一見、なんのへんてつもないマッコルリ。
ハンアリと呼ばれる甕に入り、パガジと呼ばれるひしゃく、
そして後ろに見える茶碗風の器でマッコルリを飲みます。
韓国料理好きであれば、日々見かけるセットですね。
そこに定番のナムル類が並び……。
同じく定番のチヂミなど。
どこの韓国料理店でもよく見かける光景ですが、
ひとつ違うのは店に掲げられたこんな貼紙。
「日本初 生マッコリ 製造免許取得」
なんと法的に認可された自家製マッコルリを扱っているんです。
冒頭の写真は、こちらの店で作られた自家製のマッコルリ。
見た目こそ普通ですが、中身はしっかりオリジナルです。
これまでも自家製マッコルリを扱う店はありましたが、
基本的には許可なく作っている非合法な商品ばかり。
公然と「自家製」をうたう店などはありませんでした。
正直、まさかこういう店が出てくるとは思いませんでしたね。
近年のマッコルリブームが、また新たな道を切り開いたようです。
飲んでみると、確かに市販の商品とは違って力強い印象。
甘味、酸味、発泡感などが、それぞれくっきりと感じられます。
心なしか、喉を通るグビグビ感なども増す気がしますね。
マッコルリ好きな方には、ぜひとも足を運んで欲しいお店です。
そしてもうひとつ。珍しいものがこの店にはあります。
慶尚北道浦項市の郷土料理、サンマを生干しにしたクァメギです。
自家製マッコルリよりも、ちょっと早くこちらを始めており、
以前から貼紙を見て気になっていたのですが、やっと味わえました。
生の感覚を残しつつも、外側は干されて軽く締まった感じです。
普段食べるサンマとは、また違った食感と味わいですね。
海苔で巻いて、白髪ネギなどと一緒に味わいます。
大久保通りの先のほうにあって、なかなか足の届かない店でしたが、
自家製マッコルリをはじめ、独自性が増して一躍気になる店に。
しっかり足を伸ばして、通ってみたいと思います。
店名:はるばん
住所:東京都新宿区大久保1-7-19保坂ビル1階
電話:03-3205-3231
営業:11:00~24:00
定休:なし
4 Responses to 新大久保「はるばん」で自家製マッコルリ。