京畿道の楊平(ヤンピョン)に来ました。
長いこと食べたいと思っていた楊平郡玉泉(オクチョン)面の名物、玉泉冷麺を食べるのが目的です……。いえ、本来の目的はあくまでも打ち合わせだったのですが、個人的な楽しみとして。
玉泉冷麺というと有名な元祖店がひとつあるのですが、
「こっちのほうが美味しい!」
という地元の意見を聞いて同じく老舗店の「玉泉麺屋」に行きました。周辺には数軒の冷麺店が集まっており、すっかり冷麺村のようになっています。
キレ味のある牛スープに、ほどよい噛みごたえのそば麺。
平壌で冷麺を食べたときに、「ハサミで麺を切るのは人の縁を切るのに通ずる」という話を聞いてから、できるだけハサミを使わないようにしていますが、ここの麺は切らないとやや苦労するぐらいのコシでした。
麺からはそば粉の香りも漂いつつ、すすり甲斐のある平壌冷麺との印象でした。
ちなみに元祖店の「玉泉冷麺」はもともと「黄海食堂」を名乗っており、ネットで調べる限りそちらは黄海道式である様子。また、一方で咸興式を掲げる玉泉冷麺店もあるようなので、この地ではいろいろ混在している感じですかね。
いずれまたいくつかの有名店を食べ歩いてみたいと思います。
逆にいずれの店でも共通して名物とするのがワンジャ(肉団子、완자)。
いわゆるトングランテン(동그랑땡)ですが、豚のひき肉と野菜を混ぜたタネを、多めの油でカリッと焼いたものです。ワンジャやピョニュク(茹で豚)などで1杯やりつつ、冷麺でシメるというのが粋な楽しみ方ですね。
こちらはピビムネンミョン(混ぜ冷麺、비빔냉면)。
一面真っ赤になっていますが、そこまで辛さが強い訳でなく、やや多めの汁気と絡んで滑らかな味わいでした。
このほかサモコムタン(삼오곰탕)という見慣れない名前のメニューがあり、聞いてみたところ、高麗人参(삼)に加えて、ナツメやニンニクなど5(오)種類の素材を煮込んだコムタン(곰탕)ということでこちらも人気だそうです。
店名:玉泉麺屋(옥천면옥)
住所:京畿道楊平郡玉泉面玉泉キル13(玉泉里740-8)
住所:경기도 양평군 옥천면 옥천길 13(옥천리 740-8)
電話:031-772-5187
食事の後は、楊平の江南(カンナム)と呼ばれているらしいカフェ密集エリアで打ち合わせ。
江原道の江陵(カンヌン)に本店のある有名カフェの「テラロサ」に行きました。ソウルにも光化門店、汝矣島店、コエックス店、芸術の殿堂店とけっこうあります。
中央が吹き抜けとなった開放的な店内。
アイスカフェラテを飲みながら、本来の目的である打ち合わせに勤しみました。
店名:テラロサ西宗店(테라로사 서종점)
住所:京畿道楊平郡西宗面北漢江路992(汶湖里623)
住所:경기도 양평군 서종면 북한강로 992(문호리 )
電話:031-773-6966
なお、今回の打ち合わせは昨年発行した慶尚北道広報大使による観光冊子『GB-Story』の第2弾に関してがメイン。知られざる慶尚北道の魅力を掘り起こし、その魅力をどんどん発信すべく意見を出し合いました。
残念ながら印刷した第1弾はほとんど僕らの手元にも残っていませんが、ネット上にダウンロード版(PDF)をアップしてありますので、まだご覧になっていない方はよかったら落としてみてください。
GB-Story Vol.1
https://www.kansyoku-life.com/15120501gb.zip
そして、いくつかお知らせ。
5月28日(土)に開催の第6回「コリアチックジャパン 日本国内の韓国・朝鮮を巡る旅(神奈川・埼玉編)」は、おかげさまで20名近くのお申込みをいただき、無事催行が確定しました。まだお申込みは可能ですので、ご検討中の方は早めにご連絡ください。
5月29日(日)に開催の第23回「オレカテ」(テーマ:日本の中の韓国・朝鮮、講師:李創建先生)は第1部のみ残席あります。
6月12日(日)に開催の第1回「八田靖史の韓食語特別講座 ~済州道編」も順調にお申込みをいただいております。会場がさほど大きくないのでこちらも早めをおすすめします。
6月19日(日)に開催の第24回「オレカテ」(テーマ:日本における韓流の現状、講師:安部裕子先生)は先週から申し込み受付を開始しました。第1部、第2部ともに残席が少なくなってきています。
このところイベントだらけでいつも十把一絡げのようにお伝えして申し訳ありませんが、それぞれきちんと準備を進めております。ぜひたくさんの方のご参加をお待ちしております。
4 Responses to 日帰り楊平 ~念願の玉泉冷麺を食べてテラロサで広報大使の打ち合わせ