先日、韓食ペディアにネンミョン(冷麺/냉면)の記事をアップしましたが、それに続いてミルミョン(小麦粉麺の冷麺/밀면)もアップしました。
先日の出張で少し時間があったため、ミルミョンの元祖とされる「内湖冷麺」を訪れたのがきっかけです。看板に「Since1919」とありますが、これはかつて咸鏡南道興南市で開いた「トンチュン麺屋」という店の創業年。朝鮮戦争によって釜山まで非難し、1953年に現在の釜山市中区牛岩洞で「内浦冷麺」として新たに店を開き、1954年頃から小麦粉麺での製造を始めて、これがミルミョンとして定着したそうです。
元祖のミルミョンという感慨もプラスされてか、今まで食べたミルミョンの中でもかなり印象深い1杯でした。アクセスは悪いですが、ミルミョン好きな方にはぜひおすすめ。
たいていのミルミョンってスープがずいぶん甘いのですが、ここのは牛ダシが効いていてすっきりです。赤い薬味ダレを溶くとそこから甘味が加わりましたが、それでも一般的なミルミョンに比べたらかなり控え目でした。また、麺も細みででんぷんのコシが強く、そのあたりも咸興の系統かなぁと思ったり。いろいろ発見の多い老舗探訪でした。
韓食ペディアを書くにあたっていろいろ調べていたら、これまで知らなかった晋州発祥説なんてのも見つかり、これもまた冷麺に負けず劣らず奥が深いなぁと。調べた範囲内ですがひと通りまとめましたので、よかったらぜひご覧ください。また、今回より飲食店情報も加えました(ついでに冷麺のほうにも追加しました)。
韓食ペディア
ミルミョン(小麦粉麺の冷麺/밀면)
ネンミョン(冷麺/냉면)