新刊発売のお知らせ。

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長らくブログの更新を飛び飛びにしておりましたが、
昨日、一昨日あたりから、少しだけ余裕が出てきました。
6月中旬から出張が重なり、超のつく修羅場状態。
比較的、忙しい状況というのは好きなほうなのですが、
息つくヒマなく、仕事が重なって目が回るほどでした。

まだまだ今月下旬に向けて大きな締切が2つあるので、
修羅場状態から完全に抜けた訳ではないんですけどね。
とりあえず目の前に仕事からは少しだけ解放されました。
ブログのほうも、更新頻度を取り戻していきたいと思います。

さて、そしていきなりの宣伝で恐縮ですが、新刊が出ました。

といっても先月末にはもう発売になっているんですけどね。
いくら忙しいとはいえ、自分の新刊情報を出せないのは大問題。
出版社の方など、関係者の方にも申し訳ない限りです。

えーと、本の概要ですが、こんな感じです。

書名:韓国語で教える日本の暮らしのマナーとコツ
版元:株式会社学習研究社
訳者:八田 靖史/イラスト:伊藤 美樹
発売:2009年7月30日
価格:1365円(税込)
http://www.amazon.co.jp/dp/4054042236/

ポイントは「著者」でなく、「訳者」であること。
今回は僕が執筆したのではなく、既存の本を翻訳しました。
僕にとっては初めての翻訳本出版ということになります。

この本、実は元となったのが学研の人気シリーズで……。

贈り方のマナーとコツ
http://www.amazon.co.jp/dp/4054025382/
食べ方のマナーとコツ
http://www.amazon.co.jp/dp/4054025374/
話し方のマナーとコツ
http://www.amazon.co.jp/dp/4054029477/
お仕事のマナーとコツ
http://www.amazon.co.jp/dp/4054030580/
ウエディングのマナーとコツ
http://www.amazon.co.jp/dp/4054032044/
しぐさのマナーとコツ
http://www.amazon.co.jp/dp/4054032036/
おつきあいのマナーとコツ
http://www.amazon.co.jp/dp/405403344X/
書き方のマナーとコツ
http://www.amazon.co.jp/dp/4053025419/

こういった本がいままでに出ていました。
これは韓国とは関係なく、純粋に日本人が読む本です。
生活の場で必要となるマナーをまとめたアンチョコ本ですが、
イラスト満載で、絵本のように読めるというのが魅力です。

そして、そこからさらにワンステップ。

上記の本から、生活に関する基礎的なマナーを抜粋し、
日本に住む外国人を対象にした対訳本が作られることになりました。

それがコチラ。

英語で教える日本の暮らしのマナーとコツ
http://www.amazon.co.jp/dp/4054039650/

西洋圏の人たちに、靴を脱いで家に上がるだとか、
畳の部屋での座り方を、どのように説明したらいいのかなど。
よくある悩ましい文化的差異を、わかりやすく解説しています。

これがなかなかの好評を博しているのですが、
そこで、この企画の担当者さんはふと思う訳です。

「これって英語だけでなく他の言語でも作れないかな」

そんな経緯で僕のところにお鉢が回ってきました。
日英対訳の本を見ながら、韓国語に訳すという難解な仕事です。

本来なら、日本語を韓国語に訳すのですから、
韓国語ネイティブが請け負うべき仕事だと思うんですけどね。
僕も一瞬断ろうかと思ったのですが……。

「日本のマナーを外国人に伝えるというのが趣旨なので」
「ただ訳すのではなく、韓国の方向けにアレンジして欲しいのです」
「日韓で共通するマナーもあるでしょうし、逆もあるでしょうし」
「場合によっては日本語を入れ替えてもかまいません」

なるほど。

それは確かに日本人の仕事だな、と納得し、
未熟な翻訳技術ながら、引き受けさせて頂いた次第です。
でも、僕が韓国語を書くという以上、どんなに頑張ったところで、
ネイティブが書くような文章には仕上がりません。

そこでもっと重要になるのが校閲の先生です。

チンチャトークの主催者でもあるKJナビゲーションズにお願いし、
韓国語の先生に、ひとつひとつの文章をチェックしてもらいました。
僕の怪しげな韓国語を正しく直していく作業は大変だったはず。
おまけにこの本、日本文化の細かなところまで踏み込む内容なので、
何度も先生とやり取りをしながら、単語や文章の確認をしました。

僕にとっても、ずいぶんいい勉強になりましたね。
普段、韓国語を話していてもなかなか使わないような単語が目白押し。
例えば結婚式のときに避けるべき衣装、という項目に、

「網タイツ」

という単語があり、
果たしてこれはどう訳すのだろう、とか悩みました。
調べて出てきた単語を、チェックするのに意外と便利なのが、
グーグルのイメージ検索なのですが……。

そんな作業をしているときに、後ろをすっと妻が通りかかったり。

真面目に仕事をしているのかと思いきや、
妙に真剣な表情で、網タイツの画像を眺めている旦那。
というあらぬ誤解を受けてしまったりもするのです。

ちなみに網タイツに関しては、韓国人の友人(男性)に聞いて解決。

韓国語では「網紗ストッキング(マンサスタキン)」というそうです。
ほかにも「フィッシュネット・ストッキング」ともいうみたいですね。
網タイツ好きな男性は覚えておくとよいかと思います。

えーと、話が脱線しましたが……。

ともかくも生活のさまざまな場において役立つ話がたくさん。
上座、下座の説明から、知人宅に招待されたとき持参する手土産の目安。
ご祝儀や香典の標準的な金額、寿司店での基本的なマナーに至るまで。
日本に関心のある韓国人には必ず役立つ1冊になっています。

もちろん韓国人だけでなく、日本人にとっても有意義な本です。

日本の文化を韓国語でどう説明するかって難しいですもんね。
韓国語の勉強にもなりますし、韓国人に聞かれたときのアンチョコにも。
もちろん親しい韓国人にプレゼントして頂いてもよいかと思います。

ご興味ある方は、ぜひ書店などで探してみてください。
ネットの書店でもすでに発売が始まっております。

アマゾン
http://www.amazon.co.jp/dp/4054042236/
楽天
http://item.rakuten.co.jp/book/6135585/



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