コリアうめーや!!第259号

コリアうめーや!!第259号

<ごあいさつ>
12月15日になりました。
今年もあと半月でおしまいです。
年末の慌ただしさもピークですが、
そんな中、僕はまた韓国に来ています。
例年なら忘年会のハシゴに忙しい時期ですが、
そのかわりに韓国各地でマッコリ三昧。
これもまた幸せな年末といえます。
ということで、今年最後の配信は韓国から。
毎年恒例の年末企画を用意しました。
妙なテンションのふたりと掛け合いをする、
脱力系の疑似ランキング番組ストーリー。
無駄の多い内容で疲れるかもしれませんが、
広い心でお付き合い頂ければ幸いです。
コリアうめーや!!第259号。
極寒零下の韓国から、スタートです。

<2011年これがうまかったベスト10!!>

「こんばんは。司会の古里柳徹子でございます」
「こんばんは。宇米谷宏です」

「コリやなぎ徹子と、うめーや宏。」
「2人合わせてコリアうめーや!!でございます」

ぱちぱちぱちぱちぱちぱち。

「さて、今年もこの時期がやってきました!」
「その年の美味しかった料理を振り返る年末企画!」
「2004年以来の恒例でございます!」
「まあ、途中で暗黒の時代もありましたけどね」

「んー、ありましたねぇ……」
「あの頃はつらかった、はぁ……」
「はぁ……」
「それを踏まえて、過去の記録を振り返りましょう」

2004年これがうまかったベスト10!!
http://www.koparis.com/~hatta/koriume/koriume91.htm
2005年これがうまかったベスト10!!
http://www.koparis.com/~hatta/koriume/koriume115.htm
2008年これがうまかったベスト10!!
http://www.melonpan.net/letter/backnumber_all.php?back_rid=600495
2009年これがうまかったベスト10!!
http://www.melonpan.net/letter/backnumber_all.php?back_rid=641611
2010年これがうまかったベスト10!!
http://www.melonpan.net/letter/backnumber_all.php?back_rid=674252

「この一覧を見るたびに心が痛みます」
「2006、07年の空白がつらいですねぇ……」

「八田氏が韓国にほとんど行かなかったがために」
「ベスト10が組めず年末企画は中止!」
「それでも本当にコリアン・フード・コラムニストかと!」
「我々、司会者もおおいに憤慨したものでした」

「それでも、ここ数年はいいペースですね」
「ええ、今年で4年連続の年末企画達成」
「今年は訪韓回数も多く、なんと7度を記録しました!」
「しかも、いままさに韓国にいるんですよねぇ!」

「そうなんです、今年は韓国からの二元中継!」
「韓国にいる八田氏を呼んでみましょう!」

「八田氏~!」

はいはい、師走の韓国にきております。
いやぁ、日本と違ってこっちは寒いですね。
風も冷たくて、外にいると凍えそうです。

「はぁ、相変わらず空気が読めない人ですね!」
「せっかくの二元中継なのに、いきなり不満ですか!」
「もっと、いまドコドコの町に来ていますとか!」
「韓国ならでは年末風景を伝えるとか!」

あ、そうですね。うっかりしていました。
11日から韓国入りして、いまは潭陽に来ています。
竹林が有名な土地で、タケノコ料理が名物ですね。
地元の竹を利用した竹筒ごはんもあります。

「予想通りというか、料理の話題だけですね」
「もう、ほっといてこちらで先に進めましょう」

「それでは第10位から第8位までのランキングです!」
「どうぞっ!」

ダララララララララララ……。ジャン!!

第10位、大邱のB級グルメ三昧!
第9位、大田のオルクニカルグクス!
第8位、「高矢禮」で1人前5万円コース!

「はい、まず3つが出揃いました」
「大邱、大田、そして5万円のコースですか」
「地方料理はわかりますが5万円は異色ですね!?」
「それでは八田氏に解説して頂きましょう」

はい、まず今年は世界陸上が大邱でありました。

その前後は大邱の話題で盛り上がると思って、
少し早い5月に、大邱の料理を食べ歩いたんですね。
そうしたら大邱には予想以上にB級グルメが多く、
これは面白い、と思って書いたのが第247号です。

第247号/大邱はB級グルメを売りにすべし!!
http://www.melonpan.net/letter/backnumber_all.php?back_rid=687907

でも、あれこれ先行してPRしたわりに、
仕事の依頼はまったくなかったんですけどね……。

わはははははは。(場内爆笑)

そして、大邱に続けて大田も行ったんですが、
こちらは名物料理があったことに感動しましたね。
いろいろ調べても、大田は情報が出てこないんですよ。
それでも行ってみたら確かにあったと。

メルマガのタイトルも……。

第246号/大田にも名物料理があるのだ!!
http://www.melonpan.net/letter/backnumber_all.php?back_rid=686848

