2006年にブレイクしたスンドゥブチゲ(柔らかい豆腐のチゲ)。
さらに専門店が増えており、その勢いはとどまるところを知りません。
こちらの店も吉祥寺の駅前で、先月末にオープンしたばかり。
専門店以外でも、スンドゥブチゲを料理に入れる店が増えました。
とりあえず冒頭の写真が「純豆富食堂」のスンドゥブチゲ。
卵は自分で割り入れるタイプ。エビ、アサリ、カキなどの具が入り、
豆腐はこちらの店で作っている自家製とのことです。
ごはんは石釜で炊いたもの。注文時から15分ほどかかるそうです。
待ち時間はかかりますが、1人前ずつ炊いてくれるのはやはり魅力。
そして石釜ごはんのお約束。こんな形でコーン茶がついてくるので、
ごはんを器に取り分けたあと、残ったオコゲでヌルンジを作ります。
コーン茶をどぼどぼ注ぎ、フタをして1分少々待てば出来上がり。
オコゲの香ばしさを楽しむとともに、消化を助ける働きもあります。
珍しいのはタッカルビ(鶏の炒め物)とのセットがあることですかね。
タッカルビ以外にも豚カルビ、牛カルビとセットにできるようです。
スンドゥブチゲの具を選び、辛さを選び、セットの料理を選ぶ。
選択肢がいろいろあるのは楽しさのひとつだと思います。
ただ、写真を見ての通り、タッカルビらしい感じはありません。
味付けもむしろ、プルタク(激辛味のグリルチキン)に近い感じ。
もちろんプルタクほどは辛い訳ではないですけどね。
残念なのは、ちょっと基本の値段設定が高めだということでしょうか。
タッカルビとのセットに石釜ごはんをつけて合計が1530円。
タッカルビを抜いても、1130円というのが標準価格になります。
ランチタイムであれば880円から食べられるようなので、
昼どきの利用のほうが、使いやすいかもしれませんね。
味的にも悪くありませんが、ちょっと具が多すぎる印象も。
ただそれはこの店に限らず、最近の全体的な傾向でもあるようです。
せっかく自家製の豆腐を使うなら、もっとシンプルでもいいような。
味付けもタデギを多く使っているので、やや濃い目に感じます。
個人的には甘さを抑えた、唐辛子辛いスープが好みですね。
スンドゥブチゲブームはまだまだ続くと思いますが、
現状を見るに、当分は足し算での工夫が続いていくような気がします。
いつか日本的な思考で、引き算を始める店が現れたら、
日本で食べるスンドゥブチゲも、また変わるのではとも思ったり。
加熱の一途をたどるスンドゥブチゲブーム。
今後も少しずつ追いかけていきたいと思います。
店名:純豆富食堂
住所:東京都武蔵野市吉祥寺南町1-1-3
電話:0422-76-0141
営業:11:00~24:00
定休:なし
7 Responses to 吉祥寺「純豆富食堂」でスンドゥブチゲ。