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;主婦之友社の報告 | ;主婦之友社の報告 | ||
:1928年に主婦之友社から発行された『漬物の上手な漬け方』という本には、「珍らしい朝鮮漬の漬け方」という項目があり、白菜、キャベツとともに、大根を角切りにした朝鮮漬けの漬け方を紹介している。直接的な名称の記述はないものの、「大根を五分くらゐの賽の目に切り」とあることから、カクトゥギの作り方を指していると考えられる<ref>[http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1022731/30?viewMode= 漬物の上手な漬け方] 、国立国会図書館デジタルコレクション(コマ番号30)、2017年11月24日閲覧</ref>。また、同本には「近頃は内地でも、もと朝鮮に在住した方とか、一度でも味を覚えた人達の間に、朝鮮漬は冬季の大切な漬物とされてをります」との記述もあり、すでに当時の日本においてキムチやカクトゥギが一般にも知られていたことがわかる<ref>[http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1022731/28?viewMode= 漬物の上手な漬け方] 、国立国会図書館デジタルコレクション(コマ番号28)、2017年11月24日閲覧</ref>。 | :1928年に主婦之友社から発行された『漬物の上手な漬け方』という本には、「珍らしい朝鮮漬の漬け方」という項目があり、白菜、キャベツとともに、大根を角切りにした朝鮮漬けの漬け方を紹介している。直接的な名称の記述はないものの、「大根を五分くらゐの賽の目に切り」とあることから、カクトゥギの作り方を指していると考えられる<ref>[http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1022731/30?viewMode= 漬物の上手な漬け方] 、国立国会図書館デジタルコレクション(コマ番号30)、2017年11月24日閲覧</ref>。また、同本には「近頃は内地でも、もと朝鮮に在住した方とか、一度でも味を覚えた人達の間に、朝鮮漬は冬季の大切な漬物とされてをります」との記述もあり、すでに当時の日本においてキムチやカクトゥギが一般にも知られていたことがわかる<ref>[http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1022731/28?viewMode= 漬物の上手な漬け方] 、国立国会図書館デジタルコレクション(コマ番号28)、2017年11月24日閲覧</ref>。 | ||
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+ | === 1930年代 === | ||
+ | ;浅川巧の報告 | ||
+ | :朝鮮半島の陶磁器や民芸品の研究者である浅川巧は「朝鮮の漬物」という文章を書いており、没後の1934年に雑誌『工芸』(浅川巧追悼号)にて発表された。この文章では「大根切漬(Mu-kkaktaiki)」という名称で、カクトゥギのことを紹介している。また、ほかにも大根のキムチとしては「大根鹹漬(Mu-chchanchhi)」「大根丸漬(Tongchhimi)」「大根の刻み漬(Napakimchhi)」の3種が紹介されている<ref>浅川巧(著), 高崎宗司(編), 1996, 『浅川巧全集』, 草風館, P364-367</ref>。 | ||
== エピソード == | == エピソード == |