先日の記事でオチにつかったこの写真。
土日のうちに意外な方向へと転がりまして、なんだか面白い発見がいろいろありました。僕としてはハットグ(アメリカンドッグ、핫도그)に砂糖をまぶすというのが驚きだった訳ですが、いただいた情報をまとめるとそうでもないようですね。
韓国人の兄さんからは……。
「ハットグって砂糖をまぶして食べなかったっけ? 学生の頃からそれしか食べてないんで…またカルチャーショック!!」
という反応があり、また慶尚道方面に在住経験の長い某コスメライターさんは……。
「慶州や釜山ではアメリカンドッグの砂糖まぶしは一般的でした♪ 慶州や浦項ではチムパンに砂糖をまぶすのも一般的です。どちらも粉ものなので何か関連性があるのかもしれませんね」
といった情報を提供してくれました。かと思えば、
「北海道が砂糖まぶしのアメリカンドッグだよね。私は食べたことないけど」
と教えてくれた友人も。
いろいろ調べたところ、70年代頃から韓国に入ったハットグはかつて砂糖をまぶして食べるのが一般的だったものの、最近ではレトロスタイルという扱いになっており、地域によって見かけたり見かけなかったりという状況のようです。
それが北海道(釧路などの道東エリア)での食文化と共通するのは偶然なのか、何かの結びつきがあるのか。そのあたりは今後調査をしていけたらと思いますが、まずは屋台料理ひとつにもこれだけの発見があるというのを改めて痛感しました。
あと、個人的にさらなる発見だったのが、こいつをどう呼ぶかですね。僕はモンナニハットグ(出来損ないのアメリカンドッグ、못난이핫도그)という名前で覚えていましたが、調べてみるとほかにもいろいろある様子。
そういった話をギュッとまとめて、韓食ペディアに追加しました。
コツコツと書き続けてようやく11本目ですが、パッピンス(氷アズキ/팥빙수)とか、ホットク(蜜入りのお焼き/호떡)とか、トッポッキ(餅炒め/떡볶이)とか、妙に甘味系、道端屋台系が我ながら不思議です。
あと、これらを調べていて見つけた、1946年創業のアメリカから進出してきたハットグの老舗とか、京畿道の平沢(ピョンテク)にあるやたらハットグの種類が多い屋台とか、ハットグのためだけにあちこち食べ歩きたいような情報にもぶつかりました。
これだけあるなら、同行の志を集ってハットグツアーを開催したいですね。
上記の2軒に、今回のきっかけとなった仁川の新起市場を加えれば充分な1日コースになるはず。口のまわりをギトギトにしながら、あるいは胸焼けとも戦いつつ、笑顔で参加してくれる人をお待ちしております。
他の料理を含めて、ほどよく食べたい人はコチラのツアーまで。まだまだ絶賛募集中です。