コリアうめーや!!第212号
<ごあいさつ>
明けましておめでとうございます。
晴れ晴れとした1年のスタートに
こうしてご挨拶できるのは何よりの喜びです。
年がかわって、もう2010年なんですね。
このメルマガを始めたのが2001年3月なので、
正月のご挨拶もこれで9回目になります。
長い間、ご愛読頂きまして本当にありがとうございます。
今年も月に2度、頑張って配信していきますので、
ぜひ末永くお付き合い頂ければ幸いです。
なんのご利益も、加護もない一個人ではありますが、
皆様の幸せを祈りつつ、メルマガに「念」を込めておきますね。
今年1年が、皆様にとって最高の年でありますように!
満面の笑顔で2010年を過ごせますように!
金運、恋愛運、商売運などもろもろすべて向上しますように!
僕からの精一杯の気持ちとして受け取ってください。
さて、せっかくの新年なので景気よくいきたいですね。
新年早々に何か楽しい話題はないものかと、
ちょっと浮かれた感じの企画を考えてみました。
相変わらずのアホ企画であるのは重々承知ですが、
広い心で積極的にご参加頂ければと思います。
コリアうめーや!!第212号。
雑煮をたいらげながら、スタートです。
<韓国料理ハンター試験を勝手に考案!!>
子どもの頃から漫画が好きだった。
正月からいきなりなんだというような話だが、
ある壮大な計画の前振りなのでご容赦頂きたい。
僕は子どもの頃から漫画が大好きだった。
友人宅へと遊びに行っても、ひとり漫画に熱中し、
ほとんど会話を交わさないまま黙々と読んだ。
時間があれば近所のコンビニで立ち読みに行き、
店の人に怒られるまで夢中でページをめくった。
漢字もろくに読めない頃から漫画に親しんでおり、
むしろ漫画で日本語を覚えたといっても過言ではない。
小学校低学年の頃は『名たんていカゲマン』が好きだった。
少年探偵が自分の影と協力しつつ事件を解決する漫画で、
その当時は『ドラえもん』以上にハマっていた。
小学校中学年から高学年にかけては週刊少年ジャンプ。
子どもの頃は漫画というと単行本しか知らず、
漫画雑誌がある、ということになかなか気付かなかった。
近所に住む年上の子が週刊少年ジャンプを購入しており、
それを見せてもらったときの衝撃は忘れられない。
「僕の好きな漫画がすべて揃っているではないか!」
何よりも、『キン肉マン』の黄金期である。
友人らと学校の校庭でプロレスごっこをしながら、
出来もしないパロスペシャルや、キン肉バスターの練習をした。
ガチャガチャで販売していたキン消し(キン肉マン消しゴム)も、
クッキーの空き缶いっぱいにコレクションしていた。
また、『キャプテン翼』も全盛期である。
僕は地域のサッカーチームに所属しており、
これまた出来もしないドライブシュートの練習に燃えた。
スカイラブハリケーンや、若島津くんの三角飛びなど、
全国の小学生たちが必至に真似をしていた時代である。
ちなみにその頃、サッカーをしていた子どもたちは、
中学校に上がった時点で、みなバスケットボールに転向した。
週刊少年ジャンプで『スラムダンク』が始まったからだ。
僕の場合は、またまた出来もしないダンクシュートに挑戦し、
バランスを崩して落下、手首を骨折した苦い思い出もある。
大人になってからも漫画好きは変わらず続き、
今でも毎日のように駅の売店で漫画雑誌を買う。
外へ出て取材の合間などに少し時間があると、
そのまま漫画喫茶にこもって時間をつぶす。
子どもの頃に比べ、金銭的な余裕はできたものの、
コンビニでの立ち読みと基本的に変わってはいない。
そのせいか大人になった今でも、
「自分も漫画の世界に入って活躍したい!」
という子どものようなことを本気で考えていたりする。
人には鼻で笑われるかもしれないが、
「八田くんって、少年の心を忘れないのね」
と好意的に解釈して頂ければ幸いである。
とはいえ実際に漫画の中へと入るのは不可能な話。
漫画世界の住人になりたい気持ちはあるが、
それは二次元に現実逃避する、ということではない。
むしろ漫画という世界で行われている楽しいことを、
現実世界にも持ってこれないかという話だ。
大人になって無駄に知恵をつけた少年は、
自分の本業と、漫画の融合を目指していたりする。
昔から料理をテーマにした漫画は数多くあるが、
個人的にいま好きなのが週刊少年ジャンプの『トリコ』。
同名の主人公が、グルメを至上とした世界の中で、
仲間と冒険しながら未知の食材を探すストーリーだ。
劇中に登場する架空の食材名、料理名が秀逸で、
・金色イクラ
・霜降り豆腐
・白毛シンデレラ牛のステーキ
・クリーム松茸の醤油焼き
・虹の実
といった感じで食欲をそそる。
また、読んでいて興奮するのが食材の入手困難度で、
それを「捕獲レベル」と数値化して定めている。
例えば、
・ガララワニ(捕獲レベル5)
・トロルコング(捕獲レベル9)
・デビル大蛇(捕獲レベル21)
・フグ鯨(捕獲レベル29)
・リーガルマンモス(捕獲レベル48)
といった感じの設定。
捕獲レベルが上がれば上がるほど、入手は困難になり、
命をかけた冒険になることを示している。
ちなみに捕獲レベル1というのは、
「猟銃を持つプロのハンターが10人がかりでやっと捕獲できる」
という目安になっているそうだ。
もちろん僕に常人離れした力はないが、
苦労しながら未知の食材を探す、という点にはロマンを感じる。
読んでいるとすぐにでも食材探しに出たくなる。
また、いまは休止中だが、同じく週刊少年ジャンプに、
『HUNTER×HUNTER』という漫画がある。
主人公の少年がハンターとして活躍するストーリーで、
冒険と戦いの中で成長していく姿が描かれている。
この中に「グリードアイランド編」という話があり、
主人公らがテレビゲームの世界に入り込むという内容。
謎解きをしながら100枚のカードを集めるのがゲームの趣旨で、
多くのプレイヤーが争いながらクリアーを目指している。
これも読んでいると想像力がたくましくなる。
100のカードを収集するというのがなんともいい。
コレクションとコンプリートはマニアにとってたまらない快感。
ぜひ自分も何か100種類のコンプリートを目指したい。
僕にはいったい何があるだろうか……。
と、悩むまでもない。
そう、韓国料理になぞらえるのである。
漫画ネタで長いこと引っ張ってしまったが、
要は韓国料理に新たなロマンを設定したいということ。
僕の個人的な体験でも、念願の末にようやく出会った料理や、
特定の地方でしか食べられない料理には大きな感動がある。
「いやー、この料理の難易度は高かった」
「トリコ的にいうと捕獲レベル20ぐらいだな」
「麺料理のコンプリートもそろそろ近いな」
などとひとり喜んでいたりする。
最近は自分が食べたことのない料理をリスト化し、
勝手に難易度も設定して、闘志を燃やしている。
はたから見れば無駄な労力だが、これが意外に楽しい。
実は3年ほど前からコツコツ作り足しているのだが、
最近は料理数も増えすぎて収集がつかなくなった。
マニアックな地方料理を調べてはリストに追加し、
「韓国料理全体のコンプリートまでは果てしないなあ」
などとひとりニヤニヤしている。
いずれはこのリストを大々的に発表し、
鉄道マニアの乗りつぶしにも似た競技にできないか。
全世界の韓国料理好きがリストを眺めつつ、
「まだあと200料理以上も残っているな」
「今年はもう少しハイペースで食べ歩かないと」
「地方をどう効率よくまわるかがカギだな」
などと嬉しそうに語り合う姿を夢想している。
そして僕は自ら作ったリストで誰よりも情熱を燃やし、
初の韓国料理完食達成者として栄光に名を刻むのだ。
うん、おバカな話だが、僕は非常に楽しい。
さて、いよいよここからが本題。
2010年という新たな節目の年を迎え、
新年最初のメルマガで何か大きなことをしたい。
そこで思い至ったのがこの企画である。
まだ僕もリスト作りは途中もいいところなのだが、
まずは小手調べとして初級レベルのリストを作ってみた。
韓国料理の食べ歩きを「捕獲」のイメージになぞらえ、
収集とコンプリートの要素を加えたものである。
正月早々、ヒマを持て余している人は、
ぜひリストを眺め、自身の達成度を把握してみてほしい。
世界初の韓国料理ハンター試験である。
もちろん僕が勝手に作ったものであるから、
仮に高得点が出ても、たいした自慢にはならない。
あくまでも内輪受けの自己満足として楽しむものだ。
まずは下記からエクセルファイルをダウンロード。
http://www.koparis.com/~hatta/kf_hunter_ver1.0.xls
ファイルを開くと韓国料理が120種類並んでいる。
・料理名
・料理概要
・韓国語表記
・追加要素
・得点
・MAX
という項目が並んでいるので、
まず自分で食べたことのある料理を確認していく。
これは食べた、ということだけが重要なので、
日本で食べても、他の外国で食べても問題ない。
食べたことがあれば、得点の欄に数字の「1」を入力。
食べたことがないものは「0」を入力するか、空欄でもよい。
また、追加要素というのが用意されており、
例えば次のような内容が書かれている。
・アグタン → 仁川広域市で食べれば+1P
・カルビタン → 結婚式場で食べれば+1P
・トックク → ソルラル(旧正月)に食べれば+1P
アグタン(アンコウ鍋)は仁川広域市の名物料理として有名。
カルビタン(牛カルビのスープ)は結婚式料理の定番。
トックク(韓国式の雑煮)も正月料理には欠かせない。
特定の場所、特定の瞬間に食べてこそ意義のある料理。
その料理をより楽しんだという意味合いを込めて、
普通に食べた場合よりも、高ポイントを付与したいと思う。
すなわち、アグタンを仁川広域市内で食べた人は、
得点の欄に数字の「2」を入力することになる。
これを120種類すべてで行うと、
最後に合計のポイント数が自動的に計算される。
満点は150ポイント。
初級レベルとはいえコンプリートの難易度は高く、
僕の場合でも、結果は144ポイントであった。
そして結果の目安はこんな感じに作ってみた。
-60ポイント以上 → 韓食ハンター5級レベル
-80ポイント以上 → 韓食ハンター4級レベル
100ポイント以上 → 韓食ハンター3級レベル
120ポイント以上 → ネクストステージへ
ネクストステージへ、などと書いてはいるが、
実際のところ、まだその準備はまるで出来ていない。
いずれここに含まれない、よりマニアックな料理を集め、
さらなる韓食マニアのためのリストを作成する予定だ。
中級、上級レベルでは郷土料理などもわんさか入り、
それこそ韓国全土を旅しないことにはコンプリート不可能。
ひとつひとつリストを塗りつぶしていく達成感を、
存分に味わえるような仕掛けにしていきたいと思う。
正月早々、アホなことに熱意を燃やしているが、
個人的には長い時間をかけて温めてきた企画である。
面白がってくれる人がどれだけいるかわからないが、
今後、少しずつバージョンアップを加えて育てていきたい。
集え、韓食ハンター!
まずは1度、ぜひ試してみて欲しい。
<お知らせ>
仕事が忙しくHPの更新ができません。
落ち着いたら、まとめて更新したいと思います。
http://www.koparis.com/~hatta/
<八田氏の独り言>
こういうことを考えているときがいちばん楽しい。
その気持ちを忘れないようにしたいと思います。
コリアうめーや!!第212号
2010年1月1日
発行人 八田 靖史
hachimax@hotmail.com