桃谷「徳山商店(洪家餅房)」でピントク。

08061001.jpg

コリアンストリートのド真ん中に位置するこちらの店。
徳山物産系列の本店、もともとは伝統餅店だったそうです。
なので看板には「徳山商店」のほか「洪家餅房」という文字も。
現在は食材店、飲食店などを営む、多角経営の企業です。
先日記事にした「韓茶cafe流れる千年」も同系列ですね。

本店の店先を見ると、伝統餅のほか各種食材など。
奥には鍋、包丁などの調理器具なども売られておりました。

08061002.jpg

その中でも目を引くのが、店頭で売られているチヂミ類。
一緒にトッポッキ(餅炒め)なども用意されていましたね。

鶴橋の商店街でもアマダイのチヂミを買い食いしましたが、
ここでも何かひとつ……と思っていたら意外なものを発見!

08061003.jpg

済州島の市場でよく見かけるピントクではありませんか。
いや、よく見かけるというか、済州島でも出す店が減っており、
むしろ最近は探すのが難しくなっている伝統料理。
蕎麦粉のクレープで、大根の千切りナムルを包んでいます。

08061004.jpg

日本式かちょっと豪華にニンジンも入っていました。
中はほんのり塩味、外はそっけない蕎麦粉の素朴な甘味。
このシンプルな味わいが、なんともたまらなく好きです。
あったかいうちに食べたほうが明らかに美味しい料理ですが、
ここのは冷めていても、それなりに美味しく食べられましたね。

昔ながらのオヤツであり、祭祀膳にも備える料理ですが、
済州島ではすでに過去の料理としてあまり評価されません。
せいぜい市場の中で細々と露店形式で作っている人がいる程度。
一説にはホットク(お焼き)が普及したおかげで消えていったとも。
まあ、どちらもあったらホットクのほうを食べるでしょうしね。

そんな料理が大阪では今もしっかりと食べることができる。
これも大阪韓国料理が持つ、ひとつの意義ではないかと思います。

店名:徳山商店(洪家餅房)
住所:大阪市生野区桃谷4-6-16
電話:06-6731-7090
営業:調査中
定休:調査中



4 Responses to 桃谷「徳山商店(洪家餅房)」でピントク。

 

 
 
previous next