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== 種類 == | == 種類 == | ||
− | + | 韓食ペディアの執筆者である八田靖史は著書『韓国料理にはご用心!』にてサムギョプサルの種類を9つの要素に分類している。 | |
− | * | + | === 素材の要素 === |
− | * | + | 生肉、銘柄豚、熟成肉など素材自体に特徴を持つもの。 |
− | * | + | *センサムギョプサル(생삼겹살) |
− | * | + | :冷凍肉に対して生肉を使用したサムギョプサル。センは生([[생]])を意味する。 |
− | * | + | *ネンドンサムギョプサル(냉동삼겹살) |
− | * | + | :生肉に対して冷凍肉を使用したサムギョプサル。ネンドンは冷凍([[냉동]])を意味する。ただしあえてメニューとして記載されることはない。 |
− | * | + | *フッテジサムギョプサル(흑돼지삼겹살) |
+ | :黒豚([[흑돼지]])を使用したサムギョプサル。[[済州道の料理|済州道]]の特産品でもある。 | ||
+ | *ファントサムギョプサル(황토삼겹살) | ||
+ | :飼料に黄土(ファント、[[황토]])を配合して飼育した豚を使用したサムギョプサル。 | ||
+ | *スクソンサムギョプサル(숙성삼겹살) | ||
+ | :熟成肉を使用したサムギョプサル。スクソンは熟成([[숙성]])を意味する。 | ||
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+ | === 肉の切り方の要素 === | ||
+ | 厚さ、形状、包丁目の入れ方など肉の切り方に特徴を持つもの。 | ||
+ | *○○mmサムギョプサル(~mm삼겹살) | ||
+ | :主に厚さを売りとしたサムギョプサル。12mm、20mmなど店ごとの数字が入る。一概に厚ければよいというだけでなく、食べてもっとも美味しいのが〇〇mmといった具合にほどよい厚さをアピールする場合もある。 | ||
+ | *オギョプサル(오겹살) | ||
+ | :皮付きの状態で提供するサムギョプサル。オギョプサルの、オ(오)は数字の5、ギョプ(겹)は層、サル(살)は肉を表す。[[済州道の料理|済州道]]の郷土料理としても有名。[[オギョプサル(皮付き豚バラ肉の焼肉/오겹살)]]の項目も参照。 | ||
+ | *トンサムギョプサル(통삼겹살) | ||
+ | :ブロックの状態で焼くサムギョプサル。トン([[통]])は丸ごとを意味する。 | ||
+ | *ポルチプサムギョプサル(벌집삼겹살) | ||
+ | :表面に無数の包丁目を入れて焼くサムギョプサル。ポルチプ([[벌집]])は牛の第2胃(ハチノス)を意味し、包丁目を入れた見た目がよく似ることから名付けられた。日本ではハチノスサムギョプサルとも呼ばれる。 | ||
+ | *テペサムギョプサル(대패삼겹살) | ||
+ | :肉を極薄切りにしたサムギョプサル。テペとは大工道具のかんなを意味し、かんなで削ったように薄く仕上げることから名付けられた。 | ||
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+ | === 焼き板の要素 === | ||
+ | 鉄板、石板、水晶板、釜のフタなど焼き板の種類に特徴を持つもの。 | ||
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+ | === 熱源の要素 === | ||
+ | 炭火、藁、黄土釜、炭焼き釜など熱源の種類に特徴を持つもの。 | ||
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+ | === 下味の要素 === | ||
+ | ワイン、ハーブ、コチュジャンなど下味の種類に特徴を持つもの。 | ||
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+ | === タレの要素 === | ||
+ | チーズ、きな粉、塩辛汁などつけて食べるタレの種類に特徴を持つもの。 | ||
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+ | === パートナー素材の要素 === | ||
+ | キムチ、豆モヤシ、海鮮など一緒に焼く、または一緒に食べる素材に特徴を持つもの。 | ||
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+ | === 包み素材の要素 === | ||
+ | 葉野菜、薄切りの餅、クレープなど包んで食べる素材に特徴を持つもの。 | ||
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+ | === その他 === | ||
+ | イケメン店員が接客するなど料理とは無関係な特徴も含む。 | ||
== 日本における定着 == | == 日本における定着 == |