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(→キジ肉料理) |
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=== 餅・菓子・甘味 === | === 餅・菓子・甘味 === | ||
[[ファイル:18070817.JPG|thumb|300px|東門市場のピントク屋台]] | [[ファイル:18070817.JPG|thumb|300px|東門市場のピントク屋台]] | ||
− | + | 済州道の環境は稲作に不向きであり、粟(アワ)やソバ、小麦などを用いた餅が発達し、これらが祭祀料理としても用いられた。また、済州道は韓国内でも有数の観光地であることから、ご当地を象徴するお土産品が発達し、特産品であるミカン([[감귤]])やデコポン([[한라봉]])、サボテンの実([[선인장]])などを用いたチョコレート、クッキーなどの菓子類が多く作られている。近年はケーキやアイスクリーム、カキ氷といったSNS映えするスイーツの充実も目覚ましい。 | |
;オメギトク(粟餅/오메기떡) | ;オメギトク(粟餅/오메기떡) | ||
− | :オメギトク([[오메기떡]] | + | :オメギトク([[오메기떡]])は、済州道で作られる伝統的な粟(アワ)餅。オメギ([[오메기]])は「お酒を仕込むために作る丸くて真ん中に穴がある粟モチ」を指す<ref>[https://www.jeju.go.kr/culture/dialect/dictionary.htm?indexP=IS08S&page=5&act=view&seq=6776 오매기] 、済州特別自治道ウェブサイト(方言辞典)、2018年6月23日閲覧</ref><ref>[https://www.jeju.go.kr/culture/dialect/dictionary.htm?indexP=IS07S&page=4&act=view&seq=6758 술오매기] 、済州特別自治道ウェブサイト(方言辞典)、2018年6月23日閲覧</ref>。トク([[떡]])は餅。もち粟の粉を熱湯で練り、丸めたものを茹でて作るのが伝統的な方式である。もともとはオメギスル(粟酒、[[오메기술]])を作るためのものであるが、近年は醸造用よりも間食用としての利用が増えている。もち粟にもち米やヨモギを混ぜて作った餅にアンコを詰め、表面にもアズキをまぶしたものをオメギトクと呼んで販売することが多い。もち粟を使用せず、単なるヨモギ餅を利用するなど簡略化も進んでいる。あるいはヨモギのかわりに名産であるデコポン([[한라봉]])を練り込んだり、表面にアズキでなくナッツをまぶしたりするアレンジも見かける。道内には複数のオメギトク専門店があり、持ち帰り用として販売するほか、店内にイートインスペースを設けているところもある。また、市場の餅店などでも販売される。 |
;ピントク(そばクレープ/빙떡) | ;ピントク(そばクレープ/빙떡) | ||
:ピントク([[빙떡]])は、そばクレープ。ピンはくるくる巻くことを意味する「빙빙(ピンピン)」という擬態語。トク([[떡]])は餅。そば粉の生地をフライパンで薄焼きにし、さっとゆがいて塩、すりゴマなどで味付けをした千切り大根をくるくると巻いて作る。済州道においては祭祀膳に捧げたり、慶弔時にも作る重要な伝統料理のひとつである。現在も道内の在来市場にはピントクを焼いて販売する露店がある。 | :ピントク([[빙떡]])は、そばクレープ。ピンはくるくる巻くことを意味する「빙빙(ピンピン)」という擬態語。トク([[떡]])は餅。そば粉の生地をフライパンで薄焼きにし、さっとゆがいて塩、すりゴマなどで味付けをした千切り大根をくるくると巻いて作る。済州道においては祭祀膳に捧げたり、慶弔時にも作る重要な伝統料理のひとつである。現在も道内の在来市場にはピントクを焼いて販売する露店がある。 | ||
;アイスクリーム(아이스크림) | ;アイスクリーム(아이스크림) | ||
− | : | + | :観光地を中心に特産品を使ったアイスクリーム([[아이스크림]])が人気を集める。ブランドミカンの天恵香や、デコポンのほか、離島の牛島(ウド、우도)では島の名産であるピーナッツのアイスクリームを味わえる。 |
=== 済州道のB級グルメ === | === 済州道のB級グルメ === |