韓国産豚肉の輸入がこの10月から部分的に再開されました。
2000年3月に口蹄疫の問題から輸入がストップした後、
2004年5月に済州島産豚肉に限り、いったんは輸入を再開。
ところが同年11月に、豚コレラの発生でまたも中止となっていました。
その後、日本の輸入衛生条件に適した飼育環境を整える措置がとられ、
今月から再び済州島産の豚肉限定で輸入が始まったという経緯です。
新聞報道などを見ると、今月15日からもう流通しているようですね。
その輸入再開を記念した、セミナー&懇親会に招待頂き、
本日は四ツ谷の韓国文化院まで足を運んできました。
冒頭の写真はセミナー後に行われた、懇親会でのひとコマ。
輸入再開を記念し、来賓らによる伝統餅入刀が行われました。
懇親会ではビュッフェ形式の料理が振舞われました。
キムチ、チャプチェ(春雨炒め)、チヂミといった定番料理に加え……。
豚肉料理もたくさん。
テーマがテーマだけに凝った料理が出ていましたね。
ソースをかけた豚しゃぶかと思ったら、中にキウイが巻かれていたり。
スユク(茹で豚)にも、彩り用の野菜が散らされていました。
そのほか、韓国から加工食品のメーカーも参加しており、
ソーセージ、焼き豚、トッカルビ(叩いたカルビ)の試食コーナーも。
豚肉のプルコギ(焼肉)や、キムチチゲなどもありましたね。
僕はプレス扱いで参加しましたが、むしろメインはバイヤーさん。
韓国から輸入されてくる豚肉、そして加工肉の扱いを検討する方が、
主として参加している、といったセミナー&懇親会でした。
韓国と日本は距離的に近いため、発注にすぐ対応できるとか、
冷凍でなく、冷蔵肉を主流にするとか、価格面でのデータとか。
なかなか聞けない専門的な話が多く、興味深かったです。
食事をしながら、カヤグムの演奏を聴けたり。
うつみ宮土理さんのトークショーが行われたり。
ずいぶんと豪華な席で、最後まで楽しませて頂きました。
いずれ済州島産の豚肉が広く流通していけば、
韓国料理店のメニューに並ぶような日も来るんですかね。
セミナーではロース、モモといった部位の話が多かったですが、
個人的には皮付きのバラ肉あたりを扱って欲しいです。
あとは焼肉用の豚皮とか、肉のたっぷりついた豚の背骨とか。
たぶん一般的な需要はほとんどないでしょうが、
韓国料理好きとしては、ある種、垂涎の部位ですもんね。
そういったマニアックな部位の輸入も可能なのかどうか、
いずれ機会があったら、細かく調べてみたいと思います。
とりあえずは輸入再開という部分での大きな第1歩。
韓国内でも有名な豚肉の特産地だけに、今後に期待したいですね。