今年5月の連休頃に撮影した新大久保駅前の風景。
すっかりコリアンタウンの入口として賑わっています。
「ピーク時には1日5万人が訪れる!」
ということで語られておりますが、
この根拠は、2011年のゴールデンウィークの初日に、
新大久保駅の総出場者数が約4万人であったこと。
ほかにも東新宿駅、大久保駅、西武新宿駅の利用者や、
観光バスなどで来る人もいるので、プラス1万人。
そんなところから、出てきた数字らしいです。
新大久保駅を利用する人がすべて韓国ファンではないので、
この数字自体は、だいぶ盛った感がありますけどね。
それでも週末、連休になると、依然として大賑わいの新大久保。
夏休みに入って、これからの時期も混みあうと思われます。
そんな新大久保でもうそろそろ考えねばならないのが、
新大久保駅前と、大久保通り、一部の路地の大混雑。
玄関口となる新大久保駅は改札がひとつしかないため、
どうしても人の流れが集中し、混み合う原因になっています。
特に待ち合わせ利用の多い駅前はとんでもないことに。
ほかに適当な場所がないのも悩ましい部分ですが……。
「新大久保駅の改札前で待ち合わせない!」
という努力が必要な時期になってきました。
代案といえるほど、ビシッとした答えではないのですが、
例えば、駅を出て高架をくぐった先の喫煙スポット。
タバコの煙がもうもうと立ち込めているのを我慢できれば、
ここには道路脇にちょっとしたスペースがあります。
あるいは、そのナナメ向かいの「パリミキ」前。
ここも待ち合わせをしている人はいないので空いています。
もちろん店の入口に陣取ると営業妨害になるので注意。
ただ、これもそこまで広いスペースとはいいがたく、
大勢の人が集まったら、第2の駅前になるだけですね。
むしろ……。
・駅前で待ち合わせず、1軒目の目的地で合流。
・新大久保以外の駅前(大久保、東新宿、西武新宿)を利用
・待ち合わせ時間を、~時15分、45分に設定
といった選択肢も頭に入れてよいかと。
最後の15分、45分というのは、たいていの待ち合わせが、
~時ちょうどか、~時30分に設定されているためです。
これをずらすことで、気持ち程度の混雑緩和にはなります。
あとはまあ、新大久保はすべての道が細いので……。
・グループで横に広がって歩かない
・道の途中で立ち止まらない
・後ろが詰まっていないか気にしながら歩く
・立ち止まって店の入口をふさがない
なんてことも大事かもしれません。
新大久保はここ数年で観光地に変わってしまいましたが、
地元に住んでいる人たちには普段の生活があります。
お年寄りが歩けない、車椅子が通れないというのも、
観光客の立場として、頭の片隅に入れておきたいものです。
たぶんこのブログを見てくれている方の中には、
少なからず、発信側の立場にある人がいらっしゃるはず。
人の増える夏休みに向けて、ちょっとひと声かけて頂けると、
新大久保のマナー問題も、少しは変化が出るのではと思います。
まあ、諸問題の中には店側の要因も多々あるんですけどね。
とりあえずは観光客の立場からできることを探したいところです。
ちょっと固い話になってしまいましたが、いまの新大久保。
突如、観光地に変わったことで、地元に戸惑いはあるものの、
その一方で、韓国ファンとの関係性が生まれた部分もあります。
昨年あたりから、そういった取材をコツコツ続けており、
新大久保の新たな一面を探れないかとウロウロしています。
例えば、コチラは大久保通りにある「盛好堂」という老舗書店。
創業はなんと大正13年(1924年)というからすごいですね。
新大久保は周囲に高校、大学が多いため、学習参考書はもちろん、
かつて楽器の町として栄えたことから、音楽関係の本も充実。
また、留学生が多く住んでいるため、日本語学習のテキストも揃える、
まさに新大久保ならではという品揃えを誇る町の書店です。
その老舗書店には、いつしか韓国コーナーが設置され、
また、新大久保のガイドブックや、新大久保アイドルの写真集も販売。
最近は韓国から独自のルートで、韓国語のエンタメ本も仕入れており、
