看板すら準備中のまま営業を始めた「四季の里」。
7月のオープンから3ヶ月以上たって最近ようやく、
表の看板や、メニュー看板などが揃ってきたようです。
それに合わせてという訳でもないのですが、
この1週間ほどの間に、2度取材でお邪魔してきました。
写真撮影を行い、撮った料理も試食させて頂きます。
もちろんそれらの料理も美味しかったのですが……。
「まかないで作ったこれも食べる?」
といわれて出てきたのが冒頭の写真。
ユッケジャン(牛肉の辛いスープ)にも似ていますが、
まかないなので、多少中に入る材料が違います。
牛スジを煮込んだスープに豆モヤシ、大根、ネギなどの野菜。
ショウガを効かせ、粉唐辛子を少なめに振って優しい辛さに仕上げます。
韓国ではよく作られる家庭料理で名前もあるかないかといったところ。
しいていうならば、ソゴギクク(牛肉スープ)だそうです。
そういえば、以前も取材先で同じような料理を食べましたね。
焼肉メニューを揃える店では定番のまかない。
お客様に出すために、カットしていった肉の残りを煮込み、
野菜などを加えて、みんなで食べるという感じです。
ただ、肉の残りとはいっても、もともとが上質な和牛ですから、
じっくり煮込むことで、とってもいいダシが出てきます。
「これをお客さんに出せばいいのに!」
と思うこともしばしば。
この日も夢中になってすすりこみました。
あんまり美味しかったので、少し頂いて帰り、
本日の朝食、昼食として、さらに楽しんでおります。
つい1時間ほど前に食べた今日の昼食が上の写真。
先日、韓国で買ってきた雑穀を混ぜたごはんと、
「四季の里」でもらってきたソゴギククとキムチ。
左がカクトゥギ(大根の角切りキムチ)で、中央が小松菜のキムチ。
右だけ三河島の別の店で買った白菜キムチです。
その左にあるのが淳昌で買ってきた海苔のチャンアチ(醤油煮)。
みんなありあわせなので、準備から食べ始めるまでわずか5分。
あまりに幸せな昼食で、早くも午後の仕事をする気が失せています。
いやあ、本当に美味しかった。
いまさらあえて語るようなことでもないのですが、
本当に「四季の里」のお母さんは料理上手な方ですね。
どんな店でも看板料理があって、それが美味しいのは当たり前ですが、
それ以外の何を食べても美味しいという店は極めて稀です。
こういうまかない料理にも、それがよく現れているのではないかと。
ちなみにこれらの料理を店のお父さんと一緒に食べていたのですが、
お父さんは食べながら、
「この嫁と結婚して本当によかった!」
と熱弁しておりました。
ご結婚なさって38年。お孫さんもたくさんいる方ですが、
このセリフはなんとも美談ではないでしょうか。
まあ、それを隣で聞いていたお母さんは、
「ごはん食べてるときにしかいわないけどね」
と、さらっと流しておりましたが。
営業中にもよくケンカをしているおふたりですが、
本当にいいご夫婦だなあ、と思います。
最近、バス1本でいけるルートを開拓し、家から店まで15分。
これからもちょくちょく顔を出しに行こうと思っています。
店名:四季の里
住所:東京都台東区花川戸1-2-7コーポ早川1階
電話:03-3842-9229
営業:11:30~23:30
定休:なし
<過去の関連日記>
(07月18日)浅草「四季の里」がオープン。
(07月19日)浅草「四季の里」で懐かしい料理の数々。
(07月25日)浅草「四季の里」でひとりキムチチゲ。
(10月31日)浅草「四季の里」で誕生日パーティ。
3 Responses to 浅草「四季の里」でまかないソゴギクク。