湯島「孔雀」で居酒屋風韓国料理。

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湯島と御徒町の中間あたり。
厳密には湯島3丁目と上野2丁目を指しますが、
このあたりには韓国料理店が密集しています。
繁華街なので韓国料理店以外の店も多いですけどね。

東上野2丁目のキムチ横丁と並んで、
韓国料理好きが足しげく通うエリアのひとつです。

東京の韓国料理店事情を下調べしていた頃、
新大久保や赤坂と同じく、このエリアをぐるぐる回りました。
どんな店があるのか、実地で確認しつつリストアップ。
そんな努力が『東京 本気の料理店』に生かされました。

でも、この店には気付かなかったですね。

見た目は普通の日本式居酒屋。
店名も「孔雀」と、とくに韓国色を出しておりません。
焼肉、韓国料理の情報サイト「焼肉天国.com」の社長に、

「ここはいいよ!」

とおすすめしていたので伺ってみました。
それで出てきたお通しが、冒頭のモヤシナムル。
1階席はすべてカウンターですし、店内装飾などを見ても、
ほとんどまったくといってよいほど韓国色はありません。

でも……。

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タコの刺身を頼むと、出てくるのがコチラ。
タコに生野菜を加え、辛いタレで和えてあります。
いわゆるフェムッチム(刺身の和え物)というやつですね。
知らずに頼んだら驚くだろうこと間違いなしです。

・タコの刺身
・イカの刺身
・ツブ貝の刺身
・アジの刺身

などなど。

「マグロのぶつ以外はみんな韓国式です!」

と店員さんがおっしゃっておりました。
それでいてメニューに一切、その説明がないのはすごいです。

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ギンダラ煮もごらんの通り真っ赤ですね。
脂の乗ったギンダラを、ピリ辛の味わいが引き締めます。
この煮魚も知らなかったら醤油味だと思いますよね。

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キムチの盛り合わせなども頼みつつ……。

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ホルモンの鉄板焼き。

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ハラミの鉄板焼きなども注文。

ほかにもカルビ、ミノ、レバーなどの鉄板焼きがあるようで。
焼肉店と違い、こうしてちょこちょこつまめるのは嬉しいですね。
居酒屋と韓国料理店のよい部分をくっつけて日本式にまとめた感じ。
こういう店があるのも上野の魅力ということでしょうか。

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牛スジ煮込みは居酒屋風ですが……。

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韓国風春雨はかなり韓国寄りですね。
いわゆるチャプチェ(春雨炒め)で間違いありません。

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キムチポッカがあるのも魅力のひとつ。
僕の住む三河島もそうですが、在日系の店に行くと、
必ず自慢の料理としてこれがメニューにあります。

キムチと豚肉を炒めて作る場合もあれば、
少し汁気を加えて、炒め煮にする場合もあり。
韓国で食べるチェユッポックム(豚肉炒め)とも似ていますが、
微妙に異なって定着した在日式の韓国料理です。

この店では豚肉、イカ、ハチノスの3種類から、
ひとつ具を選んでキムチと炒めるシステムだそうです。
写真は豚肉を入れて炒めてもらったもの。

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ニンニクのオイル焼きには卵がついてきました。
こういうサプライズは大歓迎ですね。

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最後はどーんと、サムゲタン(ひな鶏のスープ)。
じっくり煮込まれたスープが、シメの一品に最適でした。

店の雰囲気もいいですし、通いたいお店ですね。
ちょうど金曜日だったこともあり、1階のカウンターは満席。
人数が多かったので2階の座敷で飲んだのですが、
次回はカウンターで飲みたいな、と思いました。

ちなみにこの後の2軒目は「二東マッコリ」。
いい気持ちで飲んだので、結局最後はタクシーでした。
遅くまでお付き合い頂いた皆様に感謝です。

店名:孔雀(くじゃく)
住所:東京都文京区湯島3-42-9
電話:03-3831-2608
営業:17:30~翌1:00(月~木、土)、17:30~翌5:00(金、祝前日)
定休:日曜日、祝日



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