出張報告(9)盈徳ズワイガニ祭りでカニ三昧。

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第16回盈徳ズワイガニ祭り!

今年は3月28日から4月1日までの開催で、
喜ばしいことに出張日程とぴったり重なりました。

盈徳といえば韓国でもっとも有名なズワイガニの産地。
これを逃しては一生後悔する、というぐらいの熱い気持ちで、
大邱から盈徳までひらりと足を伸ばしてきました。

盈徳のバスターミナルからタクシーで20分程度。
江口(カング)港一帯に専門店が集まっています。

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大皿に盛られたスチームのズワイガニ。

お店の人とも相談しつつ、財布とも相談しつつ、
最終的に……。

・羅津産のズワイガニ(大) → 8万ウォン
・盈徳産のズワイガニ(小) → 7万ウォン

という2杯で注文。
メンバーは3人でしたが量はそれなりに充分でした。
お酒を飲まずカニだけ食べるなら1人1杯でも。

ちなみに羅津(ラジン)産というのは北朝鮮産で、
ロシア経由で来るため、輸入物という扱いですね。
他の店ではストレートにロシア産とも書いてあります。

なお、盈徳産のズワイガニ(大)の場合は、
羅津産と同じサイズで……。

「1杯20万ウォン!」

さすがにそれはちょっと手が出ませんでした。
いつかゴチになる機会があれば食べてみたいですね。

しかも盈徳産にはまだまだグレードがあり、

・パクタルゲ(パンパンに身の詰まったカニ)
・ファンジャン(金色のカニミソを持ったカニ)

といった用語も飛び交います。
ドラマ「食客」を見た方なら聞き覚えがあるかと。
金に糸目をつけないなら上には上があるようです。

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これは盈徳産のカニつけられている目印。

周辺の露店などで販売されているズワイガニには、
これがなくても盈徳産を名乗っている例がありました。

別の流通ルートがあるのか、名前だけの盈徳産か。
あるいは足が欠けていたりしても目印はつかない様子。
僕も細かな事情はまだまだよくわかっておりませんが、
現地で見た価格は、店によって本当にまちまちでした。

素人目線で確実に盈徳産のズワイガニを食べたい。
そんなときは目印を参考にするのがよいと思います。
地元の事情通などと一緒に行くなら別ですけどね。

身の詰まった盈徳産の中で足の少し欠けたやつを、
格安で味わうという裏テクニックもあるようです。

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味のほうは小ぶりでも盈徳産のほうが上をいく印象。
ただ食べ応えでは羅津産も負けてはいませんでした。
量と質のどちらを重視するかというところですね。

一方、カニミソだけは盈徳産が圧倒的に美味。
そのあたりも考慮しつつ注文するのがよいかと思います。

他のお客さんも、値段と量のバランスを取りつつ、
安価なホンゲ(ベニズワイガニ)を足したりもしていました。
いろいろ頼んでシェアというのでもいいでしょうね。

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ズワイガニのダシが効いた鍋と……。

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カニミソのポックムパプ(炒めごはん)はサービス。
大皿が出てくると同時に、甲羅は下げられてしまうので、
カニミソで食べたいときはそれを断る必要があります。

僕らは盈徳産と羅津産の両方を味見したうえで、
盈徳産をつまみに残し、羅津産を炒めてもらいました。

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その後、祭りの会場をウロウロしながら、
地元のマッコリを飲んだり、屋台料理をつまんだり。

・ズワイガニでダシをとったオデン
・ズワイガニ入りの味噌汁すいとん入り
・ズワイガニ入りビビンバ

といった贅沢料理が格安で出ていました。
それらを試食しながら、上の写真はデザート。
たい焼きのズワイガニ版という感じですかね。

ヨンドクテゲパン、という名前で売っていました。

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ひと通り、ズワイガニ祭りを楽しんだ後は、
バスに乗って、再び浦項の町へと移動。

写真は夕食に選んだムルフェグクスという料理です。

刺身を冷や汁風に仕立てたのがムルフェであり、
そこに麺(グクス)を足すからムルフェグクス。

甘酸っぱいシャーベット状のスープに、
ヒラメの刺身と生野菜、そして素麺が浸っています。
これ夏の暑い時期に食べたら最高でしょうねぇ。

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最後は海辺沿いのテント屋台で1杯。

活けのエビをたっぷり刺身にしてもらいました。
コッセウというエビで辞書を見るとサルエビですが、
画像検索で比較するとちょっと違うような気も。
日本に帰ったらしっかり調べたいと思います。

身の部分は刺身で食べて、頭は塩焼きに。
あるいは最初から丸ごと塩焼きにも出来ます。

これをバリバリと食べつつ……。

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同じく名物のチョゲグイ(貝焼き)も注文。
ホタテ、ハマグリ、タイラギなどを堪能しました。

ということで9日目の日程も無事終了。

そのまま浦項に泊まって、翌朝大邱に移動し、
いまは大邱から水原に向かうKTXの中です。
今夜は水原で泊り、明日は京畿道を中心に巡ります。

<お知らせ>
日本で進化する韓国料理~食の韓流10年を振り返る~
http://www.rihga.co.jp/osaka/culture/single/detail/korean.html

<新刊情報>
韓国料理には、ご用心!
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http://books.rakuten.co.jp/rb/12257440/

<紹介記事>
スポーツソウルジャパン
http://www.sportsseoul.jp/article/read.php?sa_idx=4447



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