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== 代表的な特産品 == | == 代表的な特産品 == | ||
− | + | スケトウダラを野外で自然乾燥させたファンテは全国的に有名。高原地域ではジャガイモ、白菜、タマネギ、トウモロコシ、そばなどの野菜、雑穀栽培が盛んであり、また韓牛の飼育でも名高い。 | |
=== ファンテ(乾燥スケトウダラ/황태) === | === ファンテ(乾燥スケトウダラ/황태) === | ||
[[ファイル:16122604.JPG|thumb|300px|干し柿の生産風景]] | [[ファイル:16122604.JPG|thumb|300px|干し柿の生産風景]] | ||
− | :ファンテ([[황태]])は漢字で「黄太」と書いて野外で自然乾燥させたスケトウダラのこと。一般的なスケトウダラの名称はミョンテ([[명태]])であるが、乾燥過程で黄色みを帯びることから名付けられた。また、その見た目がトドク(ツルニンジン、[[더덕북어]])に似ていることからトドクプゴ([[더덕북어]])とも呼ぶ。プゴ([[북어]] | + | :ファンテ([[황태]])は漢字で「黄太」と書いて野外で自然乾燥させたスケトウダラのこと。一般的なスケトウダラの名称はミョンテ([[명태]])であるが、乾燥過程で黄色みを帯びることから名付けられた。また、その見た目がトドク(ツルニンジン、[[더덕북어]])に似ていることからトドクプゴ([[더덕북어]])とも呼ぶ。プゴ([[북어]])は漢字で「北魚」と書いて乾燥スケトウダラの総称。郡内の大関嶺(テグァルリョン、대관령)地区で生産が盛ん。ただし、近年は国産のスケトウダラが激減していることから、ファンテの原料もロシア産のスケトウダラが主流を占めている。 |
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+ | *ファンテを使った料理 | ||
+ | :ファンテは煮込むといいダシが出るため、スープ料理に用いることが多い。また、ファンテに薬味ダレを塗った焼き魚や、セリ、大豆モヤシなどの蒸し煮にした | ||
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+ | 麺棒などでよく叩いて柔らかくしたスケトウダラをじっくり煮込み、豆腐、大根、溶き卵などと煮込んだスープを[[プゴクッ(干しダラのスープ/북어국)#ファンテ(干しダラのスープ/황태해장국)]]と呼ぶ。 | ||
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*ファンテ生産の歴史 | *ファンテ生産の歴史 | ||
− | : | + | :ファンテはもともと朝鮮半島北東部に位置する咸鏡道の名産品であったが、朝鮮戦争(1950~53年)によって南北が分断されて以降、江原道でも生産されるようになった。平昌郡の大関嶺地区と、江原道麟蹄郡の龍垈里(ヨンデリ、용대리)地区が有名。平昌郡のウェブサイトでは「咸鏡道から下ってきた避難民たちが気候条件が北部と似ている大関嶺に干し場を作りファンテを生産し始めた」【原文1】と説明している<ref>[http://tour.pc.go.kr/?r=home&c=4/25&cat=%EB%8C%80%ED%91%9C%EB%A8%B9%EA%B1%B0%EB%A6%AC&uid=194 대관령황태] 、平昌文化観光、2017年3月25日閲覧</ref>。 |
:【原文1】「6.25직후부터 함경도에서 내려온 피난민들이 기후조건이 이북과 비슷한 대관령에 덕장을 세워 황태를 생산하기 시작한 것이다.」 | :【原文1】「6.25직후부터 함경도에서 내려온 피난민들이 기후조건이 이북과 비슷한 대관령에 덕장을 세워 황태를 생산하기 시작한 것이다.」 |