我が家からもっとも近い韓国料理店の「ママチキン」。
最近、店の入口に窓を設置し、中が見えるようになりました。
駅からも看板が見えるので立地は悪くないのですが、
中の様子がわからず、入りにくいとの声がちらほら。
初めて行く人にとっては大きな安心感につながると思います。
もちろん中からも、外の様子がすぐ見えるので、
前を通りかかると即座に、ママさんが飛び出してきます。
「ちょっと寄っていきなさいよ!」
とのことで、吸い込まれていくこともしばしば。
三河島でいちばんよく通っている店がここです。
ちなみに通い始めてわかった事実なのですが、
店名こそチキンですが、いちばんのおすすめはサムギョプサル。
豚バラ肉の焼肉が、看板料理であるとのことでした。
「だったら、なんでママチキンなんて名前に……」
「うん、それも変えようかどうしようか考えてるところなの」
うん、なんとも韓国らしい会話です。
しばらく経って「ママポーク」とかになっていたら笑えますね。
もし本当に変わるようなことがあったらまた報告します。
で、そのサムギョプサルが冒頭の写真。
普通のサムギョプサルに見えますが、ひと工夫ありました。
写真だと見にくいですが、透明なタレに豚肉が浸っています。
「ピンク豚セット」という料理名が示すように、
ジュウジュウと焼いていくうちに……。
肉の表面が鮮やかなピンク色に変わります。
比較のために、タレにつけない肉も焼いてもらいました。
左奥にある、ハサミで切る前の細長い肉片。
他の肉に比べて、いくぶん白っぽいのがわかるでしょうか。
実際に肉眼で見ると、
「うわ、本当に色が変わった!」
と驚きます。
これまでずいぶんいろいろなサムギョプサルを見ましたが、
こういうアレンジで個性を出す店は始めてですね。
なんか妙な薬品でも使っているのだろうか、と心配になりますが、
同行した方いわく、キャベツなどの野菜に漬けてもこうなるのだとか。
ロールキャベツの肉がピンク色になる理屈と同じでしょうね。
結局、こちらの店での方法は企業秘密ということでしたが、
とりあえずキャベツではない、との話でした。
食欲を刺激するために、見た目を鮮やかにする技術だそうです。
店名でありながらも、看板料理ではないチキン。
フライドチキンと、辛いタレを絡めたヤンニョムチキンの盛り合わせ。
看板料理ではなくとも、充分魅力的な一品です。
豚と鶏を両方食べながら、店のお母さんと会話。
「サムギョプサルがメインならそう書いてくださいよ」
「書いてあるじゃない。ほら、そこ!」
壁に貼られたメニューの一部。
テンジャンチゲ(味噌チゲ)の下に「ピンク豚セット」の文字。
こんなんじゃ、誰も気付きませんってば。
あとは、何がピンクなのかも説明が欲しいですよね。
僕も「ピンク豚」っていう銘柄豚かと勘違いしていましたし。
ほかにも一般的な家庭料理は揃っています。
細切りにしたオデンを乗せたチャプチェ(春雨炒め)や……。
キムチチゲなども注文してみました。
こちらはサービスで頂いた燻製サムギョプサル。
豚バラ肉をクヌギのチップで燻製してから焼いたもの。
しばらく前まで店頭に置かれていたロースターを厨房に移し、
ロースト作業もしやすいように工夫したみたいですね。
「これもおすすめだから!」
とのことで、やっぱり豚がメインの店みたいです。
三河島近辺にお住まいの皆様、「ママチキン」は豚がおすすめです。
チキンも美味しいですが、ぜひ豚も頼んでみてください。
店名:ママチキン
住所:東京都荒川区西日暮里1-7-6
電話:03-3801-4156
営業:17:00~翌3:00
定休:なし
<過去の関連日記>
(07月11日)三河島「ママチキン」でテイクアウトチキン。
(08月29日)三河島「ママチキン」で初三河島宴会。
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9 Responses to 三河島「ママチキン」でピンク豚セット。