1軒目の「貢茶(ゴンチャ)」を出て、そういえば近くのラフォーレ原宿内には「ソフトリー」の2号店が出ていたなと。歩いてものの数分という距離に、これまた韓国から進出してきたアイスクリーム店があるというのは、韓国ファンにとってなんとも嬉しい立地です。
いちばん最初のオープンは広尾でしたね。2014年11月にもともとは別ブランドの「ミルクカウ」として進出を果たし、翌2015年6月に韓国でのアイスクリームブームを作った本家本元の「ソフトリー」に転換。7月にラフォーレ原宿店、9月に代官山店と順調に拡大しています(現在、広尾は改装中とか)。
個人的なお目当てはこちらのリキッドハニー。
もともと巣蜜(コムハニー)で有名になったお店ですが、巣蜜って塊をそのままかじるので甘さがちょっとダイレクトすぎるんですよね。取材で写真を撮るなら見栄えのするハニーチップ(巣蜜載せ)ですが、個人的に食べるなら液状の蜂蜜をかけたリキッドハニーをひいきにしています。
で、それを頼んだ後に、ふと気付いたのがこの看板。
「ママーパン、デビュー?」
このときに思ったのは、これが韓国の商品なのか、日本で考案したオリジナルなのかということですね。本国でも販売されている新商品ならばぜひ食べておきたい。英語で「MOTHER BREAD」とあるので、これをとっかかりにいろいろ検索をしてみると、韓国語では「마더빵」と呼ぶことが判明しました。マザーパンですね。
それを日本語でママーパンとしたのはかわいらしさを考えたのでしょうか。
ならばということで結局これも頼んじゃいました。
どうですかこのビジュアル。バタートーストにアイスクリームを挟んで、そこに蜂蜜をたらーりとかけてあります。蜂蜜はチョコ、キャラメルにも切り替えてもOK。
で、食べてみると、アイスの冷たさ、甘さを絶妙にトーストが受け止めて、なんというかモリモリ食べられるんですよ。そしてパンの部分を噛むことで、アイスの濃厚なうま味がよりくっきりしてくるというのがスゴイ。料理を味わううえで「噛む」というのは大事な要素なのですが、食材によってはあまり噛めないものもありますよね。それを噛めるようにするだけで味の印象がガラッと変わることは多々ありますが、このママーパンはまさにその典型例と言えるのではないでしょうか。
リキッドハニーを食べた後にもかかわらず、自分でも驚くぐらい即時完食。
たぶんこれ冬に食べたからよかったというのもあるでしょうね。夏の暑い時期だったら、食パンのモサモサが重たいでしょうし、アイスの冷たさを優先して楽しみたいでしょうし。するとこれはシーズンオフを絶妙にカバーする新メニューなのでは、とまたひとつ感心するのでした。
ということで食べたい人は急ぐべし!
それともうひとつ思ったのが、これやろうと思ったら自分でもできると思うんですよ。食パンをトーストしてバターを塗って、アイス挟んで蜂蜜かければいいだけですからね。
でもきっと同じ味にはならないだろうなと感じるのは、「ソフトリー」って巣蜜のインパクトで話題になったお店ですが、もともとのアイスがオーガニック牛乳でレベルが高いんです。その姿勢を日本でも踏襲していて、いろいろ比較検討した結果、群馬県のタカハシ乳業で作られる有機乳を採用。農薬、化学肥料不使用の牧草で育った牛の乳を、65度の低温殺菌(30分)で味わいを壊さないという特別な牛乳を使っています。
そのへんの話は、こちらの記事を書いたときに伺ったのですが、単に韓国から持ってくるだけでなく、できるだけいいもので再現しようとの姿勢を強く感じられたのが印象的でした。
ちなみに蜂蜜も韓国から輸入した単花蜜(単一の花から採取した蜜)。韓国では以前、巣蜜の成分が問題になりましたが、それも巣素と呼ばれる木枠の素部分を使用しないことでクリアされたそうです(そのぶん仕入れ単価は上がったようですが)。
といった感じでしっかり話を聞くとますます食べに行く機会が増えそうな「ソフトリー」。
こちらもぜひ順調に店を拡大していって欲しいですね。僕はまた近いうちにママーパンを食べに行ってしまいそうです。
ソフトリー広尾店
東京都渋谷区広尾5-17-10MKビル1階
03-6459-3838ソフトリーラフォーレ原宿店
東京都渋谷区神宮前1-11-6
03-6434-7666ソフトリー代官山店
東京都渋谷区代官山町13-8キャッスルマンション代官山105号
03-6455-3019