4月1日にリニューアルオープンした「おざくきょ(烏鵲橋)」。
店頭には「価格崩壊宣言」という横断幕が掲げられており、
かなり思い切った低価格戦略に踏み切って話題を集めています。
なにしろサムギョプサル1人前が、
「240円!」
というから驚き。
いったいどういう仕組みなのか開店直後の店をのぞいてみると……。
入口すぐにスーパーのような冷蔵ケースが並んでいました。
確かにサムギョプサルが240円。しかも2枚。
三重県産と書かれているように、国産の豚肉でこの値段です。
どころかこれと並んで、冷凍のサムギョプサルも用意されており、
だいたい同じ量で、
「150円!」
とさらに安い値段がついていました。
そのへんのスーパーで買うよりも下手したら安いのかも。
一方、高級な牛肉もあり、サーロインステーキ用の肉が……。
「1607円!」
グラム680円なので、そこまで激安ではないですが、
お店で食べることを考えれば半額以下という気がします。
こちらの牛肉もやはり三重県産。よく見ると、
「国産サロインステキ」
となっているのはご愛嬌ですかね。
「ステキ」なお値段という隠喩かもしれません。
こうしたパック詰めの肉をレジで会計した後、
店内の客席へと移動して、これらを焼いて食べるシステム。
なお、この段階で現金を出して支払いをする必要はなく、
テーブル番号でチェックということになるようです。
普通の買い物としても利用でき、その場合はレジで現金会計。
買い物としても、食事としても利用できるこのスタイルを、
「精肉食堂(정육식당)」
と韓国では呼んでいます。
これが流行ったのは2008年の米国産牛肉解禁以降で、
国産の韓牛を安価に提供する手段として注目されました。
精肉店が焼肉店を兼ねることで中間マージンを削減し、
安くいい肉が食べられるのがメリットです。
そのへんの詳しい話は以下の記事もご参考ください。
コリアうめーや!!第179号/いまの韓国は国産の韓牛ブームだ!!
https://www.kansyoku-life.com/2000/02/2169.html
コリアうめーや!!第203号/焼肉でマッコリ飲んで何が悪い!!
https://www.kansyoku-life.com/2000/02/2217.html
また、肉の隣にはドリンクの冷蔵庫も並べられており、
これらも肉と同じように購入するシステムとなっています。
なんと生マッコリが1本……。
「880円!」
新大久保だと1500~2000円程度が普通なので、
比較対象の店によっては半額以下ということになりますね。
このシステムも一昨年から韓国で流行している、
「ビール倉庫(맥주창고)」
をイメージしたものでしょう。
冷蔵庫から自分の好きな酒を選んで飲む楽しさに加え、
値段も割安というのだからたまりません。
ビール倉庫については下記の記事で紹介しました。
ベルギービールの「Hoegaarden」を飲みながら。
https://www.kansyoku-life.com/2013/12/1674.html
高級な牛肉をじゅわーっと焼いていきます。
写真は七輪ですが、ロースターのない席だったので窮余の策。
実際はテーブルにあるロースターで焼くスタイルです。
そういえば、サンチュとかの値段はどうだったんでしょう。
リニューアルオープン当日ということで店の中が大混乱だったので、
そのあたりの細かなシステムはよくわからないままでした。
個人的にヒットだったのはこれ。
「国産豚骨付きロース(松阪)」
そういえば牛も豚も三重県産の肉が多かったですが、
これには「松阪」の文字が刻まれておりました。
てことはこの肉、ブランド豚の松阪ポークなんですかね。
いろいろ表記が適当なので真実はわかりませんが、
2センチはあろうかというこの肉も……。
「933円!」
グラム259円という値付けでした。
あまりに分厚いので焼くのに時間はかかりましたが、
肉を食べているぞ! という満足感があって旨かったです。
噛み締める中から、じわじわ肉汁が出てくる感じ。
あと特筆すべき点は店頭にいけすがあり……。
肉だけでなく刺身も食べられるということですね。
ヒラメか、タイが、丸ごと1尾で3333円という値段。
鍋料理やチヂミといった韓国家庭料理もメニューにあり、
そちらのほうも価格は全体的に抑えめとの印象でした。
ビビンバ480円とか、チヂミSサイズ480円とか。
精肉食堂、ビール倉庫といったアトラクション的な楽しさと、
従来の家庭料理店としての姿をミックスさせたようなリニューアル。
まだまだオープン直後で、ドタバタした印象はありますが、
それを差し引いても、楽しく美味しい思いをさせていただきました。
こんな価格だと、お客さんが詰めかけて仕方ない気もしますが、
そもそも「おざくきょ」は2階まで含めて全200席の大型店。
むしろキャパがあるからこそ薄利多売を目指せるのかもしれません。
ともあれ、これだけの肉がこの値段ならまるで文句なし。
今後も積極的に通おうと思います。
店名:おざくきょ
住所:東京都新宿区大久保1-12-27
電話:03-5155-7294
http://ozakyo.jp/
<過去の関連記事>
コリアうめーや!!第179号/いまの韓国は国産の韓牛ブームだ!!
https://www.kansyoku-life.com/2000/02/2169.html
コリアうめーや!!第203号/焼肉でマッコリ飲んで何が悪い!!
https://www.kansyoku-life.com/2000/02/2217.html
ベルギービールの「Hoegaarden」を飲みながら。
https://www.kansyoku-life.com/2013/12/1674.html
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