼き、장어구이)を筆頭に掲げ、ウナギと同じタレで焼いたタックイ(鶏肉焼き、닭구이)も他店ではあまり見ない名物として親しまれる。
30,747

回編集

案内メニュー