ということになりました。
食べて美味しかったときは嬉しかったですね。

休店前の「高矢禮」で5万円コースというのは、
おそらく今後もまずないであろう体験だったと思います。
だいぶ勇気のいる金額ではありましたが、
韓国料理の上限を考える上でも意味はあったかなと。

韓食日記/白金高輪「高矢禮」で高矢床(5万円コース)。
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-1252.html

ただ、去年の第2位が1人前3万円の料理だったので、
来年は1人前7万円ぐらいの料理を食べたい……。

「はい、八田氏ありがとうございました!」
「さあさあランキングはどんどん続きますよ!」
「今度は第7位から第5位までの発表です!」
「張り切って、どうぞっ!」

ダララララララララララ……。ジャン!!

第7位、済州島と大阪を結ぶワラビ料理!
第6位、復活を喜ぶ済州島の絶品黒牛!
第5位、ルーツに感動の盛岡冷麺!

「ここでもまた地域がばらけました」
「済州島と大阪、もう1度済州島、そして盛岡ですか」
「こちらも八田氏に解説して頂きましょう!」
「くだらない冗談は抜きにして、どうぞ!」

相変わらずキツイですねぇ。
ちょっとぐらいボケさせてくれたって……。
ああ、はいはい。画面越しに睨まないで。

えーと、第7位は今年4月の済州島出張と、
9月の大阪出張を組み合わせたものです。

もともと大阪は済州島出身の方が多く、
在日料理の中には済州島色が深く刻まれています。
そんな大阪式韓国料理のルーツを探り、
済州島との関係を見直したのがこれらです。

第243号/済州島で思う大阪式済州島料理!!
http://www.melonpan.net/letter/backnumber_all.php?back_rid=683453
asahi.com/済州島のテールスープ
http://www.asahi.com/international/korea/TKY201110310201.html

そして、そのとき済州島には8日間滞在したのですが、
本当に美味しいもの三昧で、幸せな日々でした。
どれをランキングに入れてもいいぐらいだったのですが、
あえて印象深かったものを選ぶなら黒牛かなと。

もともと済州島にいた地元の牛ではあるのですが、
かつてはその価値が理解されていなかったんですよね。
90年代になってようやくその評価が高まって、
絶滅寸前のところを回避するに至りました。

限定的ながらも最近は一般への流通も始まり、
それを食べられたという感慨も含めての第6位です。
肉質、脂の差し具合ともに抜群でしたしね。

第256号/済州島が誇る伝統のブランド牛!!
http://www.melonpan.net/letter/backnumber_all.php?back_rid=697797

第5位は10月の出張で行った盛岡での体験。

本場の盛岡冷麺をあちこち食べ歩くとともに、
「ぴょんぴょん舎」の邉龍雄社長から話を伺えました
盛岡冷麺のルーツから、朝鮮半島の冷麺との違い、
美味しい食べ方に至るまでを学べたのは大きな財産ですね。

なお、この記事は『スッカラVOL.71(1月号)』に掲載。
興味のある方は、ぜひご一読頂ければ幸いです。

韓食日記/銀座「ぴょんぴょん舎GINZA UNA」で盛岡冷麺。
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-1326.html
韓食日記/盛岡で食べてきたもの一覧。
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-1329.html

「マジメに話していると思ったら最後は宣伝ですか」
「どうしても何かひとつ加えたがるんですよね」
「自己主張が強いというか、こずるいとでもいうか」
「仕事の範囲が広がって、いろいろ覚えたみたいですね」

がはははははは。(場内爆笑)

「まあ、それはさておき」
「ここで番外編の紹介をしたいと思います」

番外、韓国最南端のチャジャンミョン!

「ほう、韓国最南端ですか」
「また極端なところまで行ったものですね」

はい、韓国の最南端は馬羅島という島で、
済州特別自治道の中に含まれています。

以前は漁船をチャーターした釣り客がほとんどでしたが、
最近は定期便が就航して、すっかり観光の島になりました。
人口自体は100名ちょっとという小さな島ですが、
飲食店は多く、コンビニなども営業しています。

そんな島の名物がチャジャンミョン(ジャージャー麺)で、
狭い島の中だけに、なんと専門店が7軒あります。
その現状がなんとも韓国らしくて印象的でした。

第253号/済州島、離島グルメのススメ!!
http://www.melonpan.net/letter/backnumber_all.php?back_rid=694586

「なるほど、韓国らしい話ではありますけどね」
「むしろ、それを喜ぶのが八田氏らしくもあります」
「ジャンクな料理が本当に好きですからね」
「嬉々として食べていたことでしょう」

はははははは。(場内冷笑)

「さて、それではランキングに戻ります」
「第4位から第2位まではどうなったでしょう!」

ダララララララララララ……。ジャン!!

