恩師監修の『ダメになる人類学』に原稿を書きました。

 楽しみにしていた本が届きました。

 大学時代の恩師である吉野晃先生が監修なさった『ダメになる人類学』(北樹出版)。「フィールドで遭遇した『ダメ』にまつわるエピソードを、文化人類学視座から読み解く、珠玉の事例集」ですが……。

 タイトルの濁点が薄めになっているように「タメ」にもなりえます。

 本書の「はじめに」を見ると、読者の想定として「大学の1年生で初めて文化人類学という学問に触れる学生」や「かつて大学で文化人類学を学んだ人たち」とあります。アカデミックな内容ではあるものの、全体に読みやすく、世界各地のさまざまな民族による多種多様な文化が幅広く取り上げられています。

 全17名の執筆者がそれぞれのフィールドから報告をするので、ニューギニア島における時間と人間関係の話があるかと思えば、直後に中国のコーラ文化が紹介され、さらには琉球語の話題へと続いてゆく変幻自在なページ構成が面白くてなりません。

 教科書にもなるのでしょうが、読み物としても楽しめます。

 そんな中、うっかりまぎれ込んだかのようにコリアン・フード・コラムニストが参加しているのはご愛敬。やや場違い感はあると思いますが、吉野先生のゼミで学び、朝鮮半島の食文化をテーマに卒論を書き、それが現在の仕事につながったのですから、ここに参加させていただいたのはとても光栄なことです。

 想定読者に含まれる方。文化人類学に関心の深い方。東京学芸大学に在学中ならびにOBの方。そして、アカデミックな場で多少肩に力の入った僕の原稿に興味がある方はぜひお求めください。発売日は4月10日。2,530円(税込)です。

北樹出版
http://www.hokuju.jp/books/view.cgi?cmd=dp&num=1130&Tfile=Data
Amazon
https://www.amazon.co.jp/dp/4779306299/

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