港町の統営は晴天でした。
牡蠣の養殖が盛んな地域で、名物料理の筆頭も牡蠣です。
香ばしい風味のクルグイ(焼き牡蠣)はやや小粒ながらも大量。
炙ったことで身がキュッと締まり、旨味が凝縮していました。
そのままでも美味しいですが、醤油にちょっとつけても美味。
クルスッケ(茹で牡蠣)。
チョジャン(唐辛子酢味噌)につけて食べます。
もうちょっと後になったら、生牡蠣も出てくるのでしょう。
クルジョン(牡蠣のチヂミ)は生地に刻んだ野菜も入り、
チヂミというより、オムレツのような印象でしたね。
海苔で見えにくいですが、クルバプ(牡蠣ごはん)。
薄味に仕上げてあるので、牡蠣の風味がよく活きています。
先ほどの焼き牡蠣を、ここに載せて食べてもまたいい感じ。
副菜として出てきた牡蠣のチャンジョリム(醤油煮)。
これを食べて、ビールから焼酎への移行を決めました。
また別のクルジョン(牡蠣のチヂミ)。
こちらはいわゆるチヂミらしいチヂミでしたね。
ひとつに牡蠣がふた粒ずつ入っています。
パジラクムチム(アサリの和え物)。
サラダ風に生野菜と甘酸っぱいタレで和えています。
モンゲユグァクピビムパプ(ホヤとハマグリのビビンバ)。
同じく名物のホヤを、ユグァクと呼ばれる伝統料理のビビンバ。
ユグァクはハマグリの身を刻み、タマネギなどと炒めたもの。
ほんのりとした甘味が、ホヤの鮮烈な風味をまろやかにまとめます。
写真では見えませんが、ひき肉のような具も入っており、
何かと思ったら、エビとムール貝を細かく刻んで炒めたものとか。
これがいいアクセントになって旨味を一段階押し上げています。
ただ、ホヤ料理は春夏のものなので、もうそろそろおしまい。
ホヤが消えた頃から、本格的に牡蠣のシーズンが始まります。
ワタリガニとハマグリの入ったテンジャンチゲ(味噌チゲ)。
海沿いの町で食べるテンジャンチゲは、なぜかくも旨いのか。
といった感じで、順調なスタートを切っております。
今日はこれから統営を出て、内陸のほうを攻めに行く予定。
まだ今夜の宿をどこにするか決めていないのですが、
けっこうな大移動を覚悟しなければならない1日です。
なお、この出張は11月のツアー下見を兼ねておりますが、
それだけではなく、他の仕事も平行して進めていたりします。
ここに載せた料理が、そのままツアーで登場する訳ではないので、
ご参加頂く方は、その点のみご理解頂ければ幸いです。