3月3日に復活オープンを遂げた銀座「韓国薬膳はいやく」。
さっそく足を運んでみましたが、内観も外観も以前のそのまま。
「閉店→営業再開」という流れを知らなければ気付かないほど。
単純な一時休業ぐらいにしか、思えないような雰囲気です。
というか、閉店期間もわずか3ヶ月ほどですしね。
ランチで毎日のように訪れる人でなければ、
そんなことがあったなんて、気付かないぐらいかもしれません。
事実、心配していたメニューもほとんど変化がなく、
以前と同じ料理を、以前と同じ価格で味わえるようです。
営業的な不振での閉店ではないと聞いておりましたが、
こうやって変わらぬ姿を見ると、本当にそうなのでしょうね。
もろもろのリニューアルを期待と不安ないまぜで行きましたが、
ほぼそっくりそのままの状態で、営業が始まっておりました。
20時半まではコースのみ、というスタイルも以前と同様。
この部分は個人的にアラカルトも可、という変化を期待したのですが、
前後の組み立てを意識する、という部分もおそらくあるのでしょう。
この日は5人というメンバーだったので、
サムゲタンコースと痩身コースをそれぞれ注文しました。
冒頭の写真は、両方のコースに共通する最初の一品。
チャッチュク(松の実粥)でまず食欲を目覚めさせます。
同じく両コース共通の前菜3種。
菜の花のヤンニョム和え、トマトとワカメのサラダ、
刻んだニラをたっぷり入れたヤンニョム豆腐。
相変わらず見た目にもきれいな料理が並んでいます。
中肴4品までがコースの定番となっているようですね。
左上が和牛イチボのユッケ(韓国式の牛刺身)。
右上がカンジャンケジャン(ワタリガニの薬味醤油漬け)。
左下が松の実ソースのチャプチェ(春雨炒め)。
右下がマグロの脳天のフェ(韓国式刺身)。
見事なまでに気合の入った料理ばかり。
銀座の高級店ならではという、本領発揮の品々です。
と、そこへ……。
中肴4品にも入っていたカンジャンケジャンが1匹登場。
以前、取材させて頂いたときの副料理長さんが、
今度は料理長に就任したとのことで挨拶に来てくれました。
カンジャンケジャンはこの店の隠れた実力派メニュー。
とろとろになった味噌がしっかり見えますよね。
基本的にはアラカルトで注文する料理なのですが、
この日はサービスということで頂いてしまいました。
コースに足してシェアすると、全体がさらに豪華になる一品です。
個人的にはこのカンジャンケジャンを追加するか、
同じく名物の全州ビビンバを追加するかで悩むところですね。
どちらも都内屈指の味わいであることを保証します。
このあたりからコースごとの内容に変化が。
こちらがサムゲタンコースにつく海鮮チヂミで……。
こちらが痩身コースにつく韓国風肉料理。
サンチュにプルコギ(牛焼肉)と芽ネギを乗せてあり、
韓国式に包んで食べるという料理です。
そしてこちらがサムゲタンコースのメイン。
ということは、いうまでもなくサムゲタンですよね。
ひな鶏の腹に高麗人参やもち米を詰めて煮た料理ですが、
この店ではもち米に紅麹を混ぜて独特の風味を出しています。
こってり濃厚でありながら、ほんのりとした甘さを感じる味わい。
薬膳料理を掲げるこの店の看板料理でもあります。
痩身コースのメインはスンドゥブチゲでした。
2人前からのコースもありますが、1人前のコースもあり。
別のものを頼んでシェアして食べるのもひとつの選択肢です。
最後にはデザートが出てコースは終了。
左下にあるメインデザートは高麗人参のプリンでした。
ほかにも全部で3種ほどの選択肢から選ぶことができます。
といった感じで復活オープンを確認してきました。
銀座の名店が帰ってきたのは喜ばしいですね。
銀座は韓国料理の新激戦地にして最先端を行くエリア。
競争の激化とともに、さらなる進化が生まれそうな予感です。
店名:韓国薬膳はいやく
住所:東京都中央区銀座4-10-10銀座山王ビル地下1階
電話:03-3547-3526
営業:11:30~15:00、17:30~23:00(月~金)、11:30~15:30、17:30~23:00(土、祝)
定休:日曜日
http://www.yakuzenhaiyaku.com/
<過去の関連日記>
(03月28日)銀座「韓国薬膳はいやく」でパンゲタン。
(11月17日)銀座「韓国薬膳はいやく」が181店舗目。
▲(2007年)
▼(2008年)
(02月25日)銀座「韓国薬膳はいやく」復活のお知らせ。
3 Responses to 銀座「韓国薬膳はいやく」でサムゲタンコース。