7月21日に韓国入りし、光州(クァンジュ)、全羅南道(チョルラナムド)を巡っていました。いまはソウルに戻って最近の定宿にこもっています。ここから後半戦に入って、ソウル、仁川(インチョン)、栄州(ヨンジュ)と取材を続けていく予定です。
あ、そうそう。栄州のトークイベントそろそろ定員だそうです。お早目に。
さて、今回の光州、全羅南道取材は雑誌、ウェブ、単行本などいろいろなところに記事を書く予定ですが、それとともに毎年秋の恒例「まんぷくツアー」(三進トラベル)の下見を兼ねております。今年で第7回を迎える大人気企画。今年も美味しいものがたくさん食べられるように準備を重ねています。
まだ、これから下見の結果を踏まえ、あれこれツアーの形になるよう揉み込んでいく作業が必要ですが、現時点での収穫をチラ見せしたいと思います。ただし、これらは有力な候補ではあるものの、まだ最終的な確定ではないことをご了承ください。
まず、冒頭の写真は光州のご当地B級グルメである焼き冷麺。冷麺を焼くといういかにも不思議な調理法ですが、地元ではずいぶん有名で、熱狂的なファンのいる料理です。
続いて、莞島(ワンド)のアワビ。
アワビの養殖が盛んな莞島を訪れて、アワビをどっさり食べようというのが今年のメインになる予定です。しっかり生産現場も訪れ、地元の方と仲良くなってきましたので、ここは気合いを入れますよ~。
1927年に建てられた日本家屋に出合えるマッコリ醸造場。
海南(ヘナム)の「海倉酒造場(ヘチャンチュジョジャン)」を訪れ、できたてのフレッシュなマッコリを味見させていただこうと思っています。かつての名残をそのまま残す日本庭園を眺めながら、甘味料不使用(に最近なったそうです)のマッコリを飲む、というまたとない体験ができます。
新安(シナン)郡の曽島(チュンド)にある「太平塩田(テピョンヨムジョン)」は単一塩田として韓国最大の規模を誇っています。ここで作られるブランド塩は、韓国全土にその名声を轟かせている逸品。アワビと並んで、ここがもうひとつのメインとなる予定です。
塩田体験をしたり、ここの塩を使った料理を味わったり。
和順(ファスン)名物の黒豆腐。
写真に撮るのが難しかったのですが、灰色っぽい色をしているのがわかるでしょうか。大豆ではなく黒豆を使って作る、栄養価の高い豆腐を味わってみたいと考えています。
長興(チャンフン)名物のサマプ。
一般的にサマプ(三合)といえばホンオフェ(ガンギエイの刺身)、茹で豚、熟成キムチを指しますが、長興においては韓牛、タイラギ、シイタケという地元の名産品3種をサマプと称しています。
焼肉の隣でタイラギとシイタケを焼き、一緒に味わうのが長興スタイルです。
莞島に戻って、ヘチョテンジャンクッ(海藻入りの味噌汁)。
莞島のアワビが美味しいのは、上質のワカメ、コンブがとれるから。今回の取材ではアワビが食べるはずのコンブまで奪うように味見をしてきましたが、確かに素晴らしいものでした。であればそんな海藻料理も味わわずにいられません。
これでもかと磯の香り満載のスープです。
海南では地鶏のフルコースが名物となっています。
写真はタップルコギ(鶏焼肉)を作っているところですが、これ以外にも地鶏の各部位を利用した料理が出てきます。前菜として茹で卵が出てくるというところまでがこだわりの部分。4人前で約3kgサイズの地鶏を消費します。
羅州(ナジュ)といえばコムタン(牛スープ)。
全羅南道を訪れるならこれを食べ逃す訳にはいきません。羅州には1910年創業というコムタンの専門店があり、韓食財団の調査によれば、韓国で2番目に古い飲食店として認定されています(1番はソウルの里門ソルロンタン)。
隠し玉はこれですかね。
康津(カンジン)はパプリカの名産地として有名です。これをどのようにまんぷくツアーへと組み込んでいくかを思案中。これまで数多くのグルメツアーを作ってきましたが、ああでもない、こうでもないと行程を作っていくのが何よりの楽しさです。
ともあれ、今年も存分に楽しんでいただける内容になりそうです。
これ以外にもたくさんの目玉がありますし、各地域の観光や、市場などのショッピングスポット巡り、まんぷくツアー恒例の若干過剰なまでのオヤツについても考えています。正式な告知はもう少し後になると思いますが、とりあえず日程は11月上旬でほぼ固まった模様。発表までいましばらくお待ちください。
なお、11月まで待ちきれない人には、9月26日(土)の「日本国内の韓国・朝鮮を巡る旅(千葉編)」がもうすぐ募集開始。
そのほかイベント、講座など下記の「イベント&オフ会情報」欄にまとまっています。
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