街歩きの最中に、あちこちで見かけたコチラの店。
心斎橋でも、鶴橋でも、大国町でも見かけたのですが、
調べてみると大阪内では5店舗が展開するチェーンでした。
そのうち4つを見たというのは、目立つ場所にあるんでしょうね。
この日は大阪市内に勤務する某学校の先生に案内して頂き、
桃谷のコリアンストリートや、ニューカマーの店が多い今里新地など。
韓国料理がらみで、めぼしいところをぐるぐると回りました。
鶴橋も含めて、もろもろ感じること、考えることは多かったですが、
それはまた後にして、とりあえずこの日食べたものをまとめます。
昼食として連れて行って頂いたのがコチラ。
ちょうど昼時を少し過ぎたぐらいの時間でしたが、
店内はけっこうな混雑ぶりを見せていましたね。
町中で目についたのには、いくつか理由があるのですが、
ひとつはメニューにチャジャンミョン(韓国式ジャージャー麺)があること。
そしてもうひとつはテールスープがやはりメニューにあることです。
テールスープのほうは、他の店でも出すところは多いでしょうけどね。
大阪に着いた初日、
「大阪のテールスープは少し違うんですよ!」
という情報を得たので、少し敏感になっておりました。
あ、テールスープ! と見つけてみると、なぜかこの「冷麺館」ばかり。
これは何か縁があるのかな、と思っていたところ、
偶然、本店のほうに案内して頂いたという次第です。
そんな理由から、まず看板メニューである冷麺を注文し……。
テールスープも注文。
ちなみに冷麺は小サイズ、テールスープもハーフサイズ。
ただ、テールスープはハーフとは思えないボリュームでしたけどね。
ノーマルサイズがどのくらいか気になるところです。
韓国ではこの料理をコリコムタンと称しますが、
確かに見た目で判断すると、だいぶ違って見えますね。
牛テールを煮込んだスープという点では同じですが、
韓国で見るコリコムタンは、もう少し白っぽいことが多いです。
これが大阪の代表的テールスープなのかはわかりませんが、
食べた感じは、むしろカルビタン(牛カルビのスープ)にも似ています。
塩系統の味付けではなく、醤油の味が全面に出る感じ。
具にはタマネギ、ゼンマイ、春雨なども入っておりました。
日本風にアレンジされて、この形式になっていったのか、
それとも古い時代のコリコムタンが、このような形式だったのか。
そのあたりはもう少し学ぶとして、興味深いことには変わりません。
もうひとつ面白いのは刻みネギと、ニンニクが添えられてくる点。
好みでネギを加え、ニンニクは自分でおろして加えます。
せっかくなので少しだけニンニクを追加してみましたが、
おろしたての状態で加えると、少しでも味がガラッとかわりますね。
食べている途中で味に変化を加える、いい工夫だと思います。
冒頭の冷麺も、やはり韓国とは微妙に異なる印象を受けますね。
麺そのものが太く、全体的に白っぽいのも特徴的です。
麺のコシはハサミを入れずともしっかり噛みきれるぐらい。
コシを楽しみつつ、ぷっつりと噛みきれる状態ですね。
スープは牛肉、鶏がらを使った肉系のスープ。
キムチの汁から出てくる、発酵系の味わいはありません。
不思議なことに、食べていると韓国で食べた冷麺でなく、
日本で食べた、さまざまな冷麺との共通点が頭に浮かびます。
大阪の町を歩いていると、手打ち冷麺をうたった看板をよく見ますが、
そこももう少し調べていくと、ルーツめいたものが見えてきそうです。
これは翌日、桃谷のコリアンストリートで買った牛テール。
クール宅急便で配送してもらい、いまは冷凍庫に眠っています。
近いうちにこれを煮込んで、大阪式のテールスープを作ってみる予定。
美味しく仕上がったら、またブログにて報告したいと思います。
店名:冷麺館生野本店
住所:大阪府大阪市生野区中川2-7-11
電話:06-6758-5574
営業:調査中
定休:木曜日
2 Responses to 生野「冷麺館生野本店」で冷麺&テールスープ。