名古屋から来た友人と静岡おでん。

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名古屋勤務となって東京を離れた韓国人の友人が、
正月休みを利用して、東京へ遊びにやって来ました。
彼がお土産として持ってきてくれたのが浜松名産のウナギパイで、
僕らがセッティングしたお店が、静岡おでんを出す居酒屋。
お互い中途半端に真ん中で会う、といった奇妙な飲み会をしました。
場所は池袋の東口。お店はコチラです。

前々から話を聞いていて、1度食べたかった静岡おでん。
現地でなければ食べられないものかと思っておりましたが、
普通にレギュラーメニューとして出している店もあるんですね。

静岡式の特徴は黒いスープで煮込むことと、串に刺さっていること。
と言っても串は韓国のオデンほどではなく細く短い串です。

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そして食べる際には、魚粉(ダシ粉)をかけて食べるそうです。
魚の練り物に、さらに魚を加えて味を倍加させるんですかね。

ちなみにこの魚粉は小さなタッパーに入って出てきたのですが、
誰も正式に食べたことがないので、一同それを見て戸惑うばかり。

「これはまぶすの? それともつけて食べるの?」

なんて声があちらこちらから飛び交ったり。
郷土料理食べるときは、ひとりくらい現地出身者が欲しいものです。

なお写真の練り物は、静岡おでんに欠かせない黒はんぺん。
白身魚ではなく、材料にイワシを使うので色が黒くなるのだとか。
いわゆるつみれをはんぺん状に伸ばしたものと考えればよいようです。

ただ、以前に写真で見た限りでは、もっと灰色っぽかったような。
なにしろ現地で食べたことがないので、それもはっきりしません。

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静岡おでんだけでなく、焼き鳥、焼きとんも名物という店。
ひとしきり串焼きなども注文しつつ、

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鶏のからあげなどの居酒屋定番料理も並べてみました。
本当は鶏ユッケとか、鶏の刺身などを食べたかったのですが、
正月ということで生関係の料理は軒並み品切れ。
行った時期がちょっと悪かったですね。

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仕方ないのでベーコンエッグ丼なんてのを頼んでしまったりも。
我々の仲間には、こういう丼ものを見ると途端に血が騒ぎ、
韓国式に混ぜないと気がすまないという人がいるのですが……。

ベーコンは混ぜるのに向かない、という結論に達していました。

混ぜるのに使っていたのがスプーンでなくレンゲですからね。
さすがにきちんと攪拌して食べるにはちょっと無理がありました。
結局普通に食べましたが、卵がいい感じの半熟で美味しかったです。

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もうひとつ。予想を大きく裏切られたのがこちらの料理。
メニューに「おでんうどん」とあったので大喜びで注文したのですが、
韓国でよく見る、おでんの練り物が乗ったアレではありません。

最初、見たときは、なんでおでんなのかわからなかったのですが、
スープをすすってみて納得。スープがおでんの煮汁です。

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韓国的なイメージでは「おでんうどん」といったらこういうの。
煮汁にうどんを入れたものが静岡県でメジャーなのかは知りませんが、
韓国人が行って知らずに頼んだら、間違いなく呆然とするでしょう。
その驚きはタヌキうどんや、キツネうどんの比ではないかと。

思わずそんな姿を想像し、笑いながらうどんをすすりました。



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