第4位、活況に沸く新大久保ライフ!
第3位、富山「カエン」の富山式韓国料理!
第2位、5都市を制覇「韓流美・味展」!

「はい、出揃いました」
「お、これはすべて日本での話題ですね」
「本当ですね、これは珍しい」
「早速、八田氏に聞いてみましょう」

今年は韓国にも7回行く機会があって、
個人的にも、韓国での体験は充実したものでした。

でも、それ以上に日本が熱かったですね。

昨年からのK-POP人気が本格化し、
韓流という単語が、よりパワーアップしました。

その象徴といえるのがやはり東京の新大久保で、
今年は僕もずいぶん新大久保関連の仕事をしました
ありがたいことにテレビにも出演しましたしね。
それを踏まえて、第4位にランキングしてみました。

韓食日記/テレビ東京「レディス4」に出演します。
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-1296.html

そして、第3位はこのメルマガの10周年です。

その記念企画として富山でのオフ会を開きました。
それ自体もたいへん印象深い出来事でしたが、
そこで食べた富山式の韓国料理も見事でしたね。

黒部名水ポークのサムギョプサルや白エビのチヂミ、
そして、濃い醤油味に仕立てるプルコギなど。
地方における韓国料理の浸透と融合の姿を見ました。

韓食日記/富山駅前(富山)「コリアンキッチンカエン」で富山オフ会。
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-1261.html
第237号/メルマガ創刊10周年記念を考える!!
http://www.melonpan.net/letter/backnumber_all.php?back_rid=676525
第239号/10周年記念オフ会正式決定!!
http://www.melonpan.net/letter/backnumber_all.php?back_rid=679014
第242号/これが富山式の韓国料理なのだ!!
http://www.melonpan.net/letter/backnumber_all.php?back_rid=682470

第2位は今年いちばん頑張った仕事です。
年明けから、裏方として企画の立ち上げに携わり、
また、イベント中はセミナーも担当しました。

池袋を皮切りに、横浜、神戸、千葉、渋谷と巡り、
その催事すべてを、誰よりも楽しんだと胸を張れます。
そんな意味も込めて、2位に選んでみました。

韓食日記/池袋「西武池袋本店7階催事場」にて韓国フェアランチ。
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-1268.html

「はい、だいぶ私情がこもっていましたね」
「それでも今年らしいランキングだったと思います」

「さて、それでは最後に第1位です」
「2011年でもっとも美味しかった料理は!?」
「2011年にもっとも感動した料理は!?」
「いったいなんだったのでしょう!」

ダララララララララララ……。ジャン!!

第1位、麗水の魚介料理オンパレード!

「おおっと、ここへ来てまた地方!」
「第1位は麗水の魚介料理が輝きました!」
「国内、国内、国内と来て、やはり最後は地方!」
「八田氏、解説をお願いします!」

はい、今年いちばんの収穫は麗水に行けたこと。
本当に何を食べても美味しいという町でした。

第248号/フェリーに乗ってハモを食べに!!
http://www.melonpan.net/letter/backnumber_all.php?back_rid=689159
第249号/麗水で味わう魚介オンパレード!!
http://www.melonpan.net/letter/backnumber_all.php?back_rid=690228

こちらも来年、万博が開催されるということで、
先物買いを狙って5月に行ったんですよね。
でも、あまりに美味しかったので11月にも、
旅行社のツアー企画で麗水を推薦しました。

ハモ料理、セトダイ焼き、舌ビラメの刺身和え、
イシガニのカンジャンケジャン(薬味醤油漬け)。

どれもため息が出るほど美味しかったですねぇ……。

それでも麗水にはまだまだ美味しいものがあって、
たくさんの宿題を残してきたように思います。
万博もありますし、ぜひ来年も行きたい町ですね。

「なるほど、気持ちのこもった解説でした」
「来年もぜひ韓国各地を探索して欲しいですね」

「さて、今年のランキングはこれで以上ですが……」
「八田氏はまだしばらく韓国ですか?」

あ、はい。20日に帰国なので、
もう少し食べ歩いてこようと思います。
ただこの後になって美味しいものに出会っても、
ランキングには入れられないですけどね。

「では、それは来年に回すとして」
「しっかり美味しいものを探索してください」

「それでは皆様、今年はこれでお別れです」
「また来年、年末の企画でお会いしましょう」
「よいお年を、そして新年の福をたくさんお受けください!」
「来年もなにとぞ宜しくお願い致します!」

<リンク>
ブログ「韓食日記」
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Twitter
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FACE BOOK
http://www.facebook.com/kansyokunikki

<八田氏の独り言>
ランキングには入れられませんでしたが、
一昨日までいた鎮安も感動的に美味しい町でした。

コリアうめーや!!第259号
2011年12月15日
発行人 八田 靖史
hachimax@hotmail.com



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