きちんとブログを更新するのが久しぶりなので、
すっかり記事の書き方を忘れてしまっております。
昨日から食客トークのこぼれ話を書いているのですが、
家を出る直前だったため、いちばん大事なことを書き忘れました。
「祝! 食客DVD BOXⅠ 発売!」
すでにレンタルは開始になっておりましたが、
DVDの発売は8月7日(金)に第1弾からスタートしました。
2巻セットなので、まずは全編をお楽しみください。
「BOXⅡ」は9月4日(金)より発売の予定だそうです。
食客DVD公式サイト
http://mv.avex.jp/shokkyaku/
詳細は上記、公式サイトをご参照ください。
すでにネット上でも発売が開始されております。
アマゾン
http://www.amazon.co.jp/dp/B00268H1Y2/
楽天
http://item.rakuten.co.jp/s-premium/avbf29261/
そして、食客トークにご参加くださった皆様への、
クチコミに対するお礼もすっかり忘れておりましたね。
ブログ、mixi、掲示板への書き込みなどもろもろ、
僕の把握できる範囲内ですが、拝見させて頂きました。
ご協力頂きまして、本当にありがとうございます。
クチコミ効果で売り上げにもつながればいいですね。
韓国の食文化を知る上では本当によい素材なので、
ドラマファンだけでなく、多くの方に見て欲しいと思います。
さて、そんな食客トークの中からこぼれ話をもうひとつ。
企画の声かけをしたときにも少し書いたのですが、
食客の第6話には盈徳(ヨンドク)産ズワイガニの話が出てきます。
慶尚北道の盈徳といえば、韓国でももっとも有名なズワイガニの産地。
近年は漁獲量が減っており、ますます希少価値が高まっています。
なお、その値段は産地で尋ねたところ、
「盈徳テゲ? 1キロ10万ウォンぐらいで取引されているよ」
とのこと。
まあ、これも水揚げされた港でその価格ということですので、
実際に食べようと思うと、もっと値段は上がるのではと思います。
もっといえば、僕が話を聞いたのも6年前のことですしね。
さらに値段が上がっていても、おかしくはありません。
冒頭に載せた写真も、盈徳テゲの看板を掲げる店で食べた、
盈徳テゲでもなんでもない、サハリン産の安いズワイガニ。
それでも充分すぎるほど美味しく頂いてきたんですけどね。
でも、食客の登場人物らは最高を求めて歩くのです。
ドラマに登場したセリフの中に「パクタル」という言葉がありました。
韓国語のセリフでは「パクタルゲ」と呼ばれていましたが、
最後の「ゲ」は蟹を表すので、「パクタルの蟹」という感じです。
僕も韓国語で聞いてその「パクタル」がわからなかったのですが、
調べてみると、「パクタルナム(ナム=木)」という木の名前でした。
堅いことで有名な木で、要は中身の密度が濃い例えなんですね。
身がやせて殻の中に空洞ができるようなスカスカのカニではなく、
パクタルナムのようにぎっちり身の詰まったカニという意味です。
なるほど、と関心しつつ、次は日本語訳を調べたのですが、
そのネーミングが見事なまでにぴったりで驚きました。
カバノキ科に属する、アズサ(梓)の近似種なのですが、その名も、
「オノオレカンバ(斧折れ樺)」
斧が折れるほど固い木という意味だそうです。
韓国における最高のズワイガニは、身がみっちり詰まっており、
斧で切ろうとしても、逆に斧が折れるほどの密度という意味です。
なお上の写真は、ハサミでもらくらくカットできるサハリン産。
まあ、「斧折れ蟹」も実際にはハサミで切れるでしょうけどね。
そして、もうひとつ。
主人公のソンチャンとライバルのボンジュは、
「斧折れ蟹」を前提に、「ファンジャン(黄腸)」を探し求めます。
ファンジャンとはその名の通り、黄色い色をしたカニ味噌。
色合いの違いは鮮度によって表れてくるようで、
「ファンジャン(黄腸)→ノクチャン(緑腸)→モクチャン(墨腸)」
の順にグレードが分けられています。
上の写真は、相変わらずサハリン産ですが、
色合いを見るに、ノクチャンを通りすぎてモクチャンっぽい感じ。
冷凍物だけに仕方ない部分はあるでしょうが……。
ちなみに2003年当時、そのカニ味噌をかき集め、
ゴマ油、海苔などを加えたごはんと、混ぜて食べました。
この写真を見る限りは、緑色っぽい感じですね。
するとモクチャンではなく、少なくともノクチャンでしょうか。
ファンジャンが最高級という話を聞くと、色あせて見えますが、
その当時は、悶絶するほど大喜びで食べたのを覚えています。
事実、ファンジャンなんてほとんど食べられないんですよね。
ドラマの中では、裏ルートを使って入手していましたが、
料理監督をした先生ですら、DVD付録のインタビューで、
「それまで一度も見たことはない」
と語っているぐらい。
また同じインタビューの中では、
主人公役キム・レウォンさんのエピソードとして、
「撮影した数々の食材の中で、この盈徳のカニがいちばんおいしかった」
と語ったと紹介しています。
通常の盈徳産ズワイガニが1キロ10万ウォンとして、
「斧折れ蟹」でかつ「ファンジャン」入りとなると値段はいくらになるやら。
死ぬまでに1度でいいから食べてみたい、というぐらいの食材ですね。
ともかくも、そんな話題が満載のドラマ食客。
こぼれ話はもう少しだけ紹介したいと思っています。
2 Responses to 食客トークのこぼれ話(盈徳テゲ編)。