写真の日付を見ると、震災から1週間足らずの頃。
浅草にいる心の父と母を訪ねてみると、いつも通り元気でした。
原発問題は先が見えず、多くの外国人が帰国する中、
「まあ、大丈夫だろう!」
というお父さんの楽観的なセリフに、
なんだか心が軽くなったのを覚えています。
あれこれ近況報告もしながら、楽しい時間を過ごせました。
なお、仕事半分、プライベート半分ぐらいの気持ちで行き、
座った瞬間から、仕事への気持ちが霧散したのは焼酎のせい。
チャミスルでなく、チョウムチョロムでもなく、
ましてC1でもない、なんと驚きの「チョウンデイ」です。
慶尚南道の馬山を地盤とするこのマイナーな銘柄が、
まさか日本に正式輸入されているとは知りませんでした。
ラベルを見たら、横浜に輸入元があるようですね。
その直後、新大久保の韓国スーパーでも見かけたので、
いままさに売り出し中の新商品だったということでしょう。
このチョウンデイが持ついちばん大きな特徴は、
アルコール度数は16度以上、17度未満という飲みやすさ。
焼酎の低アルコール化は、ここ5年ほどの流行ですが、
この数字を全国的な流行に乗ったものと思ったら大間違いです。
なにしろチョウンデイは低アルコール焼酎の申し子というべき存在。
チャミスルとチョウムチョロムが20度をまたいで戦っていた、
2006年の下半期に、チョウンデイはなんと16.9度まで引き下げ。
その大胆な戦略に、焼酎メーカーはおろか消費者をも唖然とさせ、
低アルコール化路線を決定づけたのがこの銘柄でした。
ちなみに、それを見ておおいに慌てたのが釜山のC1であり、
販売網が重なることから、同じく16.9度のCYOUを発売、
慶尚道の焼酎戦争が、ますます泥沼化していったのを覚えています。
いやあ、そのチョウンデイを日本で飲めるとは。
それはもう「四季の里」の名物料理である、
砂肝炒めがますます美味しく感じられるというものですよ。
フライドチキンは塩コショウ味とヤンニョム(薬味ダレ)味を半々。
そして、タッペクスク(丸鶏の水炊き)も頼んでしまいました。
この日は2人だったので、フライドチキンと合わせてひとり1羽計算。
多いかなと思っても、食べたさが勝ってしまうのが、この店の魅力です。
まあ、食べきれなかったぶんは、持ち帰りましたけどね。
なお、これにタットリタン(鶏と野菜の鍋)を加えれば伝説の3羽制覇。
4~5人いるときは、ぜひおすすめしたい鶏、鶏、鶏のコースです。
そしてまた、サイドメニューの砂肝炒めも鶏であることをお忘れなく。
最近はマッコリばかりを飲んでいますが、たまには焼酎もいいですね。
最後はお父さんと一緒に飲んだので、ちょいと飲みすぎましたが、
ぐいぐいとグラスを傾ける快感も忘れてはいけないと思いました。
とはいえ、ちょっとチョウンデイは飲みやすすぎるのでは……。
普通の焼酎よりもアルコール度数が低いだけあって、
ついつい、飲めてしまうのが、より危険な感じもします。
馬山生まれの慶尚道焼酎、見つけたらぜひ試してみてください。
店名:四季の里
住所:東京都台東区花川戸1-2-7コーポ早川1階
電話:03-3842-9229
営業:11:00~14:30、17:00~23:00
定休:不定休
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