先日の南北首脳会談で平壌冷麺が話題になったことから、北朝鮮の食文化に関するメディアからの問い合わせが増えています。今後の米朝首脳会談、日朝首脳会談と続いていく中で、北朝鮮の食文化にも注目が集まることを期待しつつ、ひと足先にSNSで発信することにしました。
イタメシならぬ「キタメシ(北メシ)」と名付けて。
以下、Twitterからの転載です。
2018年はイタメシならぬ「キタメシ(北朝鮮メシ)」に関心が集まると見て、ひと足早くまとめにかかります。朝鮮メシを「朝メシ」にしようと思ったら、「あさめし」と同じになったので「北メシ」です。北朝鮮で食べたもの。また韓国や中国で食べた北朝鮮の郷土料理も含める予定です。
【キタメシ001】そば麺を冷たいスープにで味わう平壌冷麺こと、ピョンヤンレンミョン(평양랭면)。単にククス(麺)とも呼ぶことも多いです。肉ダシか、水キムチの汁をスープにしますが、専門店では牛肉、豚肉、キジ肉(または鶏肉)を用いて複合的なうま味のスープを作ります。
【キタメシ002】お盆状の平たい器に冷麺を盛り付けた、チェンバングクス(쟁반국수)。お盆のことをチェンバンと呼び、直訳はお盆麺。写真はかの有名な「玉流館(옥류관)」にて食べたもので、そば麺の入ったスープはピリッと辛く刺激的でした。先日の南北首脳会談晩餐会にも登場。
【キタメシ003】緑豆粉の生地を平たく焼いた、ロクトゥチヂム(록두지짐)。南ではピンデトク、ノクトゥジョンと呼びます。ピンデトクは「南京虫の餅」とも読めるため、金正日総書記が金大中大統領訪朝の際、「あの美味しい料理を、なぜ南では南京虫と呼ぶのか」と語ったとも。
【キタメシ004】アヒルを焼肉で味わう、オリプルコギ(오리불고기)。甘酢ダレにつけるか、北の方言でプル(부루)と呼ばれるサンチュに包んでコチュジャンとともに。これを「平壌ダック」と呼んだ人がいるようで、その卓越したセンスに脱帽。肉質は柔らかくて美味です。
【キタメシ005】牛肉、豚肉、鶏肉を大根とともに醤油、砂糖などで煮付けた、ケソンムチム(개성무찜)。直訳では「開城の大根煮」です。肉を脇役扱いするネーミングはカッコよく、そのうま味を吸った大根は確かに美味でした。写真はソウルの宮中飲食研究院にて食べたもの。
今後も1日にひとつぐらいのペースでコツコツ書ければと思っています。Twitter、Facebook、Instagramで随時更新していきますので、ぜひチェックしていただければと思います。
また、もう明日になりますが、四谷の韓国語学校「ウリアカデミー」で行っている韓食語講座で北朝鮮の食文化について話をします。残席わずかですがあるようなので、関心のある方はぜひ以下をご覧ください。
第11回 八田靖史の韓食語講座~北朝鮮編~
https://www.woori-academy.com/premier#a03
2 Responses to 2018年はイタメシならぬ「キタメシ(北朝鮮メシ)」がアツイ!?