11月30日発売日が近づいてきた『魅力探求!韓国料理』の、
見本が出来てきたということで、小学館まで足を運んできました。
執筆、校正などでさんざん見てきた原稿ですが、
実際に本として出来上がると、また違った雰囲気があるんですよね。
こういう本になったかぁ、と感慨に浸ってしまいました。
担当の方の話によれば、小学館内での反応も上々の様子。
どうも異例ともいえるくらいの量を初版から刷ってしまった模様です。
「これは本気で宣伝しないと!」
という事実が判明したので、その戦略会議も兼ねつつ、
小学館地下にある「ノルブネ」で担当さんと飲むことにしました。
「ノルブネ」はお台場などにも店がある有名チェーンのひとつ。
この小学館ビルの店が本店で、なぜか「小学館本店」と呼ばれています。
忙しい時期などは、社員食堂化していることもあるのだとか。
とりあえず座ってビールを頼むと、まず出てきたのが冒頭の写真。
お店の方は黒ゴマスープと言っていましたが、確認したらお粥でした。
すった黒ゴマをたっぷりと入れた、フギムジャジュク(黒ゴマ粥)。
食事の最初にお粥を出して食欲増進をはかるのは韓国料理の基本ですが、
こういう家庭料理の店で、出てくるのは初めての経験です。
ほんの少しの量ですが、なかなかに美味しかったですね。
こういう気配りは大事にして欲しいと思います。
引き続いてナムルの盛り合わせや、ネギサラダなどを注文しつつ、
メインの料理はタッカルビ(鶏モモ肉と野菜の鉄板焼き)を注文……。
ん、タッカルビ!?
韓国でタッカルビと言えば、円形の鉄板で炒めながら食べる料理。
ぶつ切りにした鶏モモ肉に加え、キャベツなどの野菜が加わります。
しかるに、この日出てきたのは明らかに煮汁のある鍋料理。
うん、日本の韓国家庭料理店ではこれがあるんですよね……。
ある意味、タッカルビの原型とも言うべきスタイルなのですが、
現在韓国で食べられているタッカルビとは明らかに違ったものです。
新大久保などでもこの鍋タッカルビは比較的多いのですが、
それだったらメニューの写真も、この鍋スタイルにして欲しかったですね。
ここしばらく、日本で本格的なタッカルビに出会っておりません。
ブームの去った料理ではありますが、たまに食べたくなります。
もうひとつのメインとして注文した牛テールチムです。
牛カルビを醤油と砂糖で甘く煮たカルビチムという料理がありますが、
それの牛テールバージョンといったところでしょうか。
こちらはじっくり煮込まれており、なかなか好評でした。
そしてもうひとつ鶏料理で意外なものがありましたね。
チューリップ状にした鶏の手羽先ですが、メニュー名はペクスクです。
ペクスクとは漢字で「白熟」と書き、肉や魚を水煮にしる調理法。
鶏の場合は、丸ごと1羽なんて感じにド迫力で出てきますが、
カットした後の鶏肉で作っても、特に間違いではありません。
不思議なのは、ほの甘い醤油味がついているあたりでしょうか。
タレにつけてしまったら、その時点でそれはペクスクではないような。
味は悪くありませんが、鶏料理関連に疑問が残りました。
シメにはトッマンドゥクク(モチと餃子のスープ)と、
スンドゥブチゲ(柔らかい豆腐のチゲ)の2つを注文しました。
そこにごはんも頼んでいますから、ずいぶん食べましたね。
バラエティに富んだ料理を堪能したという感じです。
店を出る際には、上の出版社で作った韓国料理本だということで、
店員さんに頼み込んで、店頭に宣伝用のチラシを置かせて頂きました。
発売になったら、チラシと見本刊を持って新大久保も回る予定。
12月はあちこち営業に走ろうと思います。
店名:ノルブネ神保町小学館本店
住所:東京都千代田区一ツ橋2-3-1小学館ビル地下1階
電話:03-3556-8841
営業:11:00~14:30、17:00~23:00
定休:日曜日、祝日
http://www.norubune.com/
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