年明けよりちらちらとお伝えしていましたが、新刊が発売になります。
『食の日韓論 ボクらは同じものを食べている』(三五館)
すでに印刷段階に入っておりまして、1月22日(金)に発売の予定です。書店によっては多少ズレることがあるかもしれませんが、早いところではその日から並び始めます。
黒と赤を基調とした少しモノモノしい表紙になっていますが、目指したところは食を通じての日韓友好です。
テーマとしたのは「日本の中の韓国料理」と「韓国の中の日本料理」。内容の比重としては2015年の取材から「韓国の中の日本料理」が中心となっていますが、全体の意識は「日本の中の韓国料理」へ返ってくることを意図しました。サブタイトルにある、
「ボクらは同じものを食べている」
というのはそんな意図を表しています。一連の内容はこんな感じ。
第1章 日韓のスーパーに見る交流事情
〈1〉1999年の韓国暮らしと僕の日本食ライフ
〈2〉劇的進化! 韓国スーパーの日本料理事情
〈3〉発展途上!? 日本スーパーの韓国料理事情第2章 韓国の生産現場で成長する〝つながり〟
〈1〉日本人が知らずに口にしている韓国産食材
〈2〉莞島アワビの養殖場で体感した〝韓国産〟への信頼
〈3〉康津のパプリカ農場で〝韓国産〟の価値を知る第3章 韓国で郷土料理化した日本食は歴史遺産か?
〈1〉光州のユビキとソバから国家と市民を考える
〈2〉歴史とは別次元で受容された日本食の名残を追う
〈3〉新アイデアで磨かれた仁川の日本食文化第4章 和食の最先端に国境はなかった
〈1〉韓国のとんかつに意地と進化と知恵を見た!
〈2〉ホテルの高級日本料理から韓国の精神性を読解する
〈3〉こんなにも親しまれている日本の外食店
〈4〉新世代の台頭で深まる食の交流第5章 冷麺には未来があった
〈1〉本場の冷麺が食べられれば、謎は解けるか?
〈2〉初めての北朝鮮で打ち砕かれた食の常識
〈3〉冷麺がつなぐ日韓朝のストーリー
タイトルが日韓論となっているように、全体としては日韓の未来を考察するものですが、話のひとつひとつはグルメルポや地方の旅エッセイの形を取っています。論の部分も、グルメの部分も楽しんでいただけるよう工夫を凝らしましたので、ぜひたくさんの方に読んでいただきたいと思います。
本日よりアマゾンの予約も開始しました。
『食の日韓論 ボクらは同じものを食べている』
三五館/1512円/2016.1.22
ぜひ周囲の方々にも広く拡散していただければ幸いです。
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