韓国人の友人から、ご両親との食事に同席するよう頼まれました。
この友人が女性ならば「ご挨拶」なのですが、残念なことに友人は男性。
日本語の堪能な友人ですが、いざというときの通訳係です。
お父さんが非常にグルメな方とのことで店の選択が難航。
友人が悩みに悩んで極めたのは、神田にあるアンコウ料理の老舗でした。
創業はなんと天保元年。175年の歴史を持つ「いせ源」です。
冒頭の写真はその店の看板料理であるアンコウ鍋なのですが、
この写真を1枚撮った時点でデジカメの電池がなくなりました。
手前が暗く全体のよくわからない写真で美味しそうには見えませんが、
実際はプリプリの身にトロトロのアン肝が加わる絶品鍋でした。
ただ、量が少ないのが難点ですね。特に韓国の人と一緒だと。
ご両親も175年の歴史と、風情ある内観には感動されていましたが、
極めて日本らしい量の少なさには苦笑するしかなかったようです。
日本には何度も来ており、そうした事情にも精通されていたのが救いです。
アンコウ鍋をつつきつつ、肝刺し、とも和え、煮こごりなども注文。
肝刺しなども極めて上品な量で、1人前3切れずつしか出てきません。
我々は4人だったので、注文する場合は常に2人前以上が必要です。
これらの情報は、事前にネットで調べておいて大正解でした。
もし行かれる方は3の倍数でメンバーを構成するといいかと思います。
具をすべて食べ終えた後は、ごはんを入れて雑炊に。
溶き卵と刻みネギが入るだけですが、これも素晴らしい味でした。
店の方による熟練の技は、パフォーマンスとしても楽しめます。
雑炊の味も含めて、最後のシメは非常に好評でした。
でも、普通に韓国人の友人を連れて来ることはできないですね。
韓国的な満足度を得るには、相当の出費を覚悟せねばなりません。
美味しいアンコウ鍋だっただけに、そのあたりは悩ましいですね。
ともかくもよい体験をさせて頂きました。
4 Responses to 韓国から来た友人のご両親とアンコウ鍋。