仕事として韓国料理を食べるということを考えると、
同じ店に2度行くよりは、新規開拓を優先して考えます。
とはいえ、また行きたくなる店というのも当然ありますし、
気に入れば何度かリピートしてほかのメニューも試してみます。
でも、短期間に3度通うというのはめったにないですね。
2月中旬に行って、3月中旬に行って、その3日後にまた行って。
いったいどれだけ気に入ったんだって話ですが、
たぶんこれからも利用しそうな予感がしております。
1月下旬に職安通り沿いでオープンした「セマウル食堂」。
韓国で展開する有名チェーンの日本進出店なのですが、
1号店はここではなく、2012年12月に小岩でオープンしました。
新大久保が2店舗目で、先日三軒茶屋にも3店舗目がオープン。
赤坂には「ゼスン食堂」という系列店もあって、
スンドゥブチゲ(柔らかい豆腐鍋、순두부찌개)が専門です。
着々と日本での地固めをしているという感じですか。
看板料理はこちらの熱炭(ヨルタン)プルコギ。
薄切りにした豚の肩肉(ウデ)をコチュジャンダレと絡め、
練炭ではなく熱炭(オガ炭)の火でじりじりと焼いたものです。
火が通るとこんな感じに。
薄切りなので食感がふわっと柔らかいのが特徴ですね。
葉野菜に包んでもいいですし、ピリ辛のタレにつけてもOK。
コチュジャンのタレも全体に甘めながらピリリと効きます。
なーんて、わかったふうな解説をしておりますが、
実は韓国でも「セマウル食堂」には行ったことがなくこれが初体験。
あれだけ街中にあって、これまで縁がなかったのは怠慢ですが、
こうして日本で食べられたのだからよしと……。
しちゃいかんですな。いずれは本場でも必ず。
せっかくなので豚肩ロース焼きや……。
味付け焼肉なども試してみました。
味の濃さを考えると、塩焼きの肩ロースあたりから始めて、
いくつか頼みつつ、最後に熱炭プルコギという流れでもいいかもですね。
試してはいませんが、豚の皮などもメニューにあります。
そして同じく店を象徴する名物の7分豚キムチチゲ。
本来は卓上で7分時間を計りながら煮るのがウリですが、
混雑していることもあり、厨房で煮えたものが出てきました。
しかもこれ、初めて行ったときは8時の段階で売り切れ。
涙を飲んで2度目のリベンジでようやくありつけました。
一緒にごはんが出てくるのでキムチチゲをざばっとかけ、
刻み海苔もドサドサ入れて、かき混ぜて食べるのが店の流儀。
チゲには細かく刻んだ豚肉と、酸味の効いたキムチが入っているので、
これらを具とした豚キムチビビンバのような感じになります。
こちらは1度目のときにキムチチゲを頼めなかったので、
かわりに食べたテンジャンチゲ(味噌チゲ、된장찌개)。
これもやはりごはんと一緒に混ぜて食べるのですが、
キムチチゲとは違って、刻み海苔が出てきません。
相性の問題ということなのでしょうが、ちょっと寂しいですね。
キムチチゲへの思いがより募るチョイスとなりました。
ユッケジャン(牛肉の辛いスープ、육개장)風のオリジナルクッパ。
熱炭プルコギと7分豚キムチチゲに目を奪われがちですが、
それ以外の料理も、バランスよく上手に仕上げている印象です。
このあたりは人気チェーンならではの実力ということでしょう。
さらにすごいのは、1度目、2度目とも平日にもかかわらず超満員。
このところ人の流れが戻りつつある新大久保ですが、
活況とまでいえるのは、この店を含めてさほど多くありません。
やっぱり人気があるんだなぁ、と改めて実感しました。
なお、3度目は土曜日の夜に3次会として行ったのですが、
終電過ぎの時間帯にもかかわらずやっぱり満員に近い状態でした。
熱炭プルコギを軽めに食べて、最後のシメにキムチチゲ。
酔いの進んだ胃袋に、これがなかなか染みました。
「シメのセマウル!」
という流れもアリだなと思った次第。
冒頭で「たぶんこれからも利用しそうな予感」と書いたのは、
そんな使い方ができるという発見からでした。
さて、4度目の訪問はいつになるのでしょうか。
店名:セマウル食堂新大久保店
住所:東京都新宿区百人町1-1-4T.Kビル1階
電話:03-6205-6226
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4 Responses to 新大久保「セマウル食堂」に3度通ってわかったこと。