午後2時過ぎで14組待ち。
人気店と聞いたので食事時を外せば大丈夫かと思ったら、そんなことはありませんでした。たぶん土曜日だったというのも大きいでしょうね。車でやってきたファミリーが大勢いました。
このお店のメインメニューはテジクッパプ(豚肉のスープごはん、돼지국밥)。
僕はごはんを別盛りにしたタロクッパプ(別盛りのスープごはん、따로국밥)を注文しました。いちばんオーソドックスなテジクッパプはスープにごはんが浸って出てくるやつ。
タロクッパプからさらに具の豚肉を抜けば、スユクペッパン(スープと具とごはんを別盛りにした定食、수육백반)になりますし、豚肉でなく内臓部位を具に入れればネジャンクッパプ(内臓のスープごはん、내장국밥)になります。
行列の秘密はすぐわかりました。ずいぶんな具だくさん。
薄切りにした豚肉が後から後から出てきますし、くさみもないというのがすべてですね。スープをすすりつつ、肉をもりもり頬張る快感を楽しみました。
スープにはごく薄くしか味がついていませんので、アミの塩辛や、ニラキムチを入れて調節します。
ここで躊躇なくドサドサと入れられるのが韓国人。ちょっと入れて、味を見て、もうちょっと入れて、味を見て、といううちに味がわからなくなったりするので、スープをひとすすりして、このぐらいと入れられるようになる修行が必要です。
僕はまだその修行がたらないクチ。
入れすぎて濃くなっちゃうよりはマシですが、この後、3回ほどニラキムチを足しました。バチッと決まると本当に美味しいんですよね。
ぼんやりとしていたうま味の輪郭がいきなりキリッと際立って。塩加減というのは本当に大事なんだなぁとつくづく思います。
お店は15時を過ぎてようやく行列が解消。
金海(キメ)では有名な店だということですが、およそ観光客が来るところではないので、気軽におすすめすることはできません。
釜山-金海軽電鉄に乗って、金海空港のある空港駅から9つめの仁済大駅下車。そして徒歩18分。首露王陵に行くついでで降りるとかだったらいいかもしれませんが、わざわざ行くのはかなり大変だと思います。
でも、このテジクッパプを食べに行けば、先日書いた1人前3000ウォンの激安サムギョプサル(豚バラ肉の焼肉、삼겹살)はすぐ近く。そことセットにしてハシゴをするなら、物好きな人が足を運ぶ意味は少し出てくるかもしれません。
ほぼただの住宅地である金海の漁防洞(オバンドン)。
それでも一筋縄ではいかない魅力がありそうです。
店名:密陽テジクッパプ(밀양돼지국밥)
住所:慶尚南道金海市仁済路91(漁防洞1130-11)
住所:경상남도 김해시 인제로 91(어방동 1130-11)
電話:055-337-1790