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== 概要 == | == 概要 == | ||
− | + | ホットクは小麦粉の生地に黒砂糖の蜜を入れて焼いた料理。シナモンの香りを効かせることが多い。鉄板に油やマーガリンをひき、表面を揚げ焼くようにして作る。主に冬季の屋台料理として軽食、間食用に販売されるが、店によっては通年で販売しているところもある。近年は生地や具、トッピングなどが多様化し、さまざまな種類のホットクが作られるようになっている。スーパーなどでは家庭用としてホットクミックス(ホットクの素)も販売されている。 | |
== 歴史 == | == 歴史 == | ||
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*シアッホットク(씨앗호떡) | *シアッホットク(씨앗호떡) | ||
:トッピングとしてナッツをまぶしたホットク。具にもナッツを混ぜることがある。釜山の名物として有名。直訳では「種ホットク」という意味になる。 | :トッピングとしてナッツをまぶしたホットク。具にもナッツを混ぜることがある。釜山の名物として有名。直訳では「種ホットク」という意味になる。 | ||
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+ | == 日本における定着 == | ||
+ | 1995年に「ジョンノホットク」の社長が東京の新大久保や赤坂に屋台を出し、ホットクを売り出したのが始まりとされる。「ジョンノホットク」では黒砂糖入りのホットクを「はちみつ」としてわかりやすく表記し、また日本人の舌に合わせてあんこ入り、チーズ入りといったバリエーションも加えた。<ref>[http://www.hotok.jp/hotok.html/ ジョンノホットクについて] 、ジョンノホットクウェブサイト、2014年4月24日閲覧</ref> このスタイルは日本におけるホットクの定番となった。韓流以降は新大久保ではコリアンタウンの名物スイーツとして定着し、提供する店が増えるとともに、中に入れる具もバリエーションが増えた。現在は[[チャプチェ(春雨炒め/잡채)]]入り、チョコレート入り、サツマイモ入りなどが登場している。 | ||
== 地域 == | == 地域 == | ||
− | * | + | *ソウル市中区南倉洞(南大門市場) |
+ | :ヤチェホットクが名物として有名。 | ||
+ | *仁川市中区新浦洞(新浦市場) | ||
+ | :イェンナルホットク(中国ホットク)が名物として有名。新浦市場は20世紀初頭に外国人向けの市場としてスタートし、現在も中国料理や中国食材を多く扱っている。 | ||
+ | *江原道束草市中央洞(束草中央市場) | ||
+ | :シアッホットクが名物として有名。釜山の南浦洞スタイルを踏襲し人気を集める。多いときで30分待ち以上の大行列ができる。 | ||
+ | *釜山市釜山鎮区釜田洞(西面エリア) | ||
+ | :シアッホットクが名物として有名。 | ||
+ | *釜山市中区南浦洞(BIFF広場) | ||
+ | :チャプサルホットクが名物として有名。油のかわりにマーガリンを用い、たっぷりの油で揚げ焼くのが特徴。具として黒砂糖を入れるのとは別に、トッピング用として黒砂糖が用意され、自由につけて食べることができる。 | ||
+ | *済州道済州市一徒1洞(東門市場) | ||
+ | :スッホットクが名物として有名。済州島ではヨモギが特産品のひとつ。 | ||
== 外部リンク == | == 外部リンク == | ||
− | [http://zukan.com/koreanfood/ | + | [http://zukan.com/koreanfood/internal11926 韓国料理図鑑(ホットク)/ズカンドットコム] |
== 関連項目 == | == 関連項目 == | ||
− | *[[ | + | *[[イェンナルホットク(昔風ホットク/옛날호떡)]] |
− | {{DEFAULTSORT: | + | {{DEFAULTSORT:ほつとく}} |
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− | [[Category: | + | [[Category:ソウルの料理]] |
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