韓国仲間のうち2人が結婚するということになり、
それはめでたいということで、一同集まって祝いました。
それもどうせなら、ということで韓国スタイルの結婚式風に。
企画しているうちにずいぶんと盛り上がってしまい、
本物の結婚式並に本格的なイベントとなりました。
会場としたのは新大久保でも指折りのキャパを誇るグリーン食堂。
2階の座敷は60人を1度に収容でき、大規模な宴会には最適です。
今回はこの店に事情を説明し、全面的に協力して頂きました。
まず問題となったのは、大人数を意識した料理の組み立て。
普段のコースでは芸がないと思っていたら、グリーン食堂のほうから、
「結婚式用のスペシャルメニューを準備しましょう」
との頼もしい一言を頂きました。
予算との絡みであれこれ悩んだ結果、決まったのは以下の11品。
・ホンオフェ(エイの刺身)
・ヘパリネンチェ(クラゲの冷製)
・パマリ(細ネギの巻きもの)
・チャプチェ(春雨炒め)
・トンテジョン(スケトウダラのジョン)
・エホバクジョン(カボチャのジョン)
・トングランテン(ひき肉のジョン)
・サンジョク(野菜・牛肉串焼き)
・テジピョニュク(茹で豚の薄切り)
・プルコギ(下味をつけた牛焼肉)
・ククス(温麺)
このほかにキムチなどの副菜がつきます。
エイは全羅道の結婚式には欠かせない料理。
チャプチェや、ヘパリネンチェ、パマリなどの長い料理は、
2人で長い間、幸せに暮らせるようにとの意味から。
またククスも同じ意味があり、結婚式の代名詞的料理でもあります。
韓国語で、
「いつククスを食べさせてくれるの?」
と聞かれたら、それは早く結婚しろという婉曲的表現。
こうした料理を組み込んで、特製結婚式コースが完成しました。
料理の一部だけになりますが、写真でも紹介します。
サンジョクとエホバクジョンの盛り合わせ。
こちらはパマリ。パガンフェという呼び名もあります。
そしてこれが結婚式に欠かせないククス。
煮干ベースのダシに、素麺のような細麺が入ります。
結婚式など大人数の集まりに出す料理として便利なため、
こうした祝いの席にはかならず麺料理が加わります。
そんな意味からチャンチククス(宴会の麺)とも呼ばれたり。
ちなみに冒頭の写真は同じく祝い用の伝統餅の盛り合わせ。
新大久保にはこうした伝統餅の専門店もあり、
今回は楽園餅家にて注文致しました。
・ヤクシク(韓国式の甘いおこわ)
・ソンピョン(松葉と一緒に蒸した餅)
・パラムトク(中に空洞を作った蒸し餅)
・ムジゲトク(虹色に色の層を作った甑餅)
・コンチャルトク(豆を加えた餅米の餅)
という5種類がセットになったもの。
これをウェディングケーキがわりとして伝統餅入刀をしました。
ちなみにグリーン食堂ではこうした宴会のために、
もろもろの準備をしているようで、韓服なども貸してくれます。
結婚式の2次会を新大久保でというのも面白いかもしれませんね。
なお、今回の料理はすべて特注料理なので、
普通に行ってもメニューの中にはありません。
また、同じようなイベントを組むとしても、
そっくりそのまま同じようにはならないかもしれません。
希望する方は、お店の人に相談してみてください。
新大久保の隠れた実力を再認識した1日でした。
店名:グリーン食堂新大久保店
住所:東京都新宿区百人町1-7-16サイトピア和昌1階
電話:03-3207-0350
営業:11:00~翌7:00
定休:なし
(※追記。グリーン食堂大久保店は2006年7月に閉店しました)
店名:楽園餅家(らくえんもちや)
住所:東京都新宿区大久保1-17-16
電話:03-3204-6683
営業:13:00~22:00(併設のカフェ)
定休:旧正月・秋夕連休
http://www.rakuen-mochiya.com/
<過去の関連日記>
(05月22日)新大久保「グリーン食堂」でカルビタンなど。
(06月10日)新大久保「グリーン食堂」でトドックイ。
4 Responses to 新大久保「グリーン食堂」でオリジナル結婚式。