いつの間にやら、韓国ファン御用達の店にもなっております。
韓流関係の本を販売する営業スタッフの方などは、新刊が出ると、
まずここに来て、ポスターなどを貼らせてもらうのだとか。
新大久保の書店はここだけなので、情報発信の場にもなっています。
店名:盛好堂(せいこうどう)
住所:東京都新宿区百人町2-1-4セイコウドウビル1階
電話:03-3209-5630
営業:10:00~23:00(月~金)、10:00~22:00(土)、13:00~20:00(日、祝)
定休:第2、3日曜日
また、同じく大久保通りのハンコ専門店「島村印店」。
こちらも創業は1946年というから、やっぱり歴史がありますね。
先日も、ブログで紹介させて頂きましたが……。
じゃん、ハングルのハンコをオーダーすることができます。
お店の人に話を聞いたところ、これを始めたのは5~6年前。
新大久保に韓国ファンが増え始めた頃に、なにかできないかと、
始めたところ、いいお土産になると好評を博したそうです。
店が混んでいなければ、最短30分で完成するので、
注文した後、ランチでも食べていればすぐに持ち帰れます。
値段はサイズ、材質によっても異なりますが、1本1200円から。
いちばん人気は、12ミリのもので2000円程度です。
店名:島村印店
住所:東京都新宿区大久保2-18-7
電話:03-3209-0400
営業:8:00~19:00(月~金)、9:00~18:00(土)
定休:日曜日、祝日
http://www.e-ios.co.jp/ookubo/shop/simamura.htm
そして、コチラも大久保通りの「うなぎ東家」。
正確な創業年はわかりませんでしたが、60年近くとのこと。
60年注ぎ足しで作ったタレは、甘味が少ない辛党向けの味。
当たり前のことですが、ウナギはごはんと食べてこそ旨いもんだ、
という事実を、改めて理解させてくれるウナ重です。
ちなみに、この店に入ろうと思ったのは……。
こんな貼り紙がきっかけ。
春先の時期に、お店の方が体調を崩して店を休んだのですが、
その貼り紙の左下に、なにやらメッセージがありますよね。
拡大したらこんな感じ。
俳優のペ・スビンさんがこの店を訪れており、
彼の食べたウナギを、ということでファンが来ている模様です。
地元の老舗店と韓流ファンの間に交流が生まれていることに、
ちょっとした驚きと、じんわりとした感動がありました。
新大久保商店街のオフィシャルサイトを見ると、
ペ・スビンさん来店時の動画がアップされています。
新大久保商店街オフィシャルサイト
http://www.e-ios.co.jp/ookubo/
ペスビンが(うなぎ東家)に来た!
http://bit.ly/SMloEq
あと、同じところにハングルハンコの動画もありました。
こんな判子も出来ちゃうよ(*´∀`*)
http://bit.ly/OfooX5
店名:うなぎ東家
住所:東京都新宿区大久保2-18-10新宿スカイプラザ1階
電話:03-3200-7600
営業:11:45~20:30(月~金)、11:45~20:00(土)
定休:日曜日
韓国ファンが新大久保で日本料理を食べることは少ないでしょうが、
例えば、仲良くなった韓国人と一緒に行く、という用途ならアリかと。
あとは僕の個人的な例ですが、お店の開店祝いなどには、
大久保通りの「フローリストしのざき」に注文して花を贈ります。
お店へのちょっとした差し入れは、同じく大久保通りにある、
千葉県八街産の極上ピーナッツを扱う「相模屋」を利用。
韓国のお店以外にも、新大久保にはいいお店がたくさんあります。
地元の方々の話を聞くと、ブームを苦々しく思う声は多いですが、
仮にブームが終わっても韓国系の店がゼロになることはないはず。
韓国ファンの立場としても、新大久保に行くことはまだまだあるので、
地元の方々への視点もあっていいかなと、こんな記事を書きました。
まだ、僕自身も模索中であり、ほんとに触り程度ですが、
新大久保を訪れる皆様に、伝わることがあれば幸いです。
5 Responses to 新大久保を訪れる韓国ファンと地元との関係。