Twitterに投稿した内容の転載です。
(1/6)昨日は新大久保でホヤのリサーチに同行。三陸のホヤは震災で壊滅的な打撃を受けたが現在は復活。ただし、震災前まで大量に輸出していた韓国の禁輸措置で、そのぶんが毎年大量に廃棄されている。韓国への働きかけは続いているが、韓国側も消費者からの不安の声や韓国内での増産など事情がある。
(2/6)韓国への輸出が難しいなら、もっともよいのは国内での消費を伸ばすこと。新大久保でのリサーチは、ホヤの消費拡大を目指す団体の方が、韓国式刺身店などでホヤが食べられていると情報を得たことから。6軒の刺身店を回ったが、すべての店で活ホヤの刺身を扱っていた。いずれも三陸産とのこと。
(3/6)韓国の刺身店では、タイでもヒラメでもメインの刺身を頼むと「ツキダシ」と称する無料の副菜が大量に出てくる。ここにホヤ、牡蠣、エビなどの刺身は定番として必ずつく。新大久保の刺身店でも同様のスタイルであり、刺身を注文するほぼすべての客が自動的にホヤも一緒に食べる。これは大きい。
(4/6)新大久保でもチーズタッカルビに比べると韓国式の刺身は圧倒的にマイナー。コアな韓国好きもいるが、ほとんどの刺身店は韓国人の常連客に支えられている。ましてホヤの刺身を単品で注文するのは韓国人ぐらいとのこと。三陸から韓国に輸出はできないが、新大久保では韓国人が好んで食べている。
(5/6)三陸のホヤが築地に入り、これを韓国人経営の仲卸業者が、韓国人経営の韓国式刺身店に卸し、それを韓国人が食べる。かつての輸出量に比べたら微々たるものだろうが、三陸の現状を考えるとすべての日本人にとって涙が出るほどありがたい話ではなかろうか(韓国人にその意識はないだろうけど)。
(6/6)ホヤの旬はまさにこれから。韓国式刺身店の「テジョンデ」「浦港刺身」「大久保ジンコゲ」「大久保海宝館」「海雲台本店」「海雲台2号店」「南海水産」と、韓国式居酒屋の「ソジュハンザン」で食べられるのは今回確認した。日韓にまたがるホヤ問題への希望と可能性が新大久保にある気がする。