恥ずかしながら、ワタクシ初めて川崎のセメント通りを訪れました。
長いこと行こう行こうとは思っていたんですけどね。新大久保とか、三河島とか、鶴橋あたりはうろついても、なかなか川崎まで遠征できませんでした。機会がなかったというか、単にサボってただけだというか。
それが世の中うまいことできていて、むしろこのタイミングをよく待ったとも言えるのではないかとも思いますが……。
「川崎で焼肉店を経営しておりまして」
という社長さんと知り合いました。
しかも、『孤独のグルメ』に出てきた「うおォン」の店。
という事実にさっき気付きました。この記事を書こうと思って調べて「あっ!」という体たらく。恥の上塗りであるうえに、チャプチェ(春雨炒め、잡채)も食べておけばよかったと後悔しきりですが、それでも相当な旨肉をがっつり食べてきたので紹介します。
セメント通り
川崎市川崎区浜町3、4丁目に位置する大島四ツ角から産業道路に至る約500mの道路。浅野セメント(現在は太平洋セメント)のトラックが頻繁に通っていたことからセメント通りとの俗称がついた。大正期から朝鮮半島出身者が多く移り住み、焼肉店や韓国食材店が林立してきたが、現在はだいぶ数を減らしている。
この日は社長さん同席(のちに奥様も)ということで、料理はすべてお任せ。
皿にみっちり並べられたキムチ盛り合わせ、ナムル盛り合わせには、よくよく見てみると長芋のキムチといった、ちょっと目を引くネタも仕込まれていました。
冷麺用とおぼしき大きな器には大量のサラダ。
そこへまず出てきたのが特選タン塩と、特選ハラミです。
いきなり「特選」が重なる喜びにまみれつつ、タンのさっくり加減を楽しんでいると……。
「特選カルビと上ハラミで~す」
と3番目の特選までもが登場。
「うーん…特選ハラミと上ハラミでハラミがダブってしまった」
なんて、孤独のグルメごっこしている場合ではなく、このダブリはむしろ大歓迎。どちらのハラミも幸せが累乗になるほどの美味しさで、特選カルビも極上のとろけ具合でした。
いい肉&いい肉。
さらに、特別仕立ての壺漬けカルビには、一本カルビだけでなく、さらにまたハラミが入っていましたしね。舞茸とナスがはみ出ているぶん、中に肉が詰まっているという、社長バンザイな大盤振る舞いです。
これらを夢中で食べつつ、それでも今回は特別な集まりだったので会話も夢中で交わし、酒はやがてビールから新潟県産の国産マッコリ「劔」へと移行。国産にもかかわらず甘味と発泡感が韓国のマッコリにずいぶん近いと感銘を受けつつ。
さらには肉専用黒ワインをうたっているカーニヴォをも試し……。
ホルモン4種盛りがどーん。
社長同席といういわば御前試合のような宴席でしたので、社長ですら何が出てきたのか全部はわからないという特別っぷり。きっと厨房スタッフの方も気合い入りまくりだったのでしょう。じっくりひとつひとつ確認してみたところ……。
・コプチャン(小腸)
・ハチノス(第2胃)
・メンブレン(ハラミのスジ)
・ギアラ(第4胃)
というラインナップでした。
メンブレンとか初めて食べましたよ。独特の柔らか食感。
ねぎはつ。
壁に短冊を貼った新メニューでしたが、ひらがな4文字の見た目にグッときました。声に出して読みたい「ねぎはつ」。レギュラーだけでもけっこうなメニュー数の店ですが、新規開発も怠らないとのことで、壁の短冊も要チェックだそうです。
盛り合わせで出ていた、長芋のキムチもそのひとつでした。
シメもいろいろ食べようじゃないかと、ネギラーメンや……。
盛岡冷麺。
韓国冷麺など、あれこれといただいて大満足。
改めて見ると、本当にいろいろよく食べましたね。お会計はいいよ、という社長をみんなで必死に制して、それでもたぶんかなりの割引になっていると思いますが、わずかばかりの会費をみんなで支払ってきました。
社長、奥様、ならびにスタッフの皆様、本当にご馳走さまでした。
ちょうどその日が誕生日という方がいらして、こんな花火付きのケーキまで出していただいたりも。おかげさまでいい時間を過ごせました。
いつかまたこの仲間で集まれたらと思います。そして次こそチャプチェ食べます。
店名:東天閣川崎本店
住所:神奈川県川崎市川崎区浜町4-12-5
電話:044-355-1234
www.totenkaku.co.jp